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人造人間の運命の人
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終電には余裕だからまだマシな方。
そんな軽口が社交辞令として出てきてしまう自分が、時折ほとほと嫌になることがある。
田辺純也は自宅最寄り駅で電車を降りると、ICカードでをかざして改札を出ながら溜息を吐いた。
役員人事が発表され、雲の上の人員が入れ替わると、会社の方針が様変わりを見せた。今までは社員を甘やかしすぎた、貢献できないなら去れなどと、時代錯誤も甚だしい高圧的な方針で各部署を圧迫し始め、退職者が続出。純也の部署もそうだった。先月も一人見送った。
それまでは、残業はありながらも常識の範囲内だった。けれど、部署人員が減ってからは、当然残業時間はうなぎ登りに増えている。
少しの雲が浮いている程度の青空みたいな労働環境から、突然暗雲立ちこめる曇り空みたいな事態になってしまい、純也含めて部署の人員の疲労はすさまじい。
(もう辞めちゃえば良いんだろうけど……)
残業が嫌で辞めました、などと言って受け入れてくれるところはあるのだろうか……。そう思うと中々踏ん切りが付かない。今日も置いて行ってしまった同僚の疲れ切った顔を思うと、もう一人分の穴を作るのも気が引ける。
何てことをつらつらと考えながら、歩道橋の階段を上がる。呑んできたのか、複数人で笑いながら歩くサラリーマンたち、腕を組むカップル。楽しそうに金曜日の夜を過ごしたらしい人たちの笑顔が今はまぶしい。この前まで、俺も向こう側だったのに。
歩道橋から道路を見下ろす。車のヘッドライトの作る光の流れが美しかった。空の星は見えにくいが、地上の天の川は雨でも拝める。
輸送会社の大型トラックが通るのを見て、また前を向いた。
と、その時だった。正面から、トレーナーにスキニーパンツという、シンプルな出で立ちの男が歩いてくる。
この時間に歩くには妙に整ってるな、と純也は思った。そう思っただけだった。ただすれ違うだけの知らない人。そう思っていたから。
余所見をしていたせいなのか、はたまた疲労のせいなのか、純也は足元の僅かな突起に引っかかった。
「あっ」
咄嗟に手を出したその時、素早く自分の身体を掬い上げた人がいた。今まさにすれ違おうとした、「妙に整ってる」青年だった。
「大丈夫ですか?」
「だ、大丈夫……」
姿勢を正そうとして、バランスを崩してたたらを踏む。まさか支えてもらえるとも思わなかったし、動揺していた。
「すみません、ありがとうございます」
しかし、相手は純也の顔をしげしげと眺めている。
「何か?」
「その足運び……」
青年は真剣な眼差しで何やら考えているようだった。
「あなたが僕の決まった人ですか?」
「何のこと?」
やばい、こいつ変な奴か。純也は離れようとしたが、青年はしっかりとこちらの腕を掴んで離さない。
「決まった人にはお話します。僕は人造人間です」
「は?」
青年が話すにはこうだ。自分は人造人間である。それも、ベッドで性的なご奉仕をするタイプの人造人間であると。実際にはもう少し固い言葉を使っていたのだが、純也が疲れた頭で意訳するとそうなる。
開発者は、彼に対して色々な人間社会の知識を教えた。研究室生まれ研究室育ちの彼を、人里に一旦リリースして色々見てきてもらおうと言うフェーズに入ったらしい。
「いや、誰か付いててやれよ」
「すみません、開発者たちも人的リソースがないらしくて」
「許した」
同情してしまうだろ。
そう言うことで野に放たれた人造人間だったが、そんな誰彼構わずにベッドのご奉仕を提案したら警察を呼ばれてしまう。
と言うことで、開発者たちは疲れた頭で考えた。
「わけのわかんねぇステップ踏んでる奴が決まった相手だと言うことにしておこう」
この足運びをした奴がお前の奉仕するべき相手だよ。
そう言う設定をし、今しがたたたらを踏んだ純也の足運びがそうだったのだと。
事故だよ!!!!
誰だその設定をした奴! 出てこい!
純也は夜中の歩道橋で絶叫しそうになった。
「なので、あなたが僕の決まった人です。ご奉仕します。あなたの寝室を教えてください」
拒否しようとして、純也ははたと思いとどまった。
なんかもうどうでも良くなってしまったのだ。
数年前、恋人と自然消滅してから、特定の相手がいたわけでもない。別に取り立てて不満があるわけではないが、久しく人肌に触れていなかった。
加えてこの残業続きだ。完全に疲れ切っていて、慎重さが自覚するよりも欠けている。
こいつが本当に人造人間なのか、はたまたそう言うぶっ飛んだことを言って他人を煙に巻くタイプの犯罪者なのかはわからないが、どっちでも良くなってしまったのだ。
初めてのワンナイトがこんなぶっ飛んだ状況と言うのも笑えてくるが、今の笑えない労働環境に比べたら、笑えるだけマシかもしれない。
「良いよ、ホテル行こう」
それでも、自宅に連れて帰らない程度に純也の判断力は残っていた。
幸いにも、男二人で入っても咎められないホテルが見つかった。
「まず最初に身体の洗浄を行ないます」
「はいはい」
この状態でシャワー浴びてベッドに入ったら寝てしまいそうではあったが、青年は純也の服を脱がせ、丁寧に畳むと、自分も裸になって彼を浴室に連れて行く。シャワーを浴びると、心なしかスッキリした気がした。自分の身体を洗ったのが、真剣な眼差しをしたご奉仕見習い人造人間だったとしても……。
身体を拭き上げると、行き先は当然ダブルベッドしかなくて、青年は純也の手を引いて真っ直ぐにそちらへ向かった。二人で乗り上げて座り込む。
やはり人造人間、と言うべきか、その体付きは均整の取れた綺麗なものだった。
「まず、どの程度の奉仕をご希望か教えてください」
「程度って?」
「恋人の様に触るのか、知人の様に触るのかです」
もうちょっと言葉選びどうにかならなかったのか。
「じゃあ、恋人で……」
どうせ今自分に恋人はいない。義理立てする相手もいない。
「承知しました」
肯くと、青年は少しはにかんだ様な笑みを浮かべて顔を近づけてきた。純也も目を閉じる。頬を手が撫で、唇が触れ合った。
「ん……」
自分もこの状況に乗ると決めたからには、そう振る舞うのが良いのだろう。そう思って、純也は小さく声を漏らした。青年はすぐに唇を離し、また口付け、何度も繰り返して、やがて舌をぬるりと差し入れた。
「んう……」
純也の息が荒くなるまでそれを繰り返す。自分の目がとろんとしていることを自覚しながら相手の顔を見上げると、青年は嬉しそうな顔をしていた。
「可愛いですよ」
その言葉にときめいてしまう。身体の内で欲求が爆発した。誘いかける様に彼の唇を捉え、自分も舌を伸ばす。
「もう……」
「はい……」
青年は身体をくっつけると、そのままこちらに重心を傾ける。純也もそれに抗わない。相手の体重で自分がベッドに沈められる感覚にぞくぞくとした期待がこみ上げてくる。
下半身に男の手が伸びてくると、いよいよ、と言う予感に息を呑む。
「大丈夫です。僕はリリースされるときに、きちんと手順を知識としてインストールされています。安全な行為をお約束します」
「そうじゃなくて……!」
しかし、よくよく考えたら、この人造人間に対して一生懸命性の知識を教えた奴がいると言うことで、そのことについて改めて考えると、純也は何て顔をして良いのかわからなくなる。データを突っ込んだだけかもしれないが。
「もう、そう言うこと説明しなくて良いから……。恋人みたいにいっぱい俺のこと気持ちよくして」
「わかりました」
リクエストに、青年は嬉しそうに笑うと、純也の身体の、唇以外のところにもたくさんキスを始めて、頬以外の所も撫で始めた。
恋人みたいに優しかった。
一連の「奉仕」が終わると、純也は気絶したように眠ってしまった。はっと目を覚ますと早朝で、隣では人造人間の青年が目を開けてこちらを見たまま横たわっている。
「ひぇっ」
「おはようございます」
「おはよう……」
「いかがでしたか? 10点満点でどれくらいだったでしょうか?」
「ええと……」
突然評価をねだられるとは思わなかった。
「10点……」
初めての相手とは思えないくらい大事にしてもらった気がする。
「ありがとうございます。研究室に帰ったら開発者に報告します」
そこで、純也は思い出した。そうだ、こいつ人間社会研修中の人造人間だった。
「あなたの連絡先を教えてください」
「えっ」
「あなたは僕の決まった人です。今回のフィードバックからよりサービスの向上を……」
彼の開発者に自分の痴態が知られる可能性に思い至って、純也は頭を抱えた。
それでも、また会えるならそれでも良いかな。
それは僅かな幸福感を孕んだ羞恥心だった。
そんな軽口が社交辞令として出てきてしまう自分が、時折ほとほと嫌になることがある。
田辺純也は自宅最寄り駅で電車を降りると、ICカードでをかざして改札を出ながら溜息を吐いた。
役員人事が発表され、雲の上の人員が入れ替わると、会社の方針が様変わりを見せた。今までは社員を甘やかしすぎた、貢献できないなら去れなどと、時代錯誤も甚だしい高圧的な方針で各部署を圧迫し始め、退職者が続出。純也の部署もそうだった。先月も一人見送った。
それまでは、残業はありながらも常識の範囲内だった。けれど、部署人員が減ってからは、当然残業時間はうなぎ登りに増えている。
少しの雲が浮いている程度の青空みたいな労働環境から、突然暗雲立ちこめる曇り空みたいな事態になってしまい、純也含めて部署の人員の疲労はすさまじい。
(もう辞めちゃえば良いんだろうけど……)
残業が嫌で辞めました、などと言って受け入れてくれるところはあるのだろうか……。そう思うと中々踏ん切りが付かない。今日も置いて行ってしまった同僚の疲れ切った顔を思うと、もう一人分の穴を作るのも気が引ける。
何てことをつらつらと考えながら、歩道橋の階段を上がる。呑んできたのか、複数人で笑いながら歩くサラリーマンたち、腕を組むカップル。楽しそうに金曜日の夜を過ごしたらしい人たちの笑顔が今はまぶしい。この前まで、俺も向こう側だったのに。
歩道橋から道路を見下ろす。車のヘッドライトの作る光の流れが美しかった。空の星は見えにくいが、地上の天の川は雨でも拝める。
輸送会社の大型トラックが通るのを見て、また前を向いた。
と、その時だった。正面から、トレーナーにスキニーパンツという、シンプルな出で立ちの男が歩いてくる。
この時間に歩くには妙に整ってるな、と純也は思った。そう思っただけだった。ただすれ違うだけの知らない人。そう思っていたから。
余所見をしていたせいなのか、はたまた疲労のせいなのか、純也は足元の僅かな突起に引っかかった。
「あっ」
咄嗟に手を出したその時、素早く自分の身体を掬い上げた人がいた。今まさにすれ違おうとした、「妙に整ってる」青年だった。
「大丈夫ですか?」
「だ、大丈夫……」
姿勢を正そうとして、バランスを崩してたたらを踏む。まさか支えてもらえるとも思わなかったし、動揺していた。
「すみません、ありがとうございます」
しかし、相手は純也の顔をしげしげと眺めている。
「何か?」
「その足運び……」
青年は真剣な眼差しで何やら考えているようだった。
「あなたが僕の決まった人ですか?」
「何のこと?」
やばい、こいつ変な奴か。純也は離れようとしたが、青年はしっかりとこちらの腕を掴んで離さない。
「決まった人にはお話します。僕は人造人間です」
「は?」
青年が話すにはこうだ。自分は人造人間である。それも、ベッドで性的なご奉仕をするタイプの人造人間であると。実際にはもう少し固い言葉を使っていたのだが、純也が疲れた頭で意訳するとそうなる。
開発者は、彼に対して色々な人間社会の知識を教えた。研究室生まれ研究室育ちの彼を、人里に一旦リリースして色々見てきてもらおうと言うフェーズに入ったらしい。
「いや、誰か付いててやれよ」
「すみません、開発者たちも人的リソースがないらしくて」
「許した」
同情してしまうだろ。
そう言うことで野に放たれた人造人間だったが、そんな誰彼構わずにベッドのご奉仕を提案したら警察を呼ばれてしまう。
と言うことで、開発者たちは疲れた頭で考えた。
「わけのわかんねぇステップ踏んでる奴が決まった相手だと言うことにしておこう」
この足運びをした奴がお前の奉仕するべき相手だよ。
そう言う設定をし、今しがたたたらを踏んだ純也の足運びがそうだったのだと。
事故だよ!!!!
誰だその設定をした奴! 出てこい!
純也は夜中の歩道橋で絶叫しそうになった。
「なので、あなたが僕の決まった人です。ご奉仕します。あなたの寝室を教えてください」
拒否しようとして、純也ははたと思いとどまった。
なんかもうどうでも良くなってしまったのだ。
数年前、恋人と自然消滅してから、特定の相手がいたわけでもない。別に取り立てて不満があるわけではないが、久しく人肌に触れていなかった。
加えてこの残業続きだ。完全に疲れ切っていて、慎重さが自覚するよりも欠けている。
こいつが本当に人造人間なのか、はたまたそう言うぶっ飛んだことを言って他人を煙に巻くタイプの犯罪者なのかはわからないが、どっちでも良くなってしまったのだ。
初めてのワンナイトがこんなぶっ飛んだ状況と言うのも笑えてくるが、今の笑えない労働環境に比べたら、笑えるだけマシかもしれない。
「良いよ、ホテル行こう」
それでも、自宅に連れて帰らない程度に純也の判断力は残っていた。
幸いにも、男二人で入っても咎められないホテルが見つかった。
「まず最初に身体の洗浄を行ないます」
「はいはい」
この状態でシャワー浴びてベッドに入ったら寝てしまいそうではあったが、青年は純也の服を脱がせ、丁寧に畳むと、自分も裸になって彼を浴室に連れて行く。シャワーを浴びると、心なしかスッキリした気がした。自分の身体を洗ったのが、真剣な眼差しをしたご奉仕見習い人造人間だったとしても……。
身体を拭き上げると、行き先は当然ダブルベッドしかなくて、青年は純也の手を引いて真っ直ぐにそちらへ向かった。二人で乗り上げて座り込む。
やはり人造人間、と言うべきか、その体付きは均整の取れた綺麗なものだった。
「まず、どの程度の奉仕をご希望か教えてください」
「程度って?」
「恋人の様に触るのか、知人の様に触るのかです」
もうちょっと言葉選びどうにかならなかったのか。
「じゃあ、恋人で……」
どうせ今自分に恋人はいない。義理立てする相手もいない。
「承知しました」
肯くと、青年は少しはにかんだ様な笑みを浮かべて顔を近づけてきた。純也も目を閉じる。頬を手が撫で、唇が触れ合った。
「ん……」
自分もこの状況に乗ると決めたからには、そう振る舞うのが良いのだろう。そう思って、純也は小さく声を漏らした。青年はすぐに唇を離し、また口付け、何度も繰り返して、やがて舌をぬるりと差し入れた。
「んう……」
純也の息が荒くなるまでそれを繰り返す。自分の目がとろんとしていることを自覚しながら相手の顔を見上げると、青年は嬉しそうな顔をしていた。
「可愛いですよ」
その言葉にときめいてしまう。身体の内で欲求が爆発した。誘いかける様に彼の唇を捉え、自分も舌を伸ばす。
「もう……」
「はい……」
青年は身体をくっつけると、そのままこちらに重心を傾ける。純也もそれに抗わない。相手の体重で自分がベッドに沈められる感覚にぞくぞくとした期待がこみ上げてくる。
下半身に男の手が伸びてくると、いよいよ、と言う予感に息を呑む。
「大丈夫です。僕はリリースされるときに、きちんと手順を知識としてインストールされています。安全な行為をお約束します」
「そうじゃなくて……!」
しかし、よくよく考えたら、この人造人間に対して一生懸命性の知識を教えた奴がいると言うことで、そのことについて改めて考えると、純也は何て顔をして良いのかわからなくなる。データを突っ込んだだけかもしれないが。
「もう、そう言うこと説明しなくて良いから……。恋人みたいにいっぱい俺のこと気持ちよくして」
「わかりました」
リクエストに、青年は嬉しそうに笑うと、純也の身体の、唇以外のところにもたくさんキスを始めて、頬以外の所も撫で始めた。
恋人みたいに優しかった。
一連の「奉仕」が終わると、純也は気絶したように眠ってしまった。はっと目を覚ますと早朝で、隣では人造人間の青年が目を開けてこちらを見たまま横たわっている。
「ひぇっ」
「おはようございます」
「おはよう……」
「いかがでしたか? 10点満点でどれくらいだったでしょうか?」
「ええと……」
突然評価をねだられるとは思わなかった。
「10点……」
初めての相手とは思えないくらい大事にしてもらった気がする。
「ありがとうございます。研究室に帰ったら開発者に報告します」
そこで、純也は思い出した。そうだ、こいつ人間社会研修中の人造人間だった。
「あなたの連絡先を教えてください」
「えっ」
「あなたは僕の決まった人です。今回のフィードバックからよりサービスの向上を……」
彼の開発者に自分の痴態が知られる可能性に思い至って、純也は頭を抱えた。
それでも、また会えるならそれでも良いかな。
それは僅かな幸福感を孕んだ羞恥心だった。
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