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おまけ:第4話別キャラクターバージョン(※性描写あり)
フラン編
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(ご無事ですか?)
(フランさん!?)
どうやら「怪物」組織のスパイであったらしい人造人間、ロニアのことを知らせようと、廃屋から出ようとして綾音は、追ってきたフランと鉢合わせる。
「……おや? いや失礼、誰かが」
しかし、ロニアは自分以外に誰かがいることに気付いた様だ。このままでは見つかってしまう。盗み聞きしたことがバレる。そうなったら、「怪物」組織から何をされるかわかったものでは……。
と、綾音が頭を悩ませている間に、フランは彼女を引っ張って立たせた。
(あなたは刺激を求めて私をここに連れ込んだ、と言う設定でお願いします)
フランに囁かれて、反射的に頷いた。
「こんなところがお好きなんですか?」
「だって、中央ホテルだと他にも人がいるし、隣の部屋の声とか気になっちゃうし……」
「可愛い人。そんな声、気にならないくらいにしてあげるのに」
キスする距離まで顔が近付いた。しかし、それ以上はしてこない。
そう、人造人間と人間では、人間の方に主導権があるのだ。恐らく、綾音がオーダーしなければフランは何もしてこない。
だから、綾音はそっとフランの唇に自分のそれを重ね合わせた。刺激を求めているわけだから……やはりディープな方が良いわけで……?
舌を伸ばして、合わさった唇の境を越える。人造人間の舌は、人間のものと何も変わらなかった。ざらついた表面を突つくと、相手も綾音の動きに応じた。
(……まずい)
段々その気になってきてしまった。ぴったりと密着しているが、フランの股間はまだその気配を見せない。
「ん……ふぅ……ん……」
戯れの様に舌を絡ませ合う。やがて唇を離した頃には、綾音は、自分の足の間がすっかり熱を持ってしまったことを認めざるを得ず、またそこに同じだけの熱を受け入れたい衝動から逃れられなくなった。
「物欲しそうな顔」
フランは微笑む。演技なのか、本当にそう見えるのか……恐らく、後者だろう。
「あっ、ねえ、フラン……焦らさないで……」
「私たちは人の望みの応じるものですから……何が欲しいか言ってみて」
「ちょっと強引にしてほしいの……」
「あなたもそういうのがお好きなんですね? 良いですよ。自分の身体がままならないほどの満足を注いであげます」
彼は我が意を得たりとばかりに頷いた。
「隣の声なんて気にならないくらいにね」
どうやら、人造人間は主導権を許可すると、ある程度、求められた雰囲気のセックスをしてくれるらしい。
少し強引に、と言う綾音のオーダーに対して、フランはキスしながら部屋に雪崩れ込む、と言う導入で応じた。形だけではあるが、やはり興奮してしまって、綾音はされるがままにベッドに倒れ込んだ。フランの手が、ブラウスの中に入り込み、下着をずらして柔らかな肌に触れる。
「あっ……」
「嫌ですか?」
「嫌じゃないの……でも、もう私我慢できない……っ! フランを全部ちょうだい……!」
「強引にしてほしいと言ったのに、あなたがそんなに乗り気では手荒になってしまう。後悔しませんね?」
「うん……」
何をされるんだろう。不安よりも、期待が上回る。フランは手早く綾音のスカートと下着、ストッキングを脱がせると、持参のローションを使って、親密な者にしか手入れを許されない、秘密の花の水やりから始めた。
フランの言う「強引」は、綾音の身体をうつ伏せにすることで表現された。秘部をすっかり蕩かしてしまう愛撫に、綾音の息は上がってしまった。頭に霞が掛かったかのようにぼんやりしていて、もうフランと肉体的に繋がることしか考えられない。
「良いですか?」
「うん……」
強引に、と言ったのに、やはり人間の意に沿わないことはできないからか、挿入の直前に意思を確認される。綾音が頷くと、彼女の腰を掴んで持ち上げたフランが中に侵入した。
「ああっ……!」
「動きます」
挿入してもらえた悦びを噛みしめる間もなく、フランが動き始めた。後ろから、宣言通り「強引」に、けれど決して乱暴ではない動きで中を幾度も突かれる。普段しない体位と、楽しめる程度の「強引」さに、綾音は興奮して嬌声を上げた。
「あっ、あっ、あっ……すごい、ああっ、いい……やめないで……」
「そう言ってもらえると私も嬉しい……」
フランはうっとりとした声で出し入れを続けた。綾音は与えられる快感に震え、身を捩って全身で味わった。彼女が快楽に悶えるために、最後には姿勢が崩れて結局正面を向くことになったが、フランはそうなると、彼女に覆い被さって抱きしめて、行為を続行した。時折、胸元の柔らかな乳房を撫で、先端の芽に口づける。
「ひゃあん!」
身体が跳ねて、繋がりが深くなる。快感を貪り続けた彼女は、やがてフランの頭をかき抱きながら絶頂に達した。
(フランさん!?)
どうやら「怪物」組織のスパイであったらしい人造人間、ロニアのことを知らせようと、廃屋から出ようとして綾音は、追ってきたフランと鉢合わせる。
「……おや? いや失礼、誰かが」
しかし、ロニアは自分以外に誰かがいることに気付いた様だ。このままでは見つかってしまう。盗み聞きしたことがバレる。そうなったら、「怪物」組織から何をされるかわかったものでは……。
と、綾音が頭を悩ませている間に、フランは彼女を引っ張って立たせた。
(あなたは刺激を求めて私をここに連れ込んだ、と言う設定でお願いします)
フランに囁かれて、反射的に頷いた。
「こんなところがお好きなんですか?」
「だって、中央ホテルだと他にも人がいるし、隣の部屋の声とか気になっちゃうし……」
「可愛い人。そんな声、気にならないくらいにしてあげるのに」
キスする距離まで顔が近付いた。しかし、それ以上はしてこない。
そう、人造人間と人間では、人間の方に主導権があるのだ。恐らく、綾音がオーダーしなければフランは何もしてこない。
だから、綾音はそっとフランの唇に自分のそれを重ね合わせた。刺激を求めているわけだから……やはりディープな方が良いわけで……?
舌を伸ばして、合わさった唇の境を越える。人造人間の舌は、人間のものと何も変わらなかった。ざらついた表面を突つくと、相手も綾音の動きに応じた。
(……まずい)
段々その気になってきてしまった。ぴったりと密着しているが、フランの股間はまだその気配を見せない。
「ん……ふぅ……ん……」
戯れの様に舌を絡ませ合う。やがて唇を離した頃には、綾音は、自分の足の間がすっかり熱を持ってしまったことを認めざるを得ず、またそこに同じだけの熱を受け入れたい衝動から逃れられなくなった。
「物欲しそうな顔」
フランは微笑む。演技なのか、本当にそう見えるのか……恐らく、後者だろう。
「あっ、ねえ、フラン……焦らさないで……」
「私たちは人の望みの応じるものですから……何が欲しいか言ってみて」
「ちょっと強引にしてほしいの……」
「あなたもそういうのがお好きなんですね? 良いですよ。自分の身体がままならないほどの満足を注いであげます」
彼は我が意を得たりとばかりに頷いた。
「隣の声なんて気にならないくらいにね」
どうやら、人造人間は主導権を許可すると、ある程度、求められた雰囲気のセックスをしてくれるらしい。
少し強引に、と言う綾音のオーダーに対して、フランはキスしながら部屋に雪崩れ込む、と言う導入で応じた。形だけではあるが、やはり興奮してしまって、綾音はされるがままにベッドに倒れ込んだ。フランの手が、ブラウスの中に入り込み、下着をずらして柔らかな肌に触れる。
「あっ……」
「嫌ですか?」
「嫌じゃないの……でも、もう私我慢できない……っ! フランを全部ちょうだい……!」
「強引にしてほしいと言ったのに、あなたがそんなに乗り気では手荒になってしまう。後悔しませんね?」
「うん……」
何をされるんだろう。不安よりも、期待が上回る。フランは手早く綾音のスカートと下着、ストッキングを脱がせると、持参のローションを使って、親密な者にしか手入れを許されない、秘密の花の水やりから始めた。
フランの言う「強引」は、綾音の身体をうつ伏せにすることで表現された。秘部をすっかり蕩かしてしまう愛撫に、綾音の息は上がってしまった。頭に霞が掛かったかのようにぼんやりしていて、もうフランと肉体的に繋がることしか考えられない。
「良いですか?」
「うん……」
強引に、と言ったのに、やはり人間の意に沿わないことはできないからか、挿入の直前に意思を確認される。綾音が頷くと、彼女の腰を掴んで持ち上げたフランが中に侵入した。
「ああっ……!」
「動きます」
挿入してもらえた悦びを噛みしめる間もなく、フランが動き始めた。後ろから、宣言通り「強引」に、けれど決して乱暴ではない動きで中を幾度も突かれる。普段しない体位と、楽しめる程度の「強引」さに、綾音は興奮して嬌声を上げた。
「あっ、あっ、あっ……すごい、ああっ、いい……やめないで……」
「そう言ってもらえると私も嬉しい……」
フランはうっとりとした声で出し入れを続けた。綾音は与えられる快感に震え、身を捩って全身で味わった。彼女が快楽に悶えるために、最後には姿勢が崩れて結局正面を向くことになったが、フランはそうなると、彼女に覆い被さって抱きしめて、行為を続行した。時折、胸元の柔らかな乳房を撫で、先端の芽に口づける。
「ひゃあん!」
身体が跳ねて、繋がりが深くなる。快感を貪り続けた彼女は、やがてフランの頭をかき抱きながら絶頂に達した。
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