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しおりを挟む「レイチェルを目覚めさせる?どうやって?」
思わず食い入るようにマコト様に訪ねてしまう。
レイチェルを目覚めさせたい。それは私も強く思っていたことだ。
なんの因果かわからないけれども、私の中にはレイチェルの記憶がある。
そのせいで、一時は自分のことをレイチェルだと思い込んでいたこともあった。
いや、もしかしたら私の中にはレイチェルがいるのかもしれない。
「レイチェル様は深く眠っておられます。でも、今のレイチェル様の身体は空っぽなんです。レイチェル様の魂は不在のまま。そのレイチェル様の魂をレイチェル様の身体に戻すことができれば、レイチェル様は目覚めると思っております。」
レイチェルの身体から抜け出した魂。
その魂が、私の中にある・・・?
きっと、私の中にはレイチェルの魂が眠っている。そんな気がする。
「でも、早くしなければなりません。レイチェル様の魂は長く身体から離れすぎた。魂は少しずつ衰弱していってます。そして、身体も衰弱していっています。できるだけ早くすみやかに、レイチェル様の魂を見つけ出さなければなりません。」
「そうなの。」
レイチェルの魂は弱ってきている。
だから、最近レイチェルとしての感情が薄れてきている?
以前だったら、エドワード様を見るとドキドキしていたのに、今はちっともドキドキなんかしない。
むしろ、エドワード様のことを胡散臭いとさえ思ってしまう。
それは、レイチェルの魂が弱っているからなのだろうか。
「それで?私は具体的には何をしたら?」
レイチェルの魂はここにある。
でも、マコト様の話をすべて聞いてからでないとそのことは言えない。
「貴女は癒しの魔法を使える。その魔法があれば、レイチェル様の身体と魂を結びつけることができる。そうして、魂がレイチェル様の身体に戻ったならば、衰弱しているレイチェル様をその癒しの魔法で癒して差し上げて欲しいんです。」
私が・・・?
レイチェルの魂と身体を結びつけることができる?
でも、どうやって・・・。
以前、意識を失った状態のレイチェルに触れたことがあるが、レイチェルの魂はレイチェルの身体に結び付かなかった。
だって、結び付いていればレイチェルは私の中から消えただろうから。
「マコト様。レイチェルの魂がどこにあるか、ご存じ?」
にっこり笑ってマコト様に問いかける。
さて、マコト様はなんて答えるのかしら?
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エドワード視点の裏話を下記に掲載中です。よろしければご覧くださいませ。
https://www.alphapolis.co.jp/novel/519445274/287305981
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