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四章

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「魔王様っ!!なんて恰好をされているのですかっ!!」

「おーやるじゃん。魔王様。ってか、お前魔王様に手をだして覚悟するんだなっ!!」

プーちゃんと魔王様がやってくると一番最初にタイチャンが魔王様に突っかかった。その後にチーチャンがプーちゃんを殴りかかろうとしている。

「タイチャン、チーチャン。引けっ。始祖竜様に危害を加えることは儂が許さぬぞ。」

「ぐっ。魔王様っ・・・。」

「そんなっ。魔王様っ・・・。」

いきり立ってるタイチャンとチーチャンを魔王様が押さえつける。

魔王様に許さないと言われてしまっては、タイチャンもチーチャンもプーちゃんを攻撃することなんてできなかった。

というか、多分攻撃したところで全部プーちゃんに弾かれてしまうと思うけどね。

それにしても、魔王様随分若返ったなぁ。

今の魔王様の見た目は20代と言っても通じるほどだ。

それに肌の艶もとても良い。

プーちゃんも魔王様をその腕に抱いているからか満足気で満ち足りた表情をしている。

魔王様が死んでしまうと言っていたプーちゃんだが、実際に魔王様を腕の中で抱いているからか悲壮感は漂ってはこない。

「あの・・・プーちゃんと魔王様のお話は終わったかな?」

『うむ。』

「ああ。待たせたな。」

どうやら魔王様とプーちゃんの再会イベントは終了したらしい。

よかった。

これで本題に入れる。

「魔王様。女王様をお連れ致しました。」

私はそう言って魔王様に女王様が来ていることを伝える。

女王様は私の言葉に頷いて一歩前に踏み出した。

「おお。おお。我が娘、パールバティー。よく来てくれた。」

魔王様はそう言って女王様に近づくために、プーちゃんから降りようとする。

しかし、プーちゃんがそれはさせぬとばかりに魔王様を抱きしめている腕に力をこめる。

「むっ。始祖竜様。放してたもれ。我が娘を抱きしめたいのだ。」

魔王様はしかめ面をプーちゃんに向ける。

「許さぬ。例えマオマオの娘であろうとも、マオマオは譲れぬ。」

「離せ。」

「離さぬ。」

「離すのじゃ。」

「離さぬのだ。」

「離せと言っておる。」

「離さぬと言っておるだろう!」

どんだけ独占欲が強いのだろうか。

プーちゃんは魔王様を一向に離そうとしない。

本当に竜という生き物は独占欲が強い。

「あのー。プーちゃん、少しくらいいいんじゃない?今までだって魔王様とはなれて暮らしていたんでしょ?」

「離れていたからこれからはずっとくっついているのだ。」

「でも、女王様は魔王様の実の娘だから。ね。少しくらい・・・。」

「嫌なのだ。」

私が説得するもプーちゃんは魔王様を離す気は無いようだ。

これではあまりにも女王様が可哀想だ。

「始祖竜様。離すのじゃ。パールバティーは始祖竜様の娘でもあるのだぞ。」

そして、魔王様が爆弾発言を投下した。

 

 

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