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四章
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しおりを挟むホゥホゥ・・・ホゥホゥ・・・。
キタキタキタキタキタキタキタキタ・・・。
ホゥホゥ・・・ホッホゥ・・・。
メキョメキョメキョメキョメキョ・・・。
ホーッ・・・ホーッ・・・。
「うーーー。なんだか、変な鳴き声が聞こえるんだけど・・・。」
『面白い鳴き声だねー。』
『昼間と違うねー。』
『面白いねー。』
魔王城へと向かう山道を登っていると昼間は聞こえなかった不思議な鳴き声が聞こえてくる。
魔族が住む場所だからか今までに聞いたことの無い鳴き声ばかりだ。
『ほほぅ。どうやら歓迎しておるようじゃのぉ。』
『・・・マオマオ。』
タマちゃんは不敵に笑い、プーちゃんは悲し気にポツリと呟いた。
え?なに?
この変な鳴き声って私たちを歓迎しているってことなの・・・?
ホレホレホレホレホレ・・・。
イタイタイタイタイタ・・・。
ミーツケタミーツケタミーツケタ・・・。
「うぅ・・・。不気味な鳴き声だよぉ。これ、本当に歓迎されてるの?」
タマちゃんは歓迎されているとかいうけど、本当かな?
かなり不気味で怖いんだけど。
タベルタベルタベルタベルタベル・・・・。
ケタケタケタケタケタ・・・。
『うむ。どうやら手厚い歓迎を受けそうじゃのぉ。さぁて、妾はちょっと引っ込むとするかのぉ。マーニャ、クーニャ、ボーニャ。危ないゆえ妾の空間に来るのじゃ。』
『はーい。』
『はーい。』
『はーい。』
タマちゃんの誘いにマーニャたちが素直に頷く。
って!!
危ないってなにっ!?
どういうこと!?
手厚い歓迎って!歓迎じゃないじゃんかっ!!
「えっ!?タマちゃん!手厚い関係って!?危ないってどういうことっ!?」
タマちゃんはマーニャたちを引き連れてさっさと自分の空間に隠れてしまった。
私も一緒にタマちゃんの空間に入れてくれればいいのに・・・。
ガックリとしながら、ちろっとプーちゃんを見る。
プーちゃんはぼんやりと宙を見つめていた。
「侵入者はお前らか!!魔王様からお前らを排除するように言われている。覚悟っ!!」
「えええっ!!!?」
タマちゃんが姿を消した直後、急に人型の魔族が現れた。
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