345 / 584
三章
3ー112
しおりを挟む
いきなりドアが開いて、年配の男性が部屋に入ってきた。
まずいっ!見つかった!!
と焦るも、マコトさんは焦った顔一つ見せない。
私たちは不法入国したあげくに、不法侵入してるのに。
なぜ、そんなにマコトさんは落ち着いていられるのだろうか。
「あ、お邪魔してます。」
マコトさんは部屋に入ってきた男性にそう告げた。
いやいやいや。それで、許されないでしょ。普通。
ここお城の中だし。
「………。」
目の前の男の人もマコトさんの態度に驚いているようだ。
切れ長の目を見開いて、マコトさんのことを凝視している。
それはそうだろう。
なんたってお城の一室に明らかに他国の人間がいるんだから。
驚かない方が無理だと言えよう。
マコトさんは、それでもめげずに男性の前でにこやかに手を振っている。
私は心臓がバクバクと恐ろしいほど、脈打っているのに。
「マコトさんっ!!」
見つかってしまったからには、逃げないと。そう思ってマコトさんに声をかけるが、マコトさんはただにこやかに笑っているだけだった。
目の前にいる男性の目が細められる。
やばいっ!
絶対捕まる!!
マコトさんの腕を掴んで思いっきり引っ張るが、マコトさんはびくともしなかった。
どうして!?
どうしてマコトさんは慌てないの!?
「………マコトか?変わらないな。」
「へっ?」
マコトさんと、この目の前の男性は知り合いだったの?
なんだか、男性の目元が少しだけ和らいだような気がした。
「ええ。おひさしぶりですね。陛下もお変わりないようでなによりです。」
どうやら、知り合いだったみたいだ。だから、見つかってしまったにも関わらず、マコトさんもにこにこしていたのか。
「へっ!?へいかっ!!」
というか、マコトさんの言葉に反応して、思わず声をあげてしまった。
だって、だって、だって。
陛下だって。
マコトさんこの男性のことを陛下って言った!
な、なんで、どうして帝国に来て一番最初に会った人が陛下になるんだろう。
もう、わけがわからないのだけれども。
「マコトは、いつまでも若いままだな。羨ましいよ。」
「いえ。私な年相応に年をとって行きたいと思いますよ。僕だけが取り残されてしまっているような気がして。」
「はははっ。相変わらずだな。ユキは元気なのか?勇者ハルジオンと結婚したと聞いたが。」
「ええ。元気にしていますよ。」
マコトさんと皇帝陛下がにこやかに言葉を交わしあう。
随分親しげだ。
それに、皇帝陛下は、ユキさんのことも知っているようだ。
って!!
ユキさん勇者と結婚したの!?
えっ!?でも、ユキさんの旦那さんって、村長さんだよね!
あれ!?
え?村長は勇者だったの!?
村長さんってば、ぜんぜん強そうな感じしないんだけど。
まずいっ!見つかった!!
と焦るも、マコトさんは焦った顔一つ見せない。
私たちは不法入国したあげくに、不法侵入してるのに。
なぜ、そんなにマコトさんは落ち着いていられるのだろうか。
「あ、お邪魔してます。」
マコトさんは部屋に入ってきた男性にそう告げた。
いやいやいや。それで、許されないでしょ。普通。
ここお城の中だし。
「………。」
目の前の男の人もマコトさんの態度に驚いているようだ。
切れ長の目を見開いて、マコトさんのことを凝視している。
それはそうだろう。
なんたってお城の一室に明らかに他国の人間がいるんだから。
驚かない方が無理だと言えよう。
マコトさんは、それでもめげずに男性の前でにこやかに手を振っている。
私は心臓がバクバクと恐ろしいほど、脈打っているのに。
「マコトさんっ!!」
見つかってしまったからには、逃げないと。そう思ってマコトさんに声をかけるが、マコトさんはただにこやかに笑っているだけだった。
目の前にいる男性の目が細められる。
やばいっ!
絶対捕まる!!
マコトさんの腕を掴んで思いっきり引っ張るが、マコトさんはびくともしなかった。
どうして!?
どうしてマコトさんは慌てないの!?
「………マコトか?変わらないな。」
「へっ?」
マコトさんと、この目の前の男性は知り合いだったの?
なんだか、男性の目元が少しだけ和らいだような気がした。
「ええ。おひさしぶりですね。陛下もお変わりないようでなによりです。」
どうやら、知り合いだったみたいだ。だから、見つかってしまったにも関わらず、マコトさんもにこにこしていたのか。
「へっ!?へいかっ!!」
というか、マコトさんの言葉に反応して、思わず声をあげてしまった。
だって、だって、だって。
陛下だって。
マコトさんこの男性のことを陛下って言った!
な、なんで、どうして帝国に来て一番最初に会った人が陛下になるんだろう。
もう、わけがわからないのだけれども。
「マコトは、いつまでも若いままだな。羨ましいよ。」
「いえ。私な年相応に年をとって行きたいと思いますよ。僕だけが取り残されてしまっているような気がして。」
「はははっ。相変わらずだな。ユキは元気なのか?勇者ハルジオンと結婚したと聞いたが。」
「ええ。元気にしていますよ。」
マコトさんと皇帝陛下がにこやかに言葉を交わしあう。
随分親しげだ。
それに、皇帝陛下は、ユキさんのことも知っているようだ。
って!!
ユキさん勇者と結婚したの!?
えっ!?でも、ユキさんの旦那さんって、村長さんだよね!
あれ!?
え?村長は勇者だったの!?
村長さんってば、ぜんぜん強そうな感じしないんだけど。
22
お気に入りに追加
2,574
あなたにおすすめの小説
異世界転生~チート魔法でスローライフ
リョンコ
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。
43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。
その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」
大型連休を利用して、
穴場スポットへやってきた!
テントを建て、BBQコンロに
テーブル等用意して……。
近くの川まで散歩しに来たら、
何やら動物か?の気配が……
木の影からこっそり覗くとそこには……
キラキラと光注ぐように発光した
「え!オオカミ!」
3メートルはありそうな巨大なオオカミが!!
急いでテントまで戻ってくると
「え!ここどこだ??」
都会の生活に疲れた主人公が、
異世界へ転生して 冒険者になって
魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。
恋愛は多分ありません。
基本スローライフを目指してます(笑)
※挿絵有りますが、自作です。
無断転載はしてません。
イラストは、あくまで私のイメージです
※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが
少し趣向を変えて、
若干ですが恋愛有りになります。
※カクヨム、なろうでも公開しています
大学生活を謳歌しようとしたら、女神の勝手で異世界に転送させられたので、復讐したいと思います
町島航太
ファンタジー
2022年2月20日。日本に住む善良な青年である泉幸助は大学合格と同時期に末期癌だという事が判明し、短い人生に幕を下ろした。死後、愛の女神アモーラに見初められた幸助は魔族と人間が争っている魔法の世界へと転生させられる事になる。命令が嫌いな幸助は使命そっちのけで魔法の世界を生きていたが、ひょんな事から自分の死因である末期癌はアモーラによるものであり、魔族討伐はアモーラの私情だという事が判明。自ら手を下すのは面倒だからという理由で夢のキャンパスライフを失った幸助はアモーラへの復讐を誓うのだった。
転生したら脳筋魔法使い男爵の子供だった。見渡す限り荒野の領地でスローライフを目指します。
克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作。面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります!
辺境も辺境、水一滴手に入れるのも大変なマクネイア男爵家生まれた待望の男子には、誰にも言えない秘密があった。それは前世の記憶がある事だった。姉四人に続いてようやく生まれた嫡男フェルディナンドは、この世界の常識だった『魔法の才能は遺伝しない』を覆す存在だった。だが、五〇年戦争で大活躍したマクネイア男爵インマヌエルは、敵対していた旧教徒から怨敵扱いされ、味方だった新教徒達からも畏れられ、炎竜が砂漠にしてしまったと言う伝説がある地に押し込められたいた。そんな父親達を救うべく、前世の知識と魔法を駆使するのだった。
老女召喚〜聖女はまさかの80歳?!〜城を追い出されちゃったけど、何か若返ってるし、元気に異世界で生き抜きます!〜
二階堂吉乃
ファンタジー
瘴気に脅かされる王国があった。それを祓うことが出来るのは異世界人の乙女だけ。王国の幹部は伝説の『聖女召喚』の儀を行う。だが現れたのは1人の老婆だった。「召喚は失敗だ!」聖女を娶るつもりだった王子は激怒した。そこら辺の平民だと思われた老女は金貨1枚を与えられると、城から追い出されてしまう。実はこの老婆こそが召喚された女性だった。
白石きよ子・80歳。寝ていた布団の中から異世界に連れてこられてしまった。始めは「ドッキリじゃないかしら」と疑っていた。頼れる知り合いも家族もいない。持病の関節痛と高血圧の薬もない。しかし生来の逞しさで異世界で生き抜いていく。
後日、召喚が成功していたと分かる。王や重臣たちは慌てて老女の行方を探し始めるが、一向に見つからない。それもそのはず、きよ子はどんどん若返っていた。行方不明の老聖女を探す副団長は、黒髪黒目の不思議な美女と出会うが…。
人の名前が何故か映画スターの名になっちゃう天然系若返り聖女の冒険。全14話。
異世界もふもふ食堂〜僕と爺ちゃんと魔法使い仔カピバラの味噌スローライフ〜
山いい奈
ファンタジー
味噌蔵の跡継ぎで修行中の相葉壱。
息抜きに動物園に行った時、仔カピバラに噛まれ、気付けば見知らぬ場所にいた。
壱を連れて来た仔カピバラに付いて行くと、着いた先は食堂で、そこには10年前に行方不明になった祖父、茂造がいた。
茂造は言う。「ここはいわゆる異世界なのじゃ」と。
そして、「この食堂を継いで欲しいんじゃ」と。
明かされる村の成り立ち。そして村人たちの公然の秘め事。
しかし壱は徐々にそれに慣れ親しんで行く。
仔カピバラのサユリのチート魔法に助けられながら、味噌などの和食などを作る壱。
そして一癖も二癖もある食堂の従業員やコンシャリド村の人たちが繰り広げる、騒がしくもスローな日々のお話です。
異世界で快適な生活するのに自重なんかしてられないだろ?
お子様
ファンタジー
机の引き出しから過去未来ではなく異世界へ。
飛ばされた世界で日本のような快適な生活を過ごすにはどうしたらいい?
自重して目立たないようにする?
無理無理。快適な生活を送るにはお金が必要なんだよ!
お金を稼ぎ目立っても、問題無く暮らす方法は?
主人公の考えた手段は、ドン引きされるような内容だった。
(実践出来るかどうかは別だけど)
転生したおばあちゃんはチートが欲しい ~この世界が乙女ゲームなのは誰も知らない~
ピエール
ファンタジー
おばあちゃん。
異世界転生しちゃいました。
そういえば、孫が「転生するとチートが貰えるんだよ!」と言ってたけど
チート無いみたいだけど?
おばあちゃんよく分かんないわぁ。
頭は老人 体は子供
乙女ゲームの世界に紛れ込んだ おばあちゃん。
当然、おばあちゃんはここが乙女ゲームの世界だなんて知りません。
訳が分からないながら、一生懸命歩んで行きます。
おばあちゃん奮闘記です。
果たして、おばあちゃんは断罪イベントを回避できるか?
[第1章おばあちゃん編]は文章が拙い為読みづらいかもしれません。
第二章 学園編 始まりました。
いよいよゲームスタートです!
[1章]はおばあちゃんの語りと生い立ちが多く、あまり話に動きがありません。
話が動き出す[2章]から読んでも意味が分かると思います。
おばあちゃんの転生後の生活に興味が出てきたら一章を読んでみて下さい。(伏線がありますので)
初投稿です
不慣れですが宜しくお願いします。
最初の頃、不慣れで長文が書けませんでした。
申し訳ございません。
少しづつ修正して纏めていこうと思います。
大工スキルを授かった貧乏貴族の養子の四男だけど、どうやら大工スキルは伝説の全能スキルだったようです
飼猫タマ
ファンタジー
田舎貴族の四男のヨナン・グラスホッパーは、貧乏貴族の養子。義理の兄弟達は、全員戦闘系のレアスキル持ちなのに、ヨナンだけ貴族では有り得ない生産スキルの大工スキル。まあ、養子だから仕方が無いんだけど。
だがしかし、タダの生産スキルだと思ってた大工スキルは、じつは超絶物凄いスキルだったのだ。その物凄スキルで、生産しまくって超絶金持ちに。そして、婚約者も出来て幸せ絶頂の時に嵌められて、人生ドン底に。だが、ヨナンは、有り得ない逆転の一手を持っていたのだ。しかも、その有り得ない一手を、本人が全く覚えてなかったのはお約束。
勿論、ヨナンを嵌めた奴らは、全員、ザマー百裂拳で100倍返し!
そんなお話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる