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三章

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「オークションかぁ。でも、この効果って落札されると思いますか?」

『うふふふふ~。私は~飲んだ時のぉ~効果はぁ~いらないわねぇ~。でもぉ~一部のぉ~人からはぁ~需要がぁ~あるわよぉ~たぶんですけどぉ~。』

笑いながらベアトリクスさんが教えてくれる。うん。やっぱり需要はあまりないようだ。
そうだよねぇ。こんな効果じゃねぇ。
まあ、普通の乳液と同じように飲まずに顔につければ問題ないんだけどねぇ。だったら普通の乳液を購入した方がいいだろうし。

「オークションに出すとしたらいくらくらいになりますか?」

『そぉねぇ~。普通のぉ~乳液がぁ~1500ニャールドだからぁ~付加効果がぁ~あるこの乳液ならぁ~1800ニャールドがぁ~開始値かしらぁ~。ヌメリン草もぉ~大量にぃ~繁殖してるしぃ~乳液のぉ~価格もぉ~今後はぁ~1000ニャールドくらいまでぇ~下がりそうだしねぇ~』

おおう。ヌメリン草が大量繁殖したから影響で乳液の価格まで下がってきたのか。
乳液の在庫抱えていた皆さん値崩れしちゃってすみません。
っていうかやっぱこの付加効果の需要はあまりないらしい。
落札するのは物珍しいものを集めている人くらいかなぁ。

「う~ん。微妙なので今回はオークションはやめておきます。」

『そぉ~?ならぁ~、女王様にぃ~献上するといいわよぉ~。きっとぉ~女王様ならぁ~喜んでぇ~使ってくれるとぉ~思うからぁ~。』

「え?使うって飲むってことですか?」

『そぉよぉ~。』

愕然としてしまう。
確かに女王様だったら嬉々として使いそうだよなぁ。近衛騎士の誰かに。
うん。まあ、王都にマリアを迎えにいったときの女王様へのお土産にしようかな。

『またぁ~変なものを~作ったらぁ~鑑定させてねぇ~。またねぇ~。』

「あ、はい。ありがとうございました。」

どうやらベアトリクスさんの中で私は変なものを作成する人として覚えられてしまったようだ。
というか、私の鑑定レベルも実は上がっているのだろうか。今回、乳液を鑑定してみたらベアトリクスさんと全く一緒の鑑定結果だった。
もしかするとこれからは、化粧水の効果も鑑定でわかるようになるのかな。
そうだといいなぁ。
っと、この乳液は大事にしまっておこう。間違って飲んだら大変なことになりそうだしね。
保管庫の中に乳液をしまいこむ。
さて、練金釜で次は何を作ろうかな。ここは、化粧水を作ってみて鑑定できるか確認してみようかな。
それとも、乳液をもう一度作ってみて効果が変わるのか確認してみようかな。
材料はまだまだあるし。
うん。
乳液をもう一回作ってみよう。化粧水は以前の練金釜で作っている最中だしね。
もう一度乳液をセットしてみる。
今度はどんな乳液ができるのかな。5時間後が楽しみだ。
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