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二章
2ー17
しおりを挟む「化粧水の作成準備も終わってしまったし、後は待つだけだよね。」
「そうね。でも、そろそろ村長のところに行った方がいいんじゃないかしら?」
化粧水が完成するまで後3時間。
現在の時刻は10時過ぎ。
村長との約束は12時頃。
まだ、2時間近くあるが・・・。
「約束の時間まで2時間近くあるよ?」
「うん。そうなんだけどね、昨日できた化粧水も効能わからないし、オークションが始まる前に鑑定してもらったらどうかな?それで、不要そうなら一緒にオークションに出してしまったらどうかしら?」
「?オークションって当日でも出品できるの!?」
確かに昨日出来上がったメロンソーダ味の化粧水の効能は気になる。
私の鑑定レベルじゃまだ効能までは調べることができないし。
でも、当日にいきなり出品物増やして大丈夫なのだろうか?
「出品者の登録自体は3日前までなんだけど、出品物の増減は当日でも可能になっているわ。でも、あまり多く増やすことはできないけど、化粧水20本くらいだったら大丈夫よ。」
「そうなんだ。じゃあ、早めに村長さんのところに行ってみようか。」
「そうね。早めに行きましょう。それに、化粧水が完成時間が過ぎてしまっても品質に変わりはないから、3時間経ったらすぐに錬金釜の蓋をあけて化粧水を取り出さなきゃいけないってこともないからね。」
「慌てなくていいってわけね。わかったわ。化粧水については、オークションが終わってからゆっくり確認しましょう。」
こうして私たちは村長さんの家に行くことになった。
まだ、マーニャたちはバスケットの中でぐっすり眠っている。
子猫は一日の大半を寝て過ごすということだが、本当によく寝ている。
起きている時は騒がしいのに、寝ていると本当に静かなものだ。
寝ているマーニャたちを起こさないようにそっと、バスケットを持ち上げて大切に抱え込む。
「ソフィアさん、一旦村長さんのところに行ってくるね。夕方までには化粧水取りにきます。」
「いってらしゃい。オークション楽しみね。帰ってきたら結果を教えてね。」
ソフィアさんに断り、私たちはソフィアさんの工房を後にした。
ソフィアさんもにっこり笑顔で見送ってくれた。
オークションの中継をソフィアさんも一緒に見ないかと誘ったのだが、お店があるからと断られてしまった。
けれども、結果は知りたいとのことなので、オークションの結果は化粧水を取りにくる時に知らせる予定だ。
私たちは、歩いて村長さんの家に向かった。
村長さんの家は村の中央付近に位置する。
他の家とは家の大きさが異なる。だいたい倍くらいある大きさだろうか。
家が大きくて掃除をするのが大変ということで、掃除をする使用人を雇っているそうだ。
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