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一章
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しおりを挟む卵はいつ孵るかわからないので、マーニャたちに預ける。
もちろん、孵化しそうだったらマーニャたちに教えてもらうようにお願いした。
され、今日はいったい何をしようかな。
いつも、水やりにかなりの時間と体力をとられてしまうが、今日はプーちゃんが水やりをしてくれたから大分体力が温存されている。
って、そう言えば小麦の種まだ撒いてないじゃない。
まだ耕しただけで種を撒いてなかったことを思い出す。
昨日いろいろあったもんなぁ。
濃い一日だったわね。
「マリア、私今日中に小麦の種を撒いてしまおうと思うの」
「わかったわ。私が手伝えることある?」
「撒くの手伝ってもらえる?」
「ええ、いいわよ」
マリアは小麦の種を蒔くのを手伝ってくれることになった。
マリアにこんなに甘えてしまっていいのかなぁ?
私はマリアと手分けして10㎝間隔で小麦の種を蒔いていく。
これが意外と大変だった。
小麦の種が多いのだ。
何粒あるのかわからないが、結構な量があり、一粒一粒蒔くのが嫌になってくるほどだ。
これ、適当に蒔いちゃいけないのかなぁ。
「マユ、適当に蒔いても目は出ると思うけど、刈り取る時が大変になるわよ。それに、実入りもバラけてしまうわ」
「そっか・・・。種を蒔くのも飽きるわね」
「そうね、単調だものね」
蒔くのが少し嫌になりながらも、一時間かけてすべての小麦の種を蒔き終わった。
マリアの手助けがなかったらまだまだ時間がかかっただろう。
現に、私よりマリアの方が蒔くのが早かった。
私はマリアの半分も種を蒔けなかった。
私の畑なのに情けない・・・。
「マリアのお陰で早く終わったわ。ありがとう」
「どういたしまして。小麦の種は目が出るまでは水をたっぷりとあげてね。じゃないと芽がでないかもしれないわ」
「わかった」
私は頷いて、ジョウロを取り出す。
今朝、プーちゃんが水を撒いてくれたが、種を蒔いてからも水をあげた方がよさそうだったので、水やりをすることにした。
このリュリュさんのお店で購入したジョウロは自動化の機能はついていないが、重さが軽くなる魔法がかけられている。そのため、たっぷりジョウロに水をいれてもさほど重くないのがとても助かっている。
ジョウロに水を汲むと、先程撒いた小麦に水をかける。
「早く大きくなぁれ」
なんていいながら。
その様子を少しはなれたところからマーニャとクーニャとボーニャが毛繕いをしながらじっと見つめていた。
水を蒔き終わるとちょうどお昼だった。
って、また食材買い忘れちゃったから料理が作れないわっ!?
この日のお昼もマリアと一緒に食堂のお世話になるのであった。
もちろん、マーニャ、クーニャ、ボーニャも一緒である。
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