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一章

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マーニャたちは疲れているのか、ご飯を食べ終わると私の膝に飛び乗って来て、そのまま膝の上で寝てしまった。

よって、私の膝の上には現在3匹の猫が折り重なるように寝ている。

こんなに重なって寝ていて寝苦しくないのだろうか。

まだまだ子猫だからか重さは大したことないが、折り重なっているからとても心配になる。

 

「ふふふ。疲れちゃったのね。マーニャ様たち」

 

「そうみたい。大冒険だったみたいだしね」

 

撫で撫でと膝の上のマーニャたちを撫でる。

スースーという規則正しい息遣いをしているので、どうやら苦しくはなさそうだ。

よく寝ている。

 

「安心して寝ているのね。早く家に帰って布団に寝せてあげた方がいいかもね」

 

「うん。でも、可愛いね」

 

こんなにもいろんな物を持ってきた猫たちだが、その寝姿はあどけない。

時々口をもごもご動かしているのは獲物を獲った夢を見ているのか、それともおしゃべりをしているのか。

 

「お待たせしましたー」

 

私たちがマーニャたちを見ていると、サラさんが料理を運んで来てくれた。

どうやら私たちが落ち着くまで運んでくるのを待っていたようで、ちょうどいいタイミングで料理が運ばれてきた。

 

「猫様たち寝ちゃったのね。お腹いっぱい食べたかしら?」

 

「はい。クーニャがマーニャのミルク飲んじゃって心配してたんですけど、その分マーニャがクーニャのご飯食べてました」

 

「あらあら。可愛いわね。ゆっくりしていってね」

 

忙しいのか、サラさんは料理を置くとすぐ違うテーブルに注文を聞きに行ったようだ。

私たちは、サラさんの運んできてくれた料理を食べはじめた。

 

 

 

 

 

 

食事を終えた後、サラさんの好意で貸してくれたバスケットに3匹の猫を入れた。

抱き上げてバスケットに移している間も全く目覚めない。

ほんと、熟睡してるなぁ。

家に着いた後も、熟睡していたので、これ以上触るのも憚られてそのままバスケットの中に3匹を入れたままにし、部屋に置いた。

もちろん、入り口は開けたままで。

そのまま私も疲れてしまったので寝支度を整えてベッドに横になった。

 

 

 

この時はまだ翌朝悲鳴を上げて目覚めるだなんて思ってもいなかった。

 

 

 

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