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一章
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しおりを挟む「俺たちが猫様にあったのは9階層だった・・・」
「9階層?それはどんなところですか?」
「9階層はレベル90~100の冒険者が主に狩り場として使用している」
レベル100!?
私、確かレベル1だったような気がするんだけど、100倍?
「レベル100だとまず一般人は到達することは難しいと言われている。才能ある冒険者が5年かけてやっとレベル100になることができるレベルだ」
それって、私じゃどんなに頑張っても無理ってこと?
「ダンジョンにはモンスターがいて、非常に危険。で、猫様たちは9階層から更に下に降りていってしまった」
「はあ!?」
下って10階層?
階層が深くなるほど強い敵が出てくるってことだから、レベル100じゃ足りないってこと?
「俺たちは猫様の後を追って、10階層に降りたんだ」
「そしたら・・・」
「そしたら?」
マーニャたち迎えに行けるのかなぁ。
話を聞いていると不安である。
というか、マーニャたちは無事でいるのだろうか?
「10階層にはボスがいるんだ。レベル100からレベル101にレベルアップするにはこのボスを倒さなきゃいけない。そんな階層に猫様たちはいた」
「ちなみに俺たちは皆レベル100だ。まだ、ボスに勝ったことはない。」
「そう、姿は見たことあるけどな」
「青い竜だったな」
竜って本当にいるんだ。
じゃなくて、それってとても危険ってことではないの?
目の前の冒険者さんたちにマーニャたちを連れ戻して来てもらうようにお願いしたとしても、10階層にマーニャたちがいたら、連れ戻してもらうことは困難なようだ。
「連れ戻すのは無理なんてすか・・・?」
私がそう訪ねると冒険者さんたちは皆いっせいに頷いた。
「まず、無理だ。俺たちでも10階層は無理だ」
「そ、そんな・・・」
「レベル101以上の冒険者がいればいいんだけど、なかなかいないだろうなぁ」
「レコンティーニ王国だとレベル101以上の冒険者は100人もいないときいたからな。都合よくこの村にいるかどうか・・・」
「そ、そんな・・・」
思わず目の前が暗くなってきてしまい、テーブルに手をついてしまった。
脱力感が私を襲う。
「でも、ま、無事に帰ってくるだろう。」
「そうだな。ちらっと見た感じだと10階層で竜と戯れてたからな」
「竜も猫様たちに会えて嬉しそうだったしな」
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