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一章

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お昼をマリアと一緒にとって、美味しい食事でお腹もいっぱいになった。

そうすると、家に置いてきてしまった猫たちの様子が気になってきた。

猫たちもそろそろご飯を食べたい時間だよね。

まだまだ子猫と呼んでいい時期だし、いっぱい食べさせなきゃ。



「サラさん、ダンさん、ご馳走様でした。お会計をお願いします」



「あら、ゆっくりしていっていいのよ」



「いえ、家に猫たちを待たせているので」



そう告げるとサラさんは「そう」と笑顔で頷いた。



「猫様には敵わないわね。今日は御代はサービスするわ。

 だから、たまには食べに来てね。

 猫様たちも連れてきて大丈夫だから。

 猫様ようのご飯もメニューにあるのよ」



そう言って、サラさんは壁にかけてあるメニューを指差す。

本当だ。

【猫様のご飯(子猫用):100ニャールド

 猫様のご飯(成猫用):100ニャールド

 猫様のご飯(シニア用):80ニャールド】

ライフステージに合わせて三種類用意されているようだ。

お魚が好きな子とかお肉が好きな子とかもいるらしくて、好みによって配合を変更し

てくれるようだ。

たまには、手作りのご飯を食べさせてあげるのもいいかも。



「ご馳走様です。今度は猫たちも連れてきます。

 とっても可愛い姉妹猫なんです」



「村長のところにいた、3匹の姉妹猫様なんだよ。

 あのお転婆娘たち!」



「まあ、あの子たちがマユさんのところに行ったのね。」



「ご存知なんですか?」



マリアが猫たちのことを知っているのはわかるとして、サラさんも知っているんだ。

驚いてサラさんを見つめる。

どうも、うちに来た猫様は有名なようだ。



「知らない人はいないわ。だって、あの眷属神ナギ様の血筋だもの。

 大事にするといいことがあるわよ」



「ナギ様って?」



「うふふ。その内会えるわよ」



なにその含み笑い。

気になるじゃないですか。

眷属神って神の使途のことだよね。

なんだかすごい猫様を預かっているような気がしてきた。

大事にしなければ。
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