5 / 584
一章
4
しおりを挟む
村で一番最初に出会って村長の元に連れてきてくれた少女マリアに案内されて、私に用意された土地と建物に案内される。
村の端に位置はしているが、それなりに広い土地だ。
ただ、荒れている。
草やら石やらゴミやらで畑と思わしき場所は荒れている。
「誰も手入れしていないから、荒れてるけどここを使って。家だけは腐ってしまうといけないからと定期的に掃除をしているから、今日軽く掃除をすれば使えると思うわ。」
案内された家は狭かった。
ただ、キッチンはしっかりとついているし、お風呂とトイレも別だ。
ベットルームはベットと小さな箪笥が置かれている。
それだけで、ベットルームの中はいっぱいだ。
意外と狭い。
キッチンのすぐ側には木で出来たテーブルと椅子が2脚置いてあった。ここで、ご飯を食べろってことかな?
「狭いかもしれないけど・・・。お金を貯めれば村の大工さんが増改築してくれるわ。お金が貯まったら相談してみてね。それからこの子たちのことをよろしくね」
マリアはそう言って、持ってきたバスケットの蓋を開けた。
そこには、まあるい目が6つ光っていた。
そう、先ほど村長から託された猫様たちである。
「この子たちは姉妹なのよ、ちょうど三ヶ月になるやんちゃ盛りよ。このキジシロの子がマーニャ。こっちの黒猫でおっとりしている子がボーニャ。この黒猫でちょっと目付きがきつい子がクーニャ。どの子もいい子だから、仲良くしてね」
「可愛いわね。私、猫を飼ったことがないのだけど、ご飯とかどうしたらいいの?」
うん。
どの子も可愛い。
興味深々に私の顔をジィーッと見つめてくるまあるい6つの瞳。可愛い。
「この子たちのご飯はそこにある保管ボックスに入っているわ。なくなると自動的に追加されるからご飯をあげるのを忘れないようにね」
「わかったわ。便利なのね」
この子たちのご飯が自動的に補充されるなんて便利だわ。でも、料金は?
「あ、この子たちのご飯は国が支給してくれるから無料だよ」
私は疑問を口に出していたのだろうか?
「じゃあ一通り説明も終わったし、早く部屋を掃除してしまいましょうか。早くしないと眠れなくなってしまうわ」
「手伝ってくれるの?」
「ええ、もちろん。マユが馴れるまでサポートするわね」
「ありがとう。よろしくお願いします」
そうして異世界一日眼は過ぎていった。
村の端に位置はしているが、それなりに広い土地だ。
ただ、荒れている。
草やら石やらゴミやらで畑と思わしき場所は荒れている。
「誰も手入れしていないから、荒れてるけどここを使って。家だけは腐ってしまうといけないからと定期的に掃除をしているから、今日軽く掃除をすれば使えると思うわ。」
案内された家は狭かった。
ただ、キッチンはしっかりとついているし、お風呂とトイレも別だ。
ベットルームはベットと小さな箪笥が置かれている。
それだけで、ベットルームの中はいっぱいだ。
意外と狭い。
キッチンのすぐ側には木で出来たテーブルと椅子が2脚置いてあった。ここで、ご飯を食べろってことかな?
「狭いかもしれないけど・・・。お金を貯めれば村の大工さんが増改築してくれるわ。お金が貯まったら相談してみてね。それからこの子たちのことをよろしくね」
マリアはそう言って、持ってきたバスケットの蓋を開けた。
そこには、まあるい目が6つ光っていた。
そう、先ほど村長から託された猫様たちである。
「この子たちは姉妹なのよ、ちょうど三ヶ月になるやんちゃ盛りよ。このキジシロの子がマーニャ。こっちの黒猫でおっとりしている子がボーニャ。この黒猫でちょっと目付きがきつい子がクーニャ。どの子もいい子だから、仲良くしてね」
「可愛いわね。私、猫を飼ったことがないのだけど、ご飯とかどうしたらいいの?」
うん。
どの子も可愛い。
興味深々に私の顔をジィーッと見つめてくるまあるい6つの瞳。可愛い。
「この子たちのご飯はそこにある保管ボックスに入っているわ。なくなると自動的に追加されるからご飯をあげるのを忘れないようにね」
「わかったわ。便利なのね」
この子たちのご飯が自動的に補充されるなんて便利だわ。でも、料金は?
「あ、この子たちのご飯は国が支給してくれるから無料だよ」
私は疑問を口に出していたのだろうか?
「じゃあ一通り説明も終わったし、早く部屋を掃除してしまいましょうか。早くしないと眠れなくなってしまうわ」
「手伝ってくれるの?」
「ええ、もちろん。マユが馴れるまでサポートするわね」
「ありがとう。よろしくお願いします」
そうして異世界一日眼は過ぎていった。
55
お気に入りに追加
2,572
あなたにおすすめの小説
異世界でお金を使わないといけません。
りんご飴
ファンタジー
石川 舞華、22歳。
事故で人生を終えたマイカは、地球リスペクトな神様にスカウトされて、異世界で生きるように言われる。
異世界でのマイカの役割は、50年前の転生者が溜め込んだ埋蔵金を、ジャンジャン使うことだった。
高級品に一切興味はないのに、突然、有り余るお金を手にいれちゃったよ。
ありがた迷惑な『強運』で、何度も命の危険を乗り越えます。
右も左も分からない異世界で、家やら、訳あり奴隷やらをどんどん購入。
旅行に行ったり、貴族に接触しちゃったり、チートなアイテムを手に入れたりしながら、異世界の経済や流通に足を突っ込みます。
のんびりほのぼの、時々危険な異世界事情を、ブルジョア満載な生活で、何とか楽しく生きていきます。
お金は稼ぐより使いたい。人の金ならなおさらジャンジャン使いたい。そんな作者の願望が込められたお話です。
しばらくは 月、木 更新でいこうと思います。
小説家になろうさんにもお邪魔しています。
異世界でのんびり暮らしてみることにしました
松石 愛弓
ファンタジー
アラサーの社畜OL 湊 瑠香(みなと るか)は、過労で倒れている時に、露店で買った怪しげな花に導かれ異世界に。忙しく辛かった過去を忘れ、異世界でのんびり楽しく暮らしてみることに。優しい人々や可愛い生物との出会い、不思議な植物、コメディ風に突っ込んだり突っ込まれたり。徐々にコメディ路線になっていく予定です。お話の展開など納得のいかないところがあるかもしれませんが、書くことが未熟者の作者ゆえ見逃していただけると助かります。他サイトにも投稿しています。
聖女としてきたはずが要らないと言われてしまったため、異世界でふわふわパンを焼こうと思います!
伊桜らな
ファンタジー
家業パン屋さんで働くメルは、パンが大好き。
いきなり聖女召喚の儀やらで異世界に呼ばれちゃったのに「いらない」と言われて追い出されてしまう。どうすればいいか分からなかったとき、公爵家当主に拾われ公爵家にお世話になる。
衣食住は確保できたって思ったのに、パンが美味しくないしめちゃくちゃ硬い!!
パン好きなメルは、厨房を使いふわふわパン作りを始める。
*表紙画は月兎なつめ様に描いて頂きました。*
ー(*)のマークはRシーンがあります。ー
少しだけ展開を変えました。申し訳ありません。
ホットランキング 1位(2021.10.17)
ファンタジーランキング1位(2021.10.17)
小説ランキング 1位(2021.10.17)
ありがとうございます。読んでくださる皆様に感謝です。
スキル【僕だけの農場】はチートでした~辺境領地を世界で一番住みやすい国にします~
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
旧題:スキル【僕だけの農場】はチートでした なのでお父様の領地を改造していきます!!
僕は異世界転生してしまう
大好きな農場ゲームで、やっと大好きな女の子と結婚まで行ったら過労で死んでしまった
仕事とゲームで過労になってしまったようだ
とても可哀そうだと神様が僕だけの農場というスキル、チートを授けてくれた
転生先は貴族と恵まれていると思ったら砂漠と海の領地で作物も育たないダメな領地だった
住民はとてもいい人達で両親もいい人、僕はこの領地をチートの力で一番にしてみせる
◇
HOTランキング一位獲得!
皆さま本当にありがとうございます!
無事に書籍化となり絶賛発売中です
よかったら手に取っていただけると嬉しいです
これからも日々勉強していきたいと思います
◇
僕だけの農場二巻発売ということで少しだけウィンたちが前へと進むこととなりました
毎日投稿とはいきませんが少しずつ進んでいきます
アイテムボックスの最も冴えた使い方~チュートリアル1億回で最強になったが、実力隠してアイテムボックス内でスローライフしつつ駄竜とたわむれる~
うみ
ファンタジー
「アイテムボックス発動 収納 自分自身!」
これしかないと思った!
自宅で休んでいたら突然異世界に拉致され、邪蒼竜と名乗る強大なドラゴンを前にして絶対絶命のピンチに陥っていたのだから。
奴に言われるがままステータスと叫んだら、アイテムボックスというスキルを持っていることが分かった。
得た能力を使って何とかピンチを逃れようとし、思いついたアイデアを咄嗟に実行に移したんだ。
直後、俺の体はアイテムボックスの中に入り、難を逃れることができた。
このまま戻っても捻りつぶされるだけだ。
そこで、アイテムボックスの中は時間が流れないことを利用し、チュートリアルバトルを繰り返すこと1億回。ついにレベルがカンストする。
アイテムボックスの外に出た俺はドラゴンの角を折り、危機を脱する。
助けた竜の巫女と共に彼女の村へ向かうことになった俺だったが――。
祝・定年退職!? 10歳からの異世界生活
空の雲
ファンタジー
中田 祐一郎(なかたゆういちろう)60歳。長年勤めた会社を退職。
最後の勤めを終え、通い慣れた電車で帰宅途中、突然の衝撃をうける。
――気付けば、幼い子供の姿で見覚えのない森の中に……
どうすればいいのか困惑する中、冒険者バルトジャンと出会う。
顔はいかついが気のいいバルトジャンは、行き場のない子供――中田祐一郎(ユーチ)の保護を申し出る。
魔法や魔物の存在する、この世界の知識がないユーチは、迷いながらもその言葉に甘えることにした。
こうして始まったユーチの異世界生活は、愛用の腕時計から、なぜか地球の道具が取り出せたり、彼の使う魔法が他人とちょっと違っていたりと、出会った人たちを驚かせつつ、ゆっくり動き出す――
※2月25日、書籍部分がレンタルになりました。
王女殿下は家出を計画中
ゆうゆう
ファンタジー
出来損ないと言われる第3王女様は家出して、自由を謳歌するために奮闘する
家出の計画を進めようとするうちに、過去に起きた様々な事の真実があきらかになったり、距離を置いていた家族との繋がりを再確認したりするうちに、自分の気持ちの変化にも気付いていく…
その幼女、最強にして最恐なり~転生したら幼女な俺は異世界で生きてく~
たま(恥晒)
ファンタジー
※作者都合により打ち切りとさせて頂きました。新作12/1より!!
猫刄 紅羽
年齢:18
性別:男
身長:146cm
容姿:幼女
声変わり:まだ
利き手:左
死因:神のミス
神のミス(うっかり)で死んだ紅羽は、チートを携えてファンタジー世界に転生する事に。
しかしながら、またもや今度は違う神のミス(ミス?)で転生後は正真正銘の幼女(超絶可愛い ※見た目はほぼ変わってない)になる。
更に転生した世界は1度国々が発展し過ぎて滅んだ世界で!?
そんな世界で紅羽はどう過ごして行くのか...
的な感じです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる