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「……すごいわねぇ。これだけ上手に薬草を加工しているだなんてとてもすごいわ。これならすぐにでも薬として調合することができるわ。しかもとても良い品質の薬草だわ。最近、こんな高品質の薬草手に入らなくなってしまったから探していたのよ。」
「そ、そうだったんですか。よかったぁ。」
お婆さんの喜びように僕たちは安堵のため息をついた。
ロレインちゃんも僕と同じでホッとした顔をしている。
ミコトは……よくわかっていないようにも思えるがなんだか嬉しそうに見える。
「こうやって直接売りに来るのは初めてなのかしら?」
「は、はい。今まではじいちゃんが売りに行ってたんですけど……急に帰ってこなくなってしまって……。」
このお婆さんなら大丈夫かもと思い、じいちゃんの代わりに売りに来たということを話した。
「あらあら。大変だったのね。おじい様もこんな可愛らしいお孫さんたちを残してどこに行ってしまったのかしらねぇ。」
お婆さんは顔色を曇らせた。
僕たちのことを心配してくれているようだ。
「……買い物をしに隣町まで行ってすぐに帰ってくるって言ってたのに……。じいちゃん……。」
僕は思わず涙ぐんでしまった。
ダメだな。
やっぱりじいちゃんの話題を出すとどうしても涙がでてきてしまう。
もっと強くならなきゃいけないのに。
「あらあら。思い出して泣けてきちゃったのね。こっちに来て座ってちょうだい。今、ハーブティーを淹れてあげるわ。」
「す、すみませんっ。」
「……ありがとうございます。」
「アルフレッド、ありがとう。」
僕たちはお婆さんが用意してくれた椅子に座ってお婆さんが丁寧に淹れてくれたハーブティーを飲んだ。
優しい味が口の中に広がっていく。
それとともに、気分も落ち着いてくるのを感じた。
なんだかとても不思議なハーブティーだ。
「そ、そうだったんですか。よかったぁ。」
お婆さんの喜びように僕たちは安堵のため息をついた。
ロレインちゃんも僕と同じでホッとした顔をしている。
ミコトは……よくわかっていないようにも思えるがなんだか嬉しそうに見える。
「こうやって直接売りに来るのは初めてなのかしら?」
「は、はい。今まではじいちゃんが売りに行ってたんですけど……急に帰ってこなくなってしまって……。」
このお婆さんなら大丈夫かもと思い、じいちゃんの代わりに売りに来たということを話した。
「あらあら。大変だったのね。おじい様もこんな可愛らしいお孫さんたちを残してどこに行ってしまったのかしらねぇ。」
お婆さんは顔色を曇らせた。
僕たちのことを心配してくれているようだ。
「……買い物をしに隣町まで行ってすぐに帰ってくるって言ってたのに……。じいちゃん……。」
僕は思わず涙ぐんでしまった。
ダメだな。
やっぱりじいちゃんの話題を出すとどうしても涙がでてきてしまう。
もっと強くならなきゃいけないのに。
「あらあら。思い出して泣けてきちゃったのね。こっちに来て座ってちょうだい。今、ハーブティーを淹れてあげるわ。」
「す、すみませんっ。」
「……ありがとうございます。」
「アルフレッド、ありがとう。」
僕たちはお婆さんが用意してくれた椅子に座ってお婆さんが丁寧に淹れてくれたハーブティーを飲んだ。
優しい味が口の中に広がっていく。
それとともに、気分も落ち着いてくるのを感じた。
なんだかとても不思議なハーブティーだ。
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