にゃんこによる、にゃんこの為の、にゃんこ講座

葉柚

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暑い日が毎日続く。

暑いとそれだけ、僕の体力は削られご飯もあまり食べれなくなってくる。

そんな僕を心配したのか、ユウが両親に相談して白く長い箱を部屋の一室に付けてくれた。

このところ暑くなるからかもしれないけれども、この白い箱は冷気を出すのだ。

クーラーとユウが言っていたような気がする。

ただ、このクーラーというものは、風の当たるところにいると僕には寒すぎる。

それに、ゴーっと言う独特の音が落ち着かない。

僕はクーラーがついている部屋から出たくて、障子をカリカリと爪で引っ掻く。

「どうしたの?出たいの?でも、お外は暑いよ?」

今日は珍しく学校もバイトもないユウが一緒に部屋にいる。

ユウの傍にいたいんだけど、ちょっと寒すぎる。

「にゃー。」

「んー。わかった。」

ユウは、障子の端を僕が通れるだけ開けた。

僕はその隙間を通り部屋から出る。

暑い。

部屋の外は暑かった。

でも、先ほど僕が通った隙間からこぼれてくる冷気がちょうどいい。

僕はそのまま、部屋の入り口で横になった。

「あ、寒かったのか。ごめんね。冷房の温度28度に上げるね。」

僕が寒がっていると気づいたユウがクーラーの温度を上げてくれたようだ。

だけれども、少しだけ部屋からの冷気が漏れてくるここが一番気持ちいいんだ。

僕はそのまま、その場でうとうとと眠りに落ちた。
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