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しおりを挟むって、ユウのこと思い出したら会いたくなっちゃったなぁ。
今日はユウバイトあるのかな?
「あとはー」
「他には何があるの?」
「人間に飼われると、僕たちストレスたまらない?あれもダメ、これもダメって。僕たちにメリットあるの??」
うう。
せっかくユウのこと思い出してたのに、邪魔をするなんて。
ああ、ユウに会いたい。
「僕たちもメリットがないと大人しく飼われてないよ。僕の場合は、デメリットよりメリットの方が多かったから」
「メリットって何?」
ユウに会えたこと。
なぁんて恥ずかしくて言えないから。
「美味しいご飯がなにもしなくても出てくるところとか。具合が悪くなったら病院に連れて行ってくれることかな?」
「えー!それだけ?」
「いや、美味しいご飯を毎日もらえるのはかなりなメリットだ」
僕らは狩りをして、食べなければならない。
比較的狩りが上手なのは雌だ。
それでも、体調が悪かったら狩りをすることも出来ないし、天候によっても狩りが難しい。
何もせずにご飯が出てくることはとても嬉しいのだ。
それに・・・
「僕たちは大人になれば基本的に単独行動でしょ?」
「そうだねー」
「だから、病気になったり苦しい時に誰がそぼにいることは滅多にないでしょ?」
「でも、それが普通・・・」
「そうかもしれない。でも、病気で辛いとき苦しいときに、僕たちを心から心配してくれる存在がいるというのは、とても嬉しいと感じたんだ」
僕はね。
あくまで個人的な思いだけど。
すると、モモが割って入ってきた。
「そうね、私もそう思うわ。病気で苦しいときに、病院に連れて行ってくれる。病院は嫌いだけど、病院から帰ってくると苦しかったり痛かったりするのが、治るの。」
「そうだね。治してくれるね」
まあ、治せない病気もあるけどね。
僕も治せない病気にかかっている。
でも、昔は傷が化膿したときに治してくれたね。
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