にゃんこによる、にゃんこの為の、にゃんこ講座

葉柚

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あっと言う間に一週間がたった。
今日は少し曇っている。曇っているとちょっと気分が重くなるというか、眠くなる。
だって、僕らは一日の大半をのんびり寝て過ごす。これは、僕らの習性だから。
体力を温存して狩りをおこなうのが僕ら。持続力はないけど、瞬発力なら負けないんだから。
猫にもよるけど、頑張れば僕らは一瞬だけ、短い距離だけど時速50キロを出すことができる。
でも、まあ。普段はお気に入りの場所で寝て過ごす。
いろんな所をお気に入りにする猫がいるけど、僕のお気に入りの場所は僕に安直な名前をつけてくれた「ユウ」の側。
ユウは高校生の女の子らしい。高校生っていうのがなんだかよくわからないが、ただ平日の日中は家にいないから寂しい。
そんな時はユウの婆の側で寝てる。
ユウの婆は僕のことをあまり気に入っていないみたいだけど、そっけないけど僕を拒絶したり危害を加えたりはしない。
だから、安心して寝ていられる。

話がそれた。
ごめんね。
僕、猫だからさ。
あっちこっちに話が飛んじゃうんだよ。
気まぐれでごめんね。

第二回目のにゃんこ講座だっけ。

今日はいつもの集会場で集まりがあったはず。天気があまりよくないからか、ちょっと眠い。
にゃんこ講座が終わったら、ユウの膝で眠らせてもらおうっと。

僕が集会場に着くと今日はもう皆きていた。そして、僕を皆が取り囲む。

「はやくー。にゃんこ講座はやくー」

どうやら、僕のにゃんこ講座を楽しみにしていてくれたようだ。
それだけ人間と共存したいってことかな?

「マユ、今日もにゃんこ講座よろしくな」

リーダーにも言われたしにゃんこ講座をはじめることにした。
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