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説得
説得 おじさん視点5(過去)
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結局俺たちは自分たちの病気を治す手がかりが0になってしまった。
また冒険をしようと、ヴェルゼンさんたちを探してみたが、どうも彼らはとっくの昔に引退しており、隠居生活を送っているらしい。
それはそうだよな・・・
いくら強くてもお二人はご老体だ。
それに、また助けてもらおうなんて虫が良い話だ。
俺たちはもう一度自分の病気を治す手がかりを見つけるため、またギルドにいた。
ギルド内では俺たちは噂になっていた。
3人は俺たちが殺したという噂が。
全く・・・あんな目に遭ってもこんなこと言われるなんてな・・・
「あんた・・・気にしちゃいけないよ・・・」
「分かってる・・・さぁ、何か仕事が無いか探してみよう・・・」
俺たちは暗い気持ちになりながらも、仕事を探そうとした。
その時だった。
「お二人とも、お元気ですかな?」
俺と妻はこの声を効いて嬉しくなっていた。
その声の持ち主はヴェルゼンさんだったからだ。
「ヴェ、ヴェルゼンさん!それにイリアさんも!どうしてここに?」
俺は驚きながらも期待してしまった。
イリアさんをよく見ると、小さな赤ん坊を抱いていた。
「その子は‥もしかして、以前言っていた」
「そう。ワシらの孫じゃ。元気になったので、お二人に会いに来たのじゃ」
「か、かわいいね・・・」
「ははは!そうだろ!何て言ったって、アタシらの孫だからね!」
妻はぽろっと言ってしまった。
俺たちもこんな可愛い子供が欲しかったから、つい出てしまった。
「ほほほ!ありがとうございます!さて、お二人とも、今日も病気を治すための手がかりをお探しになるのですかの?」
「は、はい。そのつもりです」
俺は期待してしまった自分を恥じた。
ヴェルゼンさんはとっくの昔に引退しているのに、また着いてきて来るのかと期待してしまったからだ。
「ふむ・・・・そうですか・・・」
「ヴェルゼンさん?」
ヴェルゼンさんは何かまた考えている様子だった。
少し間があったが、ヴェルゼンさんは口を開いた。
「イリア・・・悪いが、少し席を外してもらって良いかの?」
「・・・ああ、構わないよ」
そう言って、イリアさんは俺たちから離れた。
そして、ヴェルゼンさんは話し始めた。
「お二人には申し訳ないのですが・・・ワシはお二人は冒険者を辞めた方が良いと思うのじゃ」
「「!!??」」
思いもしない言葉に俺たちは驚いた。
彼らには事情を話していたのそんなことを言われるなんて思いもしなかったからだ。
それに妻は反論した。
「ちょっと待っておくれよ!いくら命の恩人だからって、あたしらに子供は諦めろって言うのかい!!」
「そうです!いくらヴェルゼンさんでもこればかりは・・!!」
俺も反論してしまった。
俺たちは自分の子供が欲しくて不妊の病気を治す手がかりが欲しいのに、そんなこと言われるなんて思わなかった。
「・・・ハッキリ申します。あなた方お二人は、このままだと命を落とします。それも遠くない内に」
「そんなの・・・!そんなの分かんないじゃないか!!」
「・・・大した戦闘技能も無く、それにギフトも授からなかった・・・・そんな状態でこれからもあんな冒険を続けるおつもりですかな?」
「当然です!俺達は子供が欲しいんだ!そのためには命だって賭けてやるさ!!」
俺は思わず途中で敬語が取れてしまった。だけどそんなこと関係ない!
いくらヴェルゼンさんが相手であろうとこれは譲れない!
そう思っていたが
「この大馬鹿者めが!!!!!!」
今までのヴェルゼンさんとは思えない、凄まじい怒号が聞こえた。
俺も妻も思わず立ちすくんでしまった。
「命を賭けるなどとバカなことを申すな!!子供が欲しい気持ちは分かるが、それこそお主たちが死んでは意味がないであろう!!!」
「で、でも・・!」
「良いか!!二度と自分の命を粗末にするような言葉を発するな!!もう一度言ったらこんなもんでは済まさんぞ!!!!!」
俺と妻はヴェルゼンさんの怒号に圧倒し、何も言えなくなっていた。
だが、その中でもこの人の優しさを感じる事が出来てしまった。
「・・・全く・・・年寄りに大声を出させないで下さいませ。ほほほほ」
そして俺たちが知る、穏やかな表情に戻った。
この人は本当に俺たちの事を心配してくれるんだな・・・
「それに・・・ワシがただ冒険者を辞めろというのも乱暴なのも理解しておりますことじゃ。そこで提案なんじゃが・・・」
「て、提案ですか・・・?」
「お二人とも、このヴァルザの店で働いてみてはどうですかな?」
「ヴァ、ヴァルザで・・?」
「ヴァルザは最も人が多い街として有名ですじゃ。それなら、わざわざ冒険に行かなくても、彼らから何か情報を聞けば良いと思ったのですじゃ」
「で、でも・・・何の仕事をすればいいのか・・・?」
俺たちはハッキリ言って、何もスキルもない。
仕事と言っても限られてくる・・・
「そうですな・・・連日冒険者たちが必ず集まると言えば、酒場でしょうな」
「酒場・・・?」
「そうです。酒場なら、特別なスキルも必要ありません。なんなら、そこで料理も覚えてしまえば良いのです」
「な、なるほど・・・」
ヴェルゼンさんの言う事はたしかに理にかなっていた。
俺たちが安全に情報を集めるには冒険に出るよりも、冒険者が集まる酒場で働き、彼らから何か情報を集めるという方法を今の俺たちにピッタリだった。
だが・・・
本当に上手くいくのか・・・?
冒険者を辞めた人間に有益な情報を教えてくれるのか・・・?
俺と妻は不安に駆り立てられた。
「おぎゃあああ!!」
そんな時に、赤ん坊の鳴き声が聞こえた。
声の方を向くとイリアさんが困ったようにこっちに来ていた。
「ちょっとヴェルゼン!ジンったら、中々泣き止まないんだよ!どうしたんだろうね一体」
「ほほう・・こんなに泣き止まないのは珍しいの・・・何かあったのかのう?」
「・・・ジンって言うのかい、その子は?」
妻がそう言うと二人はそうだ!という感じで顔を見合わせた。
「もしかしたら、この子の母親と同じくらいのアンタなら泣き止むかもね!ちょっとお願いするよ!」
「ええ!!?ちょっと・・!え!!」
そういうとイリアさんは妻に子供を託した。
妻は戸惑いながらも、子供の抱いていた。
「うぇ・・ひっく!ひっく・・!!」
子供は少しずつではあるが泣き止んできた。
そこでようやく目を開けて、妻の方を見た。
すると
「うぅうう!!きゃははは!」
子供は今度は笑い出した。
これにはヴェルゼンさんもイリアさんも驚いていた。
「ほほほ!これはこれは!」
「大したもんだね!」
妻はしばらく、赤ん坊の事を見ていた。
すると突然泣き出してしまった。
「ど、どうした!?」
俺は妻に駆け寄った。
妻は泣きながらこう言った。
「あたしは・・・死にたくない・・・自分の子供が欲しいけど・・・死ぬのも嫌だ・・・この子を抱けなくなるのは嫌だ・・・・」
俺はその言葉を聞いて、ハッとした。
俺は・・・自分の妻を危険な目に合わせ続けていたのか・・・
そんなことに今になって気付くなんて・・・
俺は決意した。
「ヴェルゼンさん・・・」
「ん?どうしましたかな?」
俺は深呼吸した。
「俺たちは・・・冒険者を辞めます・・・ヴェルゼンさん・・・本当にありがとうございます・・・」
ヴェルゼンさんは安心した様子で
「そうですか。ワシの言う事を聞いてくれてありがとう」
と言ってくれた。
また冒険をしようと、ヴェルゼンさんたちを探してみたが、どうも彼らはとっくの昔に引退しており、隠居生活を送っているらしい。
それはそうだよな・・・
いくら強くてもお二人はご老体だ。
それに、また助けてもらおうなんて虫が良い話だ。
俺たちはもう一度自分の病気を治す手がかりを見つけるため、またギルドにいた。
ギルド内では俺たちは噂になっていた。
3人は俺たちが殺したという噂が。
全く・・・あんな目に遭ってもこんなこと言われるなんてな・・・
「あんた・・・気にしちゃいけないよ・・・」
「分かってる・・・さぁ、何か仕事が無いか探してみよう・・・」
俺たちは暗い気持ちになりながらも、仕事を探そうとした。
その時だった。
「お二人とも、お元気ですかな?」
俺と妻はこの声を効いて嬉しくなっていた。
その声の持ち主はヴェルゼンさんだったからだ。
「ヴェ、ヴェルゼンさん!それにイリアさんも!どうしてここに?」
俺は驚きながらも期待してしまった。
イリアさんをよく見ると、小さな赤ん坊を抱いていた。
「その子は‥もしかして、以前言っていた」
「そう。ワシらの孫じゃ。元気になったので、お二人に会いに来たのじゃ」
「か、かわいいね・・・」
「ははは!そうだろ!何て言ったって、アタシらの孫だからね!」
妻はぽろっと言ってしまった。
俺たちもこんな可愛い子供が欲しかったから、つい出てしまった。
「ほほほ!ありがとうございます!さて、お二人とも、今日も病気を治すための手がかりをお探しになるのですかの?」
「は、はい。そのつもりです」
俺は期待してしまった自分を恥じた。
ヴェルゼンさんはとっくの昔に引退しているのに、また着いてきて来るのかと期待してしまったからだ。
「ふむ・・・・そうですか・・・」
「ヴェルゼンさん?」
ヴェルゼンさんは何かまた考えている様子だった。
少し間があったが、ヴェルゼンさんは口を開いた。
「イリア・・・悪いが、少し席を外してもらって良いかの?」
「・・・ああ、構わないよ」
そう言って、イリアさんは俺たちから離れた。
そして、ヴェルゼンさんは話し始めた。
「お二人には申し訳ないのですが・・・ワシはお二人は冒険者を辞めた方が良いと思うのじゃ」
「「!!??」」
思いもしない言葉に俺たちは驚いた。
彼らには事情を話していたのそんなことを言われるなんて思いもしなかったからだ。
それに妻は反論した。
「ちょっと待っておくれよ!いくら命の恩人だからって、あたしらに子供は諦めろって言うのかい!!」
「そうです!いくらヴェルゼンさんでもこればかりは・・!!」
俺も反論してしまった。
俺たちは自分の子供が欲しくて不妊の病気を治す手がかりが欲しいのに、そんなこと言われるなんて思わなかった。
「・・・ハッキリ申します。あなた方お二人は、このままだと命を落とします。それも遠くない内に」
「そんなの・・・!そんなの分かんないじゃないか!!」
「・・・大した戦闘技能も無く、それにギフトも授からなかった・・・・そんな状態でこれからもあんな冒険を続けるおつもりですかな?」
「当然です!俺達は子供が欲しいんだ!そのためには命だって賭けてやるさ!!」
俺は思わず途中で敬語が取れてしまった。だけどそんなこと関係ない!
いくらヴェルゼンさんが相手であろうとこれは譲れない!
そう思っていたが
「この大馬鹿者めが!!!!!!」
今までのヴェルゼンさんとは思えない、凄まじい怒号が聞こえた。
俺も妻も思わず立ちすくんでしまった。
「命を賭けるなどとバカなことを申すな!!子供が欲しい気持ちは分かるが、それこそお主たちが死んでは意味がないであろう!!!」
「で、でも・・!」
「良いか!!二度と自分の命を粗末にするような言葉を発するな!!もう一度言ったらこんなもんでは済まさんぞ!!!!!」
俺と妻はヴェルゼンさんの怒号に圧倒し、何も言えなくなっていた。
だが、その中でもこの人の優しさを感じる事が出来てしまった。
「・・・全く・・・年寄りに大声を出させないで下さいませ。ほほほほ」
そして俺たちが知る、穏やかな表情に戻った。
この人は本当に俺たちの事を心配してくれるんだな・・・
「それに・・・ワシがただ冒険者を辞めろというのも乱暴なのも理解しておりますことじゃ。そこで提案なんじゃが・・・」
「て、提案ですか・・・?」
「お二人とも、このヴァルザの店で働いてみてはどうですかな?」
「ヴァ、ヴァルザで・・?」
「ヴァルザは最も人が多い街として有名ですじゃ。それなら、わざわざ冒険に行かなくても、彼らから何か情報を聞けば良いと思ったのですじゃ」
「で、でも・・・何の仕事をすればいいのか・・・?」
俺たちはハッキリ言って、何もスキルもない。
仕事と言っても限られてくる・・・
「そうですな・・・連日冒険者たちが必ず集まると言えば、酒場でしょうな」
「酒場・・・?」
「そうです。酒場なら、特別なスキルも必要ありません。なんなら、そこで料理も覚えてしまえば良いのです」
「な、なるほど・・・」
ヴェルゼンさんの言う事はたしかに理にかなっていた。
俺たちが安全に情報を集めるには冒険に出るよりも、冒険者が集まる酒場で働き、彼らから何か情報を集めるという方法を今の俺たちにピッタリだった。
だが・・・
本当に上手くいくのか・・・?
冒険者を辞めた人間に有益な情報を教えてくれるのか・・・?
俺と妻は不安に駆り立てられた。
「おぎゃあああ!!」
そんな時に、赤ん坊の鳴き声が聞こえた。
声の方を向くとイリアさんが困ったようにこっちに来ていた。
「ちょっとヴェルゼン!ジンったら、中々泣き止まないんだよ!どうしたんだろうね一体」
「ほほう・・こんなに泣き止まないのは珍しいの・・・何かあったのかのう?」
「・・・ジンって言うのかい、その子は?」
妻がそう言うと二人はそうだ!という感じで顔を見合わせた。
「もしかしたら、この子の母親と同じくらいのアンタなら泣き止むかもね!ちょっとお願いするよ!」
「ええ!!?ちょっと・・!え!!」
そういうとイリアさんは妻に子供を託した。
妻は戸惑いながらも、子供の抱いていた。
「うぇ・・ひっく!ひっく・・!!」
子供は少しずつではあるが泣き止んできた。
そこでようやく目を開けて、妻の方を見た。
すると
「うぅうう!!きゃははは!」
子供は今度は笑い出した。
これにはヴェルゼンさんもイリアさんも驚いていた。
「ほほほ!これはこれは!」
「大したもんだね!」
妻はしばらく、赤ん坊の事を見ていた。
すると突然泣き出してしまった。
「ど、どうした!?」
俺は妻に駆け寄った。
妻は泣きながらこう言った。
「あたしは・・・死にたくない・・・自分の子供が欲しいけど・・・死ぬのも嫌だ・・・この子を抱けなくなるのは嫌だ・・・・」
俺はその言葉を聞いて、ハッとした。
俺は・・・自分の妻を危険な目に合わせ続けていたのか・・・
そんなことに今になって気付くなんて・・・
俺は決意した。
「ヴェルゼンさん・・・」
「ん?どうしましたかな?」
俺は深呼吸した。
「俺たちは・・・冒険者を辞めます・・・ヴェルゼンさん・・・本当にありがとうございます・・・」
ヴェルゼンさんは安心した様子で
「そうですか。ワシの言う事を聞いてくれてありがとう」
と言ってくれた。
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