韋駄天の運び屋
過去の冒険者達たちが残してきた記録が、後に「英雄譚」という書物として人々の娯楽となった時代、英雄たちに憧れ抱き、冒険者を志願したジン。
しかし、彼には冒険者に必須ともいわれる戦闘能力が全く無く、ステータスもどれも平均か、それ以下でパッとしない。
彼は女神の儀式で得られる特殊能力、ギフトに賭けていた。
しかし、彼が授かったギフトは「韋駄天」。
素早さが「僅かに上がる」というどう見ても名前負けしているレアギフトであり、大ハズレのギフト。
戦闘の才能が全くない、彼にとっては「引いてはいけないギフト」だった。
そんな彼が後に勇者として後世でも語り継がれる剣士アルフ、最強のギフトを授かった魔導士アンナ、ベテラン冒険者の戦士ガイと治癒士シエラのパーティ「ヴェルハーレ」の運び屋として成長していく物語である。
※各キャラの視点で物語は進行していく形になります。
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