29 / 44
暗躍(レイモンドとバイロンside)
しおりを挟むアイナ・バイロン・レイモンド・サブリナの四人で食事を終え、アイナとサブリナは台所で洗い物をしていた。
レイモンドとバイロンは、バイロンの部屋でウイスキーを飲んでいた。
レイモンドは、ドアを見ながら
「アイナやサブリナには、気付かれてないのか?私達が、外交官だと言うこと…」
バイロンは自分の机で、ワイングラスに赤ワインを入れ、ペンをくるくるしていた。
「あ~気付いてないと思うぞ~!一応、防音装備しているからな~」
「ハッ?!……国民の税金を使って…お前は、本当に…」
「ブッ!!!!!おいおい!!待て待て!!こ~んな危ない仕事をして、お金をもらっているんだから…いいだろ!!」
「…いや、人として…」
「人として!!!!!って、レイモンド…いい加減教えろよ…調べてるんだろ?」
レイモンドはため息を吐きながら、黒い皮のソファーに座りウイスキーを飲む。
「グレイ・カールソンは、詐欺をしている。
カールソン家の領地があってな?そこの住んでいる人々から高額なお金を巻き上げているそうだ。フ~国の大臣の息子が…アホなことを…」
ボキッ
バイロンの手に持っていたペンが、折れる。
「あいつ……やっぱりアイナとの婚姻は、必ず白紙にしないと!!!!!…グレイの…自分の責任をアイナに被せるつもりだろう!!!
…そんでアイナの性格上、罪を被ろうとするだろうな…優しいんだよ、俺の妹は…被ってしまったら、俺は…守れなくなる…そうなる前に…」
レイモンドは、バイロンに
「あぁ…優しく正義感があるもんな…アイナは…」
バイロンは、強く睨み付けるような目でレイモンドに
「レイモンド!!!俺になんかあったら…お前は!お前は!!!アイナを守れるか!!!」
レイモンドは、驚きながらも
「…必ずアイナを守る!!」
と言い切った。
バイロンは、満足した顔で
「よしっ!やはり俺が見込んだ男だ!!」
バシッ
とレイモンドの背中を叩く。
レイモンドは、呆れながら
「お前…ヤバイことに首を突っ込むつもりか?」
バイロンは、ニヤリと笑いながら
「二人で、やるぞ!!ヤバイこと!!」
少し落ち着いてウイスキーを飲む。
レイモンドは、アイナの事を考えていた。
“あの笑顔を守れるなら、私が盾になり手を汚そう…ここまで調べてきて思ったことがある。
私は、どこかで…アイナに気持ちを伝えようと思う…”
レイモンドとバイロンは、バイロンの部屋でウイスキーを飲んでいた。
レイモンドは、ドアを見ながら
「アイナやサブリナには、気付かれてないのか?私達が、外交官だと言うこと…」
バイロンは自分の机で、ワイングラスに赤ワインを入れ、ペンをくるくるしていた。
「あ~気付いてないと思うぞ~!一応、防音装備しているからな~」
「ハッ?!……国民の税金を使って…お前は、本当に…」
「ブッ!!!!!おいおい!!待て待て!!こ~んな危ない仕事をして、お金をもらっているんだから…いいだろ!!」
「…いや、人として…」
「人として!!!!!って、レイモンド…いい加減教えろよ…調べてるんだろ?」
レイモンドはため息を吐きながら、黒い皮のソファーに座りウイスキーを飲む。
「グレイ・カールソンは、詐欺をしている。
カールソン家の領地があってな?そこの住んでいる人々から高額なお金を巻き上げているそうだ。フ~国の大臣の息子が…アホなことを…」
ボキッ
バイロンの手に持っていたペンが、折れる。
「あいつ……やっぱりアイナとの婚姻は、必ず白紙にしないと!!!!!…グレイの…自分の責任をアイナに被せるつもりだろう!!!
…そんでアイナの性格上、罪を被ろうとするだろうな…優しいんだよ、俺の妹は…被ってしまったら、俺は…守れなくなる…そうなる前に…」
レイモンドは、バイロンに
「あぁ…優しく正義感があるもんな…アイナは…」
バイロンは、強く睨み付けるような目でレイモンドに
「レイモンド!!!俺になんかあったら…お前は!お前は!!!アイナを守れるか!!!」
レイモンドは、驚きながらも
「…必ずアイナを守る!!」
と言い切った。
バイロンは、満足した顔で
「よしっ!やはり俺が見込んだ男だ!!」
バシッ
とレイモンドの背中を叩く。
レイモンドは、呆れながら
「お前…ヤバイことに首を突っ込むつもりか?」
バイロンは、ニヤリと笑いながら
「二人で、やるぞ!!ヤバイこと!!」
少し落ち着いてウイスキーを飲む。
レイモンドは、アイナの事を考えていた。
“あの笑顔を守れるなら、私が盾になり手を汚そう…ここまで調べてきて思ったことがある。
私は、どこかで…アイナに気持ちを伝えようと思う…”
21
お気に入りに追加
44
あなたにおすすめの小説
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。
挙式後すぐに離婚届を手渡された私は、この結婚は予め捨てられることが確定していた事実を知らされました
結城芙由奈
恋愛
【結婚した日に、「君にこれを預けておく」と離婚届を手渡されました】
今日、私は子供の頃からずっと大好きだった人と結婚した。しかし、式の後に絶望的な事を彼に言われた。
「ごめん、本当は君とは結婚したくなかったんだ。これを預けておくから、その気になったら提出してくれ」
そう言って手渡されたのは何と離婚届けだった。
そしてどこまでも冷たい態度の夫の行動に傷つけられていく私。
けれどその裏には私の知らない、ある深い事情が隠されていた。
その真意を知った時、私は―。
※暫く鬱展開が続きます
※他サイトでも投稿中

私が我慢する必要ありますか?【2024年12月25日電子書籍配信決定しました】
青太郎
恋愛
ある日前世の記憶が戻りました。
そして気付いてしまったのです。
私が我慢する必要ありますか?
※ 株式会社MARCOT様より電子書籍化決定!
コミックシーモア様にて12/25より配信されます。
コミックシーモア様限定の短編もありますので興味のある方はぜひお手に取って頂けると嬉しいです。
リンク先
https://www.cmoa.jp/title/1101438094/vol/1/

王子は婚約破棄を泣いて詫びる
tartan321
恋愛
最愛の妹を失った王子は婚約者のキャシーに復讐を企てた。非力な王子ではあったが、仲間の協力を取り付けて、キャシーを王宮から追い出すことに成功する。
目的を達成し安堵した王子の前に突然死んだ妹の霊が現れた。
「お兄さま。キャシー様を3日以内に連れ戻して!」
存亡をかけた戦いの前に王子はただただ無力だった。
王子は妹の言葉を信じ、遥か遠くの村にいるキャシーを訪ねることにした……。

あなたの秘密を知ってしまったから私は消えます
おぜいくと
恋愛
「あなたの秘密を知ってしまったから私は消えます。さようなら」
そう書き残してエアリーはいなくなった……
緑豊かな高原地帯にあるデニスミール王国の王子ロイスは、来月にエアリーと結婚式を挙げる予定だった。エアリーは隣国アーランドの王女で、元々は政略結婚が目的で引き合わされたのだが、誰にでも平等に接するエアリーの姿勢や穢れを知らない澄んだ目に俺は惹かれた。俺はエアリーに素直な気持ちを伝え、王家に代々伝わる指輪を渡した。エアリーはとても喜んでくれた。俺は早めにエアリーを呼び寄せた。デニスミールでの暮らしに慣れてほしかったからだ。初めは人見知りを発揮していたエアリーだったが、次第に打ち解けていった。
そう思っていたのに。
エアリーは突然姿を消した。俺が渡した指輪を置いて……
※ストーリーは、ロイスとエアリーそれぞれの視点で交互に進みます。

【完結】消された第二王女は隣国の王妃に熱望される
風子
恋愛
ブルボマーナ国の第二王女アリアンは絶世の美女だった。
しかし側妃の娘だと嫌われて、正妃とその娘の第一王女から虐げられていた。
そんな時、隣国から王太子がやって来た。
王太子ヴィルドルフは、アリアンの美しさに一目惚れをしてしまう。
すぐに婚約を結び、結婚の準備を進める為に帰国したヴィルドルフに、突然の婚約解消の連絡が入る。
アリアンが王宮を追放され、修道院に送られたと知らされた。
そして、新しい婚約者に第一王女のローズが決まったと聞かされるのである。
アリアンを諦めきれないヴィルドルフは、お忍びでアリアンを探しにブルボマーナに乗り込んだ。
そしてある夜、2人は運命の再会を果たすのである。

仲の良かったはずの婚約者に一年無視され続け、婚約解消を決意しましたが
ゆらゆらぎ
恋愛
エルヴィラ・ランヴァルドは第二王子アランの幼い頃からの婚約者である。仲睦まじいと評判だったふたりは、今では社交界でも有名な冷えきった仲となっていた。
定例であるはずの茶会もなく、婚約者の義務であるはずのファーストダンスも踊らない
そんな日々が一年と続いたエルヴィラは遂に解消を決意するが──

骸骨と呼ばれ、生贄になった王妃のカタの付け方
ウサギテイマーTK
恋愛
骸骨娘と揶揄され、家で酷い扱いを受けていたマリーヌは、国王の正妃として嫁いだ。だが結婚後、国王に愛されることなく、ここでも幽閉に近い扱いを受ける。側妃はマリーヌの義姉で、公式行事も側妃が請け負っている。マリーヌに与えられた最後の役割は、海の神への生贄だった。
注意:地震や津波の描写があります。ご注意を。やや残酷な描写もあります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる