椎名家の未確認ファイル

晴海りく

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file5 飛行物体

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これは、アメリカの方でキャンプを楽しんでいた話だ。
父・巧と兄・宏人が望遠鏡を組み立てて、月や星を見ながら騒いでいる。そして、母・一華と香菜は、イスに座ってスモアを食べていた。
一華は、
「おもしろいものかね?天体観測というのは…もぎゅもぎゅ」
香菜は、マシュマロを串にさして焼いていた。
「星とかは、わからないけどーとりあえずスモアがおいしい☆」
豪快に笑う一華は、
「アハハ!我が娘は、食い気に負けたか!」
それぞれ違うことをしていると巧と宏人が一華と香菜に
「「母さん!香菜!見てみろ!」」
「「えっ?」」
と驚き望遠鏡を覗いてみる。
すると、真ん中に一番輝いている星があった。
香菜は
「北極星?」
と言うと、その光は三つに分かれどこかへ消えていった。
「「「「えー!!!!UFOーーー!!!!」」」」
椎名家は興奮から静かに黙り込んだ。
宏人は、星空を見ながら
「…いたんだ。宇宙人…会ってみたいな~」
香菜は一華に、しがみつきながら
「会ってもいいけど、体内に変なモノ入れないで欲しい…」
巧と宏人と一華は、プッと吹き出した。
一華は、香菜の頭を撫でながら
「…さぁ、もう寝ましょう。」
テントへ入って目を閉じた。


香菜は、初めてUFOを見て、眠れなくなった。
あとものすごくトイレに行きたいと思い、テントから少し離れたトイレへ行く。

ガチャ


ドアを開けるとそこには、細長い身長に手足も長く、顔も逆三角顔で白く発光している人間?がいた。
香菜は、寝ぼけていて
“身体が、白くて長いな…”
と心の中で思いながら、その人?に
「あの…トイレ…おしっこしていい?漏れそうなの…」
そっと長い指を差し出され、礼をしてトイレへ入る。
便座に座り、少し落ち着いてくる。

そして、だんだん徐々に目が覚めてきて…
“ん?私、誰と話して…”

ガチャ

ドアを開けると、いなくなっていた。
「…あれ、宇宙人だよね?普通に話しちゃった…」


トイレの窓から、鋭く白い光が光って消えていった。





























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