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乳首編
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しおりを挟む「わー!? ま、まって、まって、なに!?」
「何って、お前それ以上下着汚したら帰れなくなるだろ」
「そ、それは、たしかに……」
はよ脱げよ、と急かされて、熱にぼけっと浮かされた頭のまま裸になり、すぐに後悔した。下着に糸引く先走りと精液でぬるぬるになったペニスは、まちがっても友人に見せていいもんじゃない。
「やっぱイッてんじゃん」
「いッ、ち、ちが」
ちがぅ……と蚊の鳴くような声で訴えるも、岳がまた両指で乳首に触れると一瞬で言い訳の仕様がなくなる。
「あっ、ん、ッゃ、……ッ~~♡!」
くりくり、かりかりと突起に与えられる刺激と連動するように、ペニスもぴくぴくと動く。視線を感じる。乳首の刺激で反応してるペニスを岳に見られている。
「あ、岳っ、やだ♡ みん、な゛って、やだっ、またイく、イくからっ、ッ、っ、っ──……ぇ」
絶頂の直前で、また指が離れた。
焦らされた乳首が強く疼く。もうこれ以上いらないとおもってたのに、突起はいやしくも次の快感を欲していた。複雑な気持ちで岳を見上げると、岳は真摯な表情で「颯介、わるい」と言った。
「ぁ、なに」
「なんか、お前みてたら、おれも限界」
何が?と問うやいなや下半身に押し付けられた岳自身の熱に、颯介はいやなんで?と問いを繰り返した。しかし岳はうーん、と唸るだけで明確な答えは得られなかった。
「なんにしろ勃ったもんは仕方ないから、一緒に擦っていい?」
「いや、な……いいけど」
「じゃあ、その、ひっくり返って」
だからなんで?と詰めるも、そっちの方がやりやすいと返されて颯介は言われるがまま四つん這いになる。そうして足の間に露出した岳のペニスをぺとりと宛がわれてから、認識の齟齬に気がついた。
「よし。太腿閉じろ」
「すまた!!!!!!???」
「いやおま、そういう言葉を使うとガチっぽくなるだろうが」
「いやいやいやおま、おまえ自分でシコるんじゃねえの? なんでおれのからだ使うんだよ、こんな、こんなの」
こんなの、なんかもうエロいじゃん。
こうなってくると、もう、もういよいよ二人でエロいことしてることになっちゃうじゃん。
「これならほら、お前の乳首両手でいじりながらおれもシコれるだろ?」
「わっ、ちょ」
岳の両手が胸元に回る。上から覆いかぶさられて、密着する身体。伝わる体温とずしりと感じる体重に、心臓が跳ねた。そのまま乳首の先端を優しく撫でられて、反射的に太ももを閉じてしまう。
「もっと、ぎゅっと締めといて」
「んっ、待って、これおれのまで擦れてっ、なんか」
「いいじゃん」
「だ、めなんだって、きもちよすぎてっ……!」
蟻の戸渡りからペニスの裏筋まで、岳が腰を前後する度に固い肉棒が性感帯をずりずりと刺激する。
「んうっ、ん゛、ちょ、っとこれまじでっ……」
「乳首もちゃんと搔いてやるから」
「ひぅんっ♡!? まっ、まて、やっ、っ、っあ゛ぁ……♡!」
唾液で塗れた乳首が指先でぬるぬるとこねくり回される。絶頂をお預けされた突起は与えられる快感をあますことなく味わう。
「っん、っ、ま゛っ、て、すぐイ、くぅ……!」
ぎゅうう、と両手でシーツを握りしめてあふれ出る快感に耐えようとしたのに、「いいよ、イッて」と耳元で低くささやく声にぞくぞくと快感がせり上がり、あっけなく絶頂した。
「ん゛っ、ん゛んんぅうぅ゛♡♡♡」
「はっ……きもち」
「ッ、っ、っ~~~~~♡♡!!!!」
乳首でイッてるのに。岳が腰を揺らし、ペニスを擦り上げる。必死に射精している肉棒にまで快感を強いられて、目の前がチカチカと白く弾けた。
「ふっ、っ、っ゛~~~……!」
岳の、友人の乱れた吐息が耳にかかる。熱くて硬いものが自分の間を擦って、生々しい熱に頭がぐるぐるしてくる。
「がくっ、ゃだ、も゛、イく、イぐ、イッてるぅ……♡!」
「ごめん、もうちょっと」
「あ゛んっ!! あっあっあ゛っ♡ ゃだ、やっあっ、あ゛っぁああ!!」
乳首でイく。それからすぐ絶頂で敏感になったペニスでもイって、明らかなキャパオーバーにからだがガクガクと痙攣するが、抱き潰すように上から覆いかぶさられて快楽の逃げ場がない。颯介の目から涙がぼろぼろと零れる。
「あっあっあっ、ア゛ッだめ、がく、岳ぅ っ、も、だ、め……♡!」
「っ……!」
腰の動きが早くなる。指先にも力がこもるのか、ぐにぐにと乳首をこねられたり引っ掻かれたりして、乳首の形が変わるたびにイッてるような感覚に陥る。度重なる強烈な快感に眼の前が白く点滅しだす。
「ひい、ひ、はひぃ゛~~~♡!」
「はっ、そうすけ……」
「がく、だめ、がく、しんじゃうっ、きもちっ、いいの、とめて、とめっぇ、っ、っ、ん゛んぅ~~~~~♡♡♡!!!」
びゅるっ、と濃く勢いよく射精する友人のペニスを股の間に感じながら、颯介の意識はかなたへ飛んでいった。
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