契約結婚のはずが、御曹司は一途な愛を抑えきれない

ラヴ KAZU

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第四章 突きつけられた真実

親友のエマ

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次の日、ミクは省吾が仕事に出かけてから、親友のエマに連絡を入れた。

「あら、久しぶりね、元気だった?」

「うん、あのね、会える?」

「もちろん、仕事終わってからでしょ」

「ランチ一緒にどお?」

「仕事中、大丈夫なの」

「私ね、仕事辞めたの」

ミクの言葉に驚きを現したエマだった。

そして、ミクはエマとランチの約束をして、待ち合わせた。

エマはミクと同い年の専業主婦である。

二十代の時、三十歳も年上の男性にプロポーズされて結婚した。

あれから十五年経った現在、ご主人は七十代だが、仲良くしているとのことだ。

残念ながら子供には恵まれず、だからこそ、ご主人とラブラブなのかもしれないと、

ミクは以前から羨ましかった。

「何、いよいよ恋人と結婚するの?」

エマは興味深々で尋ねた。

「結婚はもうした」

「えっ、何よ、なんで連絡してくれなかったの?」

エマはミクに詰め寄った。

「だって、違う男性だから……」

「えっ?」
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