契約結婚のはずが、御曹司は一途な愛を抑えきれない

ラヴ KAZU

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第三章 意外と楽しい同居?生活

放っておけなかったミク

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「お前まで兄貴の見方かよ」

確かに人の上に立ち、まとめ上げて行く力は抜群だ。

ただ、一つ、難がある。

省吾は母親に甘えられずに育った。

今までの恋人は全て、省吾より年下で、省吾の好きな女に甘えてしまうことが、

うまく行かない原因の一つであった。

それなのに、省吾は頼られたい気持ちが大きい。

ワンワン泣いて、抱いてほしいとすがってきたミクを放っておけなかった。

実家に行くと、応接間に通された。

「俺、ミクと結婚したんだ」

「えっ、もう籍入れちゃったの?」

「ああ、問題ねえだろ」

「嫌だわ、取引先のお嬢さんと婚約の話があったのに勝手なことして」

「俺は会社を継ぐことを仕方なく承諾した、結婚は好きな女としたいんだ、
これ以上、口を挟むなよ」

「ミクさんとおっしゃったかしら」

「はい」

「おいくつ?」
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