俺と結婚してくれ〜若き御曹司の真実の愛

ラヴ KAZU

文字の大きさ
上 下
63 / 80
第七章 後輩天堂の企み

天堂はあやかの手を握って、歩き出した。

しおりを挟む
「あやか、悪いんだが、リビングのテーブルに置いてある書類を持ってきてくれないか」

「わかりました」

「あやかのスマホに場所を送る」

あやかは潤一郎から送られてきた場所に、書類を届けることになった。

ビルの前に到着すると、そこへ声をかけてきたのは天堂だった。

「あやかさん、こんなところで会えるなんて運命を感じるな」

「天堂さん」

「この間はご馳走様でした」

「いえ、私の方こそ失礼しました」

「今日はどうしたんですか」

「じゅ、いえ、社長さんから書類届けるように頼まれて……」

あやかは抱えていた書類を天堂に見せた。

「そうだったんですか、それならこの書類は俺が渡しておきます」

天堂はあやかの手から書類を抜き取った。

「これから、食事行きましょう」

「えっ」

「わざわざ書類を持ってきてくれたんですから、そのお礼です」

天堂はあやかの手を握って、歩き出した。

そこへ潤一郎がビルから降りてきた。

「あやか」

「潤一郎さん」

潤一郎は二人の元に駆け寄った。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

友達の肩書き

菅井群青
恋愛
琢磨は友達の彼女や元カノや友達の好きな人には絶対に手を出さないと公言している。 私は……どんなに強く思っても友達だ。私はこの位置から動けない。 どうして、こんなにも好きなのに……恋愛のスタートラインに立てないの……。 「よかった、千紘が友達で本当に良かった──」 近くにいるはずなのに遠い背中を見つめることしか出来ない……。そんな二人の関係が変わる出来事が起こる。

甘すぎるドクターへ。どうか手加減して下さい。

海咲雪
恋愛
その日、新幹線の隣の席に疲れて寝ている男性がいた。 ただそれだけのはずだったのに……その日、私の世界に甘さが加わった。 「案外、本当に君以外いないかも」 「いいの? こんな可愛いことされたら、本当にもう逃してあげられないけど」 「もう奏葉の許可なしに近づいたりしない。だから……近づく前に奏葉に聞くから、ちゃんと許可を出してね」 そのドクターの甘さは手加減を知らない。 【登場人物】 末永 奏葉[すえなが かなは]・・・25歳。普通の会社員。気を遣い過ぎてしまう性格。   恩田 時哉[おんだ ときや]・・・27歳。医者。奏葉をからかう時もあるのに、甘すぎる? 田代 有我[たしろ ゆうが]・・・25歳。奏葉の同期。テキトーな性格だが、奏葉の変化には鋭い? 【作者に医療知識はありません。恋愛小説として楽しんで頂ければ幸いです!】

幸せの見つけ方〜幼馴染は御曹司〜

葉月 まい
恋愛
近すぎて遠い存在 一緒にいるのに 言えない言葉 すれ違い、通り過ぎる二人の想いは いつか重なるのだろうか… 心に秘めた想いを いつか伝えてもいいのだろうか… 遠回りする幼馴染二人の恋の行方は? 幼い頃からいつも一緒にいた 幼馴染の朱里と瑛。 瑛は自分の辛い境遇に巻き込むまいと、 朱里を遠ざけようとする。 そうとは知らず、朱里は寂しさを抱えて… ・*:.。. ♡ 登場人物 ♡.。.:*・ 栗田 朱里(21歳)… 大学生 桐生 瑛(21歳)… 大学生 桐生ホールディングス 御曹司

断る――――前にもそう言ったはずだ

鈴宮(すずみや)
恋愛
「寝室を分けませんか?」  結婚して三年。王太子エルネストと妃モニカの間にはまだ子供が居ない。  周囲からは『そろそろ側妃を』という声が上がっているものの、彼はモニカと寝室を分けることを拒んでいる。  けれど、エルネストはいつだって、モニカにだけ冷たかった。  他の人々に向けられる優しい言葉、笑顔が彼女に向けられることない。 (わたくし以外の女性が妃ならば、エルネスト様はもっと幸せだろうに……)  そんな時、侍女のコゼットが『エルネストから想いを寄せられている』ことをモニカに打ち明ける。  ようやく側妃を娶る気になったのか――――エルネストがコゼットと過ごせるよう、私室で休むことにしたモニカ。  そんな彼女の元に、護衛騎士であるヴィクトルがやってきて――――?

五歳の時から、側にいた

田尾風香
恋愛
五歳。グレースは初めて国王の長男のグリフィンと出会った。 それからというもの、お互いにいがみ合いながらもグレースはグリフィンの側にいた。十六歳に婚約し、十九歳で結婚した。 グリフィンは、初めてグレースと会ってからずっとその姿を追い続けた。十九歳で結婚し、三十二歳で亡くして初めて、グリフィンはグレースへの想いに気付く。 前編グレース視点、後編グリフィン視点です。全二話。後編は来週木曜31日に投稿します。

忙しい男

菅井群青
恋愛
付き合っていた彼氏に別れを告げた。忙しいという彼を信じていたけれど、私から別れを告げる前に……きっと私は半分捨てられていたんだ。 「私のことなんてもうなんとも思ってないくせに」 「お前は一体俺の何を見て言ってる──お前は、俺を知らな過ぎる」 すれ違う想いはどうしてこうも上手くいかないのか。いつだって思うことはただ一つ、愛おしいという気持ちだ。 ※ハッピーエンドです かなりやきもきさせてしまうと思います。 どうか温かい目でみてやってくださいね。 ※本編完結しました(2019/07/15) スピンオフ &番外編 【泣く背中】 菊田夫妻のストーリーを追加しました(2019/08/19) 改稿 (2020/01/01) 本編のみカクヨムさんでも公開しました。

人の心を読める能力なんて持ったら、絶対無敵でなんでも手にはいるって思ってた

三毛猫
恋愛
小笠原組。 ヤクザの家に生まれた私は、 物心ついたときから、人の心が読めるという能力を持っていた。 【小笠原美優(おがさわらみう)】 小笠原組の一人娘。高校2年。 物心ついたときから、人の心が読めるという能力を持つ。 茶髪で、腰まで伸びた髪。ゆるふわパーマ 。美少女。 155センチ、40キロ。 【小笠原絢斗(おがさわらあやと)】 小笠原組の若頭。25歳。 高校の時に、小笠原家に引き取られる。 唯一、美優が心が読めない男。 黒髪でパーマがかかっている。 イケメンで、誰からも人気で頼りにされている。 177センチ、68キロ。 【加藤颯(かとうはやて)】 小笠原組の一員。23歳。 美優のお世話係。 茶髪。チャラそうな見た目で右耳にピアス二個。 175センチ、65キロ。 【冴木修二(さえきしゅうじ)】 人気ホストクラブのオーナー。 美優の遊び相手。 結婚して子供もいるが美優に隠してる。 元ナンバーワンホスト。 177センチ、70キロ。 ※()は美優の能力でわかる心の声になります。

私のドレスを奪った異母妹に、もう大事なものは奪わせない

文野多咲
恋愛
優月(ゆづき)が自宅屋敷に帰ると、異母妹が優月のウェディングドレスを試着していた。その日縫い上がったばかりで、優月もまだ袖を通していなかった。 使用人たちが「まるで、異母妹のためにあつらえたドレスのよう」と褒め称えており、優月の婚約者まで「異母妹の方が似合う」と褒めている。 優月が異母妹に「どうして勝手に着たの?」と訊けば「ちょっと着てみただけよ」と言う。 婚約者は「異母妹なんだから、ちょっとくらいいじゃないか」と言う。 「ちょっとじゃないわ。私はドレスを盗られたも同じよ!」と言えば、父の後妻は「悪気があったわけじゃないのに、心が狭い」と優月の頬をぶった。 優月は父親に婚約解消を願い出た。婚約者は父親が決めた相手で、優月にはもう彼を信頼できない。 父親に事情を説明すると、「大げさだなあ」と取り合わず、「優月は異母妹に嫉妬しているだけだ、婚約者には異母妹を褒めないように言っておく」と言われる。 嫉妬じゃないのに、どうしてわかってくれないの? 優月は父親をも信頼できなくなる。 婚約者は優月を手に入れるために、優月を襲おうとした。絶体絶命の優月の前に現れたのは、叔父だった。

処理中です...