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第六章 けたたましく鳴るインターホンの相手はゆかりだった

(あやかを他の男とデートさせるわけないだろう)

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「土日は一緒に食材買いに出かけるし、平日は俺の食事作って貰うんだから、あやかは忙しいんだよ、お前とデートする時間はねえよ」

「それなら、平日の昼間、俺が休み取って、誘いますよ」

「ダメだ」

「どうしてですか」

「ダメなものはダメだ、社長命令だ」

「わかりました」

天堂は渋々答えた。

(あやかを他の男とデートさせるわけないだろう)

「あやか、ちょっとこい」

あやかは潤一郎に連れられて寝室に入った。

「天堂とデートするなよ」

「あっ、はい」

「それから、もう、あやかはいいから、ここで休んでろ」

潤一郎の思いがけない言葉にあやかは驚いた。

「でも、お皿片付けたり、飲み物出したりしないと……」

潤一郎はあやかの言葉を遮った。

「大丈夫だ、あとはあいつらにやらせる」

あやかは潤一郎の言葉に甘えることにした。

「ではお言葉に甘えさせて頂きます」

「ああ、横になっていてもいいぞ」

潤一郎はあやかを残して、寝室を後にした。

(潤一郎さんのベッドだ)
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