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第六章 けたたましく鳴るインターホンの相手はゆかりだった

潤一郎を好きって気持ちを封印すると決めた。

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あやかは自分の立場を弁えていれば、潤一郎と一緒にいられると思い、これ以上は

潤一郎を好きって気持ちを封印すると決めた。

ある日、潤一郎から連絡が入った。
「あやか、急で悪いんだけど、これから会社の後輩連れて行くから、何か食べさせてやってくれないか」

「わかりました、でも会社の人はまずくないですか」

「あやかと初対面の奴らばかりだから気にすることないよ」

「連れていらっしゃる後輩の方はお一人ですか」

「いや、十人くらい」

「わかりました」

あやかは早速、支度をはじめた。

(潤一郎さんの後輩って言ったら、若い人だよね)

そのうち、インターホンが鳴って潤一郎が後輩たちを連れて帰ってきた。

「お邪魔します」

「さあ、どうぞ」

後輩の中の一人、天堂悠真二十二歳があやかに挨拶をした。

「天堂悠真と申します、今日は急にお邪魔してすみません」

「いいえ、お口に合うかわからないですけど……」

そこに潤一郎が割って入った。

「ほら、座れ」
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