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第六章 けたたましく鳴るインターホンの相手はゆかりだった
(せっかく潤一郎さんが誘ってくれたのに、なんであんなこと言っちゃったんだろう)
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あやかは潤一郎の言葉から、ゆかりに対しての気持ちを感じた。
(ゆかりさんとうまくやっていきたかったのかな)
( もしかして、私に対しても、許せない気持ちなのかな)
潤一郎はゆかりに対してなんの感情もなかったのだ。
あやかに対しては三年前と変わらない。
でも、同じあやまちを繰り返さないと心に誓った。
「あやかは俺との個人契約を交わしたんだから、村藤コーポレーションも白鳥不動産もましてやゆかりが何を言ってきても関わるな、いいな」
「わかりました」
「あっ、今度休みに一緒に出掛けてくれないか」
潤一郎は一ヶ月休みがなかった。
「でも、せっかくの休みなら、ゆかりさんと過ごさないと……」
「ああ、そうだな、連絡取ってみるよ」
潤一郎はあやかと過ごしたかった。
でもゆかりとの時間も考慮に入れないと、あやかは遠慮してしまうからだ。
(せっかく潤一郎さんが誘ってくれたのに、なんであんなこと言っちゃったんだろう)
あやかは落ち込んでいた。
(ゆかりさんとうまくやっていきたかったのかな)
( もしかして、私に対しても、許せない気持ちなのかな)
潤一郎はゆかりに対してなんの感情もなかったのだ。
あやかに対しては三年前と変わらない。
でも、同じあやまちを繰り返さないと心に誓った。
「あやかは俺との個人契約を交わしたんだから、村藤コーポレーションも白鳥不動産もましてやゆかりが何を言ってきても関わるな、いいな」
「わかりました」
「あっ、今度休みに一緒に出掛けてくれないか」
潤一郎は一ヶ月休みがなかった。
「でも、せっかくの休みなら、ゆかりさんと過ごさないと……」
「ああ、そうだな、連絡取ってみるよ」
潤一郎はあやかと過ごしたかった。
でもゆかりとの時間も考慮に入れないと、あやかは遠慮してしまうからだ。
(せっかく潤一郎さんが誘ってくれたのに、なんであんなこと言っちゃったんだろう)
あやかは落ち込んでいた。
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