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第三章 信じちゃダメよ、また、あんな思いするつもり?

(嘘だよな、お礼ってなんだよ、相手しただけ?)

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(嘘だよな、お礼ってなんだよ、相手しただけ?)

潤一郎はあやかの言葉を信じられなかった。

そして、次の朝、潤一郎はあやかのアパートに向かった。

アパートの外に待機していると、あやかが出てきた。

「どうしたんですか、社長」

「迎えに来たんだよ、さあ、車で会社まで送るよ」

「結構です、電車で行きますから」

あやかは潤一郎の気持ちが本当は嬉しかった。

(だめよ、このまま一緒にいたら、離れられなくなる)

あやかは心を鬼にして潤一郎を突っぱねた。

潤一郎は仕方なく、車を駅に停めてあやかの後を追って改札を通ろうとした。

当たり前だが潤一郎は電車通勤したことがない。

切符を買わなければ、改札は通れない。

あやかを追って改札を通ろうとして、ぴこんとブザーがなり、駅員に止められた。

「お客さん、切符を買うかPASMOにチャージしてからじゃないと、改札は通れません」

「いくらだ」
「何処までいくのですか」

潤一郎は自分の会社の最寄り駅が分からない。
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