74 / 106
殺してでも俺のものにしたい
しおりを挟む
「祐志さん、私のこと好きですか」
「ああ、当たり前だろ」
まゆが何か言おうとした時、俺は咄嗟に言葉を遮った。
「飯食おう、腹減ったな」
俺はベッドから抜け出し、リビングへ向かった。
私は昨日のことが頭から離れなかった。
仁さんが銃口をこめかみに当てて、引きがねに手をかけた時、気を失った。
気がつくと、祐志さんが私を覗き込んでいた。
いつも私が危険な目に遭うと、必ずと言っていいほど、祐志さんが助けてくれる。
昨夜は乱れて祐志さんを求めてしまった。
祐志さんが好き。
どんな時も私を守ってくれる。
私を求めてくれる。
昨日だって、祐志さんの抱擁は激しかった。
愛されてるって思えた。
でも、今朝はなんか違う。
私の気持ちを伝えたかったのに、私も大好きですって言いたかったのに、
私の言葉は聞きたくないみたいに、話題を変えられた感じだった。
やっぱり、仁さんのことで怒ってるのかな。
私は祐志さんの後を追ってキッチンに向かった。
祐志さんの背中に抱きついた。
そして、私の気持ちを伝えようと、口を開きかけた時、祐志さんは、私の方に向き直って、
キスをしてきた。
まるで私の言葉を聞きたくないみたいに、唇を塞がれた。
唇が一瞬離れて、私は言葉を発しようとした時「お前の口からその言葉は聞きたくない」
そう言って、激しいキスをした。
祐志さんはそのまま、私を押し倒し「お前は俺のものだ、誰にも渡さない」
そう言って、私を荒々しく抱いた。
でも私には「お前は俺のものだ、誰にも渡さない」この言葉は聞こえなかった。
私が祐志さんに伝えたい大好きって言葉を、私の口から聞きたくないと言われたと勘違いしてしまったのである。
それなのに、なぜ、こんなにも激しく私を抱くの?
なぜ、そんなに切ない顔をしているの?
私は嫌われてるの?
祐志さん、私はあなたの本心がわからない。
でも、祐志さんに抱かれている時は、愛されていると勘違いしそうになるほど
燃えるような情熱を注ぎ込んでくれる、だから私は乱れてしまう。
祐志さん、もっと私を求めて、私を壊して、私はこの一瞬がすごく幸せ。
「ああ、いい、もっと、もっとちょうだい」
お前は誰に抱かれているんだ、こんなに乱れて、誰を思っている、俺は、
俺は……
その時、まゆの首に手をかけて締めようとしていた。
「祐志さん、苦しい」
まゆの言葉に我に返った俺は、まゆから離れた。
「まゆ、ごめん、ごめん、まゆ」
俺の前で咳き込んでいるまゆに俺はただひたすら謝り続けた。
「ああ、当たり前だろ」
まゆが何か言おうとした時、俺は咄嗟に言葉を遮った。
「飯食おう、腹減ったな」
俺はベッドから抜け出し、リビングへ向かった。
私は昨日のことが頭から離れなかった。
仁さんが銃口をこめかみに当てて、引きがねに手をかけた時、気を失った。
気がつくと、祐志さんが私を覗き込んでいた。
いつも私が危険な目に遭うと、必ずと言っていいほど、祐志さんが助けてくれる。
昨夜は乱れて祐志さんを求めてしまった。
祐志さんが好き。
どんな時も私を守ってくれる。
私を求めてくれる。
昨日だって、祐志さんの抱擁は激しかった。
愛されてるって思えた。
でも、今朝はなんか違う。
私の気持ちを伝えたかったのに、私も大好きですって言いたかったのに、
私の言葉は聞きたくないみたいに、話題を変えられた感じだった。
やっぱり、仁さんのことで怒ってるのかな。
私は祐志さんの後を追ってキッチンに向かった。
祐志さんの背中に抱きついた。
そして、私の気持ちを伝えようと、口を開きかけた時、祐志さんは、私の方に向き直って、
キスをしてきた。
まるで私の言葉を聞きたくないみたいに、唇を塞がれた。
唇が一瞬離れて、私は言葉を発しようとした時「お前の口からその言葉は聞きたくない」
そう言って、激しいキスをした。
祐志さんはそのまま、私を押し倒し「お前は俺のものだ、誰にも渡さない」
そう言って、私を荒々しく抱いた。
でも私には「お前は俺のものだ、誰にも渡さない」この言葉は聞こえなかった。
私が祐志さんに伝えたい大好きって言葉を、私の口から聞きたくないと言われたと勘違いしてしまったのである。
それなのに、なぜ、こんなにも激しく私を抱くの?
なぜ、そんなに切ない顔をしているの?
私は嫌われてるの?
祐志さん、私はあなたの本心がわからない。
でも、祐志さんに抱かれている時は、愛されていると勘違いしそうになるほど
燃えるような情熱を注ぎ込んでくれる、だから私は乱れてしまう。
祐志さん、もっと私を求めて、私を壊して、私はこの一瞬がすごく幸せ。
「ああ、いい、もっと、もっとちょうだい」
お前は誰に抱かれているんだ、こんなに乱れて、誰を思っている、俺は、
俺は……
その時、まゆの首に手をかけて締めようとしていた。
「祐志さん、苦しい」
まゆの言葉に我に返った俺は、まゆから離れた。
「まゆ、ごめん、ごめん、まゆ」
俺の前で咳き込んでいるまゆに俺はただひたすら謝り続けた。
0
お気に入りに追加
76
あなたにおすすめの小説
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
ミックスド★バス~家のお風呂なら誰にも迷惑をかけずにイチャイチャ?~
taki
恋愛
【R18】恋人同士となった入浴剤開発者の温子と営業部の水川。
お互いの部屋のお風呂で、人目も気にせず……♥
えっちめシーンの話には♥マークを付けています。
ミックスド★バスの第5弾です。
イケメンエリート軍団の籠の中
便葉
恋愛
国内有数の豪華複合オフィスビルの27階にある
IT関連会社“EARTHonCIRCLE”略して“EOC”
謎多き噂の飛び交う外資系一流企業
日本内外のイケメンエリートが
集まる男のみの会社
唯一の女子、受付兼秘書係が定年退職となり
女子社員募集要項がネットを賑わした
1名の採用に300人以上が殺到する
松村舞衣(24歳)
友達につき合って応募しただけなのに
何故かその超難関を突破する
凪さん、映司さん、謙人さん、
トオルさん、ジャスティン
イケメンでエリートで華麗なる超一流の人々
でも、なんか、なんだか、息苦しい~~
イケメンエリート軍団の鳥かごの中に
私、飼われてしまったみたい…
「俺がお前に極上の恋愛を教えてやる
他の奴とか? そんなの無視すればいいんだよ」
やさしい幼馴染は豹変する。
春密まつり
恋愛
マンションの隣の部屋の喘ぎ声に悩まされている紗江。
そのせいで転職1日目なのに眠くてたまらない。
なんとか遅刻せず会社に着いて挨拶を済ませると、なんと昔大好きだった幼馴染と再会した。
けれど、王子様みたいだった彼は昔の彼とは違っていてーー
▼全6話
▼ムーンライト、pixiv、エブリスタにも投稿しています
一夜限りのお相手は
栗原さとみ
恋愛
私は大学3年の倉持ひより。サークルにも属さず、いたって地味にキャンパスライフを送っている。大学の図書館で一人読書をしたり、好きな写真のスタジオでバイトをして過ごす毎日だ。ある日、アニメサークルに入っている友達の亜美に頼みごとを懇願されて、私はそれを引き受けてしまう。その事がきっかけで思いがけない人と思わぬ展開に……。『その人』は、私が尊敬する写真家で憧れの人だった。R5.1月
イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。
副社長氏の一途な恋~執心が結んだ授かり婚~
真木
恋愛
相原麻衣子は、冷たく見えて情に厚い。彼女がいつも衝突ばかりしている、同期の「副社長氏」反田晃を想っているのは秘密だ。麻衣子はある日、晃と一夜を過ごした後、姿をくらます。数年後、晃はミス・アイハラという女性が小さな男の子の手を引いて暮らしているのを知って……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる