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まゆ、必ずお前を助ける

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仁さんは躊躇なく、引き金を引いた。

カチャっと空砲を表す音がした。

私はあまりの衝撃に気を失った。

「仁、よかったな、一発目は空砲だったな、あれ、お嬢さん、気を失ってる、
相当のショックだったんだろうな」

若林は声高らかに笑った。

俺はこの倉庫に足を踏み入れる時、龍のスマホに電話をかけた。

スマホを繋げたままにしておいた。

こちらの様子と位置情報を龍に知らせるためだ。

龍、頼む、お前が頼りだ、まゆを助けてやってくれ。

俺はこの時、彼女を思い出していた。

確かに俺達は愛し合っていた。

でも俺が極道だと言うことを、彼女に隠していた。

それが彼女にとって、ショックだったのだろう。

自ら命を絶つことが、こんなにも覚悟がいるなんて、堅気のお前にとって、

相当の勇気がいることだったんだろう。

もし、お前が俺の命が長らえることを望んでいてくれたら、俺は生きる。

でも、許してくれないなら、俺はお前の元に行くよ。

俺は二発目の引きがねを引いた。




「仁、お前、また命拾いしたな」

龍、早くこい、俺の命があるうちに……

その頃、俺は仁からの着信を受け、奴がいる場所に向かった。
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