俺様外科医の溺愛、俺の独占欲に火がついた、お前は俺が守る

ラヴ KAZU

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第十六章 藤堂仁の存在

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俺とまゆはマンションに戻った。

まゆをソファに座らせ、土下座をした。

「まゆ、すまん、また怖い思いをさせた、俺の不注意だ」

「祐志さん、頭を上げてください」

俺はゆっくりと頭を上げた。

「私の方こそ、祐志さん以外の男性に、この身体を触れさせてしまいました、
ごめんなさい」

「まゆ」





俺はまゆをギュッと抱きしめた。

そして、まゆの頬を両手で挟んで、唇にキスをした。

何度も、何度も激しいキスをして、舌を入れた。

「まゆ、まゆ、愛してる、お前は俺のものだ、もう誰にも渡さない」

まゆの首筋に唇を這わせた。

まゆは感じている声を上げた。

「祐志さん、私も愛しています」

俺はまゆをずっと抱きしめていた。

次の日の朝、俺は長期休暇を取ったことをまゆに伝えた。

「俺、今日から長期休暇を取ったんだ」

「えっ、どうしてですか」

「まゆを一人に出来ない」

「大丈夫ですよ、患者さんは先生がお休みだと不安になります」

まゆはニッコリ微笑んだ。

「でも、心配なんだ」

「それじゃあ、今日一日お休みして、明日から仕事に行ってください」

「まゆ」

俺はまゆの言うことに従った。




今日は、生まれてくる子供の服を見に行った。

「可愛いな、それにこんなに小さいのか」

「まだ、性別が分からないので、下調べにしましょうね」

「えっ、買わないのか」

「男の子にピンクはちょっと抵抗あるし、女の子にブルーは寂しいですから」

「わかった、まゆがそうしたいならそうしよう」

「祐志さん、女の子が生まれたら、甘いパパになりますね」

「何言ってるんだ、まゆ以外には厳しいぞ」

「どうでしょうか」

俺は幸せを噛み締めていた。

自分以外の人間と関わりを持たないように生きてきた。

それが、好きな女が出来て、結婚して、子供が生まれる。

服部祐志として生きていこうと決めた日からは、想像が出来ないことだった。

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