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まゆの嫉妬
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背中が反り返って、頂点まで上り詰めた。
「まゆ、入れるぞ」
祐志さんが私の中に入ってきた。
「ああ、いい、また、気持ちよくなってきた」
「俺もだ、動かすぞ」
「祐志さん、興奮してますか」
「ああ、最高だ」
「よかった、約束果たせて」
祐志さんは急に自分自身を引き抜いた。
「まゆ、出て行ってくれ」
私は祐志さんの寝室から追い出された。
「祐志さん、私、何か怒らせちゃいましたか、教えてください」
祐志さんは何も答えてくれなかった。
何がいけなかったの?
俺はまたまゆにひどい仕打ちをした。
まゆは俺との約束のために、俺に抱かれてる、そう思ったらまゆを追い出していた。
あんなに頑張ってくれたのに、俺を興奮させるために下着まで買って、
それなのに、俺はなんて子供なんだ。
私は途方に暮れた。
どうしたらいいの?
やっぱり、私は飽きられちゃったのかな。
それから、祐志さんは朝早くて、帰りも遅かった。
休みもないし、全く顔を合わせる機会がなくなった。
寂しい、祐志さんに抱きしめてもらわないと、こんなにも寂しくて、
悲しいなんて、思っても見ないことだった。
祐志さん、祐志さんが好き。
でも、祐志さんは私のことなんか、眼中にない。
そうだ、病院に診察にいけば、祐志さんに会える。
火傷はほとんど大丈夫だと言われたけど、皮膚がつったような違和感があったので、
病院へ向かった。
「深海まゆさん、第一診察室にお入りください」
祐志さんがパソコンで、私のカルテを見ていた。
「今日はなんで来たんだ」
「あ、あのう、火傷の跡が突っ張ってる気がして」
「どれ、見せて」
祐志さんに久しぶりに手に触れられて、ドキッとした。
「大丈夫、一応、軟膏出しておくから、それをつけて様子を見て」
「ありがとうございました」
私は診察室を後にした。
あっという間に終わってしまった。
でも、ちょっとでも顔を見ることが出来て嬉しかった。
午前中の診察の最後だったから、お昼休憩ないのかな。
一緒にご飯食べられたらいいのにと思い、診察室に戻った。
ドアが半分開いて、中から会話が聞こえてきた。
「祐志先生、たまには私とデートしてください、先生、いつも冷たいんだから」
「じゃあ、食事でも行くか」
「本当ですか、嬉しい」
看護師さんは祐志さんの背中から抱きついていた。
私は居た堪れず、その場を後にした。
私の頭の中は、振り向いた祐志さんと看護師さんがキスする妄想が大きくなった。
いや、どうしよう。
その頃、診察室では「おい、離れろ、馴れ馴れしくするな、病院内の食堂だからな」
そう言っていた。
そんなこととは知らずに、私は落ち込んでいた。
「まゆ、入れるぞ」
祐志さんが私の中に入ってきた。
「ああ、いい、また、気持ちよくなってきた」
「俺もだ、動かすぞ」
「祐志さん、興奮してますか」
「ああ、最高だ」
「よかった、約束果たせて」
祐志さんは急に自分自身を引き抜いた。
「まゆ、出て行ってくれ」
私は祐志さんの寝室から追い出された。
「祐志さん、私、何か怒らせちゃいましたか、教えてください」
祐志さんは何も答えてくれなかった。
何がいけなかったの?
俺はまたまゆにひどい仕打ちをした。
まゆは俺との約束のために、俺に抱かれてる、そう思ったらまゆを追い出していた。
あんなに頑張ってくれたのに、俺を興奮させるために下着まで買って、
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どうしたらいいの?
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それから、祐志さんは朝早くて、帰りも遅かった。
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悲しいなんて、思っても見ないことだった。
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でも、祐志さんは私のことなんか、眼中にない。
そうだ、病院に診察にいけば、祐志さんに会える。
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「どれ、見せて」
祐志さんに久しぶりに手に触れられて、ドキッとした。
「大丈夫、一応、軟膏出しておくから、それをつけて様子を見て」
「ありがとうございました」
私は診察室を後にした。
あっという間に終わってしまった。
でも、ちょっとでも顔を見ることが出来て嬉しかった。
午前中の診察の最後だったから、お昼休憩ないのかな。
一緒にご飯食べられたらいいのにと思い、診察室に戻った。
ドアが半分開いて、中から会話が聞こえてきた。
「祐志先生、たまには私とデートしてください、先生、いつも冷たいんだから」
「じゃあ、食事でも行くか」
「本当ですか、嬉しい」
看護師さんは祐志さんの背中から抱きついていた。
私は居た堪れず、その場を後にした。
私の頭の中は、振り向いた祐志さんと看護師さんがキスする妄想が大きくなった。
いや、どうしよう。
その頃、診察室では「おい、離れろ、馴れ馴れしくするな、病院内の食堂だからな」
そう言っていた。
そんなこととは知らずに、私は落ち込んでいた。
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