上 下
5 / 106

まゆ、お前とのセックスは最高だ

しおりを挟む
「そうだな、さてとまゆはこの部屋を自由に使って構わない、明日必要なものを買いにいこう」

「ちょっと待ってください、私はアパートを借ります」

「はあ?」

「だってやっと自由の身になれたんですもの、本当にありがとうございました」

「まゆは俺の婚約者だ、勝手は許さない」

「婚約者って、もうお芝居は終わりです」

「芝居じゃない、まゆは俺と結婚するんだ」

「え~っ、うそ」

「うそじゃない、まゆは俺が嫌いなのか」

「そんなことはありませんけど、結婚って、私は祐志さんをよく知りません」

「俺を運命の人って言って、抱かれたのに」

まゆは顔を真っ赤に染めて恥ずかしがっていた。

「なあ、俺と付き合ってくれ、それで俺を好きになったら結婚しよう、どうだ?」

まゆは少し考えていた。

「分かりました、でも祐志さんはなんで私と結婚を望んでくれてるんですか」

「まゆとのセックスの相性がいいからだ、毎晩お前を抱きたい」

 まゆはまたしても顔を真っ赤にしていた。



「じゃあ、決まりな」

「よろしくお願いします」

まゆはぺこりと頭を下げた。

まゆ、俺は必ずお前と結婚する。

そして次の日、生活に必要なものを買うため買い物に出かけた。

「祐志さん、ベッド欲しいんですけど」

「ベッドはいらない、俺の寝室にキングサイズのベッドがあるから、一緒に寝ればいいだろう」

「お断りします」

「はあ?」

「祐志さんを好きかどうかわからないのに、ベッドを共にするなんて」

「寝ぼけたこと言ってるんじゃねえぞ、俺に抱かれて喘ぎ声出して、気持ちいいって連呼していたくせに、好きかどうかわかりませんだと、今晩もお前を抱く、覚悟しておけ」

マンションに戻ると、私は抵抗も虚しく、抱き抱えられて、祐志さんの寝室のベッドに押さえつけられた。

「まゆ、お前を愛してる」

耳元で囁かれ、耳たぶを甘噛みされた。

私は思いっきり喘ぎ声を上げた。

祐志さんの抱擁は最高の気分にさせてくれる。



どうしてなの、祐志さんを求めてしまう、もっと、もっとって、先を望んでしまう。

こんなに私って淫らな女だったの?

好きかどうかわからないのに、祐志さんを求めてしまう。

これって好きってことなの?

祐志さんに抱かれることがこんなにも気持ちいいなんて、ああ、もうダメだ。

「祐志さん、早く入れて、奥まで」

「まゆ、お前エッチだな」

祐志さんの指が一本、二本と増えて私の中に入ってきた。

「ああ、もっと、奥までお願い」

自然と腰が動いてしまう。

私の身体はどうなってるの?

俺はまゆとのセックスにハマった。

こんなに気持ちいい相手は初めてだ。

しかも、可愛くて、愛おしくて、狂いそうだ。

まゆも同じ思いだとばかり考えていた。

ところが、まゆは俺を目の前にして、とんでもないことを口にする。

「祐志さん、好きって気持ちはどんな感じですか」

「はあ?まゆ、お前は俺が好きなんだろう」
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?

すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。 翔馬「俺、チャーハン。」 宏斗「俺もー。」 航平「俺、から揚げつけてー。」 優弥「俺はスープ付き。」 みんなガタイがよく、男前。 ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」 慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。 終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。 ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」 保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。 私は子供と一緒に・・・暮らしてる。 ーーーーーーーーーーーーーーーー 翔馬「おいおい嘘だろ?」 宏斗「子供・・・いたんだ・・。」 航平「いくつん時の子だよ・・・・。」 優弥「マジか・・・。」 消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。 太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。 「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」 「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」 ※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。 ※感想やコメントは受け付けることができません。 メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。 楽しんでいただけたら嬉しく思います。

隠れ御曹司の愛に絡めとられて

海棠桔梗
恋愛
目が覚めたら、名前が何だったかさっぱり覚えていない男とベッドを共にしていた―― 彼氏に浮気されて更になぜか自分の方が振られて「もう男なんていらない!」って思ってた矢先、強引に参加させられた合コンで出会った、やたら綺麗な顔の男。 古い雑居ビルの一室に住んでるくせに、持ってる腕時計は超高級品。 仕事は飲食店勤務――って、もしかしてホスト!? チャラい男はお断り! けれども彼の作る料理はどれも絶品で…… 超大手商社 秘書課勤務 野村 亜矢(のむら あや) 29歳 特技:迷子   × 飲食店勤務(ホスト?) 名も知らぬ男 24歳 特技:家事? 「方向音痴・家事音痴の女」は「チャラいけれど家事は完璧な男」の愛に絡め取られて もう逃げられない――

友情結婚してみたら溺愛されてる件

鳴宮鶉子
恋愛
幼馴染で元カレの彼と友情結婚したら、溺愛されてる?

やさしい幼馴染は豹変する。

春密まつり
恋愛
マンションの隣の部屋の喘ぎ声に悩まされている紗江。 そのせいで転職1日目なのに眠くてたまらない。 なんとか遅刻せず会社に着いて挨拶を済ませると、なんと昔大好きだった幼馴染と再会した。 けれど、王子様みたいだった彼は昔の彼とは違っていてーー ▼全6話 ▼ムーンライト、pixiv、エブリスタにも投稿しています

【完結】その男『D』につき~初恋男は独占欲を拗らせる~

蓮美ちま
恋愛
最低最悪な初対面だった。 職場の同僚だろうと人妻ナースだろうと、誘われればおいしく頂いてきた来る者拒まずでお馴染みのチャラ男。 私はこんな人と絶対に関わりたくない! 独占欲が人一倍強く、それで何度も過去に恋を失ってきた私が今必死に探し求めているもの。 それは……『Dの男』 あの男と真逆の、未経験の人。 少しでも私を好きなら、もう私に構わないで。 私が探しているのはあなたじゃない。 私は誰かの『唯一』になりたいの……。

二人の甘い夜は終わらない

藤谷藍
恋愛
*この作品の書籍化がアルファポリス社で現在進んでおります。正式に決定しますと6月13日にこの作品をウェブから引き下げとなりますので、よろしくご了承下さい* 年齢=恋人いない歴28年。多忙な花乃は、昔キッパリ振られているのに、初恋の彼がずっと忘れられない。いまだに彼を想い続けているそんな誕生日の夜、彼に面影がそっくりな男性と出会い、夢心地のまま酔った勢いで幸せな一夜を共に––––、なのに、初めての朝チュンでパニックになり、逃げ出してしまった。甘酸っぱい思い出のファーストラブ。幻の夢のようなセカンドラブ。優しい彼には逢うたびに心を持っていかれる。今も昔も、過剰なほど甘やかされるけど、この歳になって相変わらずな子供扱いも! そして極甘で強引な彼のペースに、花乃はみるみる絡め取られて……⁈ ちょっぴり個性派、花乃の初恋胸キュンラブです。

極上の一夜で懐妊したらエリートパイロットの溺愛新婚生活がはじまりました

白妙スイ@書籍&電子書籍発刊!
恋愛
早瀬 果歩はごく普通のOL。 あるとき、元カレに酷く振られて、1人でハワイへ傷心旅行をすることに。 そこで逢見 翔というパイロットと知り合った。 翔は果歩に素敵な時間をくれて、やがて2人は一夜を過ごす。 しかし翌朝、翔は果歩の前から消えてしまって……。 ********** ●早瀬 果歩(はやせ かほ) 25歳、OL 元カレに酷く振られた傷心旅行先のハワイで、翔と運命的に出会う。 ●逢見 翔(おうみ しょう) 28歳、パイロット 世界を飛び回るエリートパイロット。 ハワイへのフライト後、果歩と出会い、一夜を過ごすがその後、消えてしまう。 翌朝いなくなってしまったことには、なにか理由があるようで……? ●航(わたる) 1歳半 果歩と翔の息子。飛行機が好き。 ※表記年齢は初登場です ********** webコンテンツ大賞【恋愛小説大賞】にエントリー中です! 完結しました!

地味系秘書と氷の副社長は今日も仲良くバトルしてます!

めーぷる
恋愛
 見た目はどこにでもいそうな地味系女子の小鳥風音(おどりかざね)が、ようやく就職した会社で何故か社長秘書に大抜擢されてしまう。  秘書検定も持っていない自分がどうしてそんなことに……。  呼び出された社長室では、明るいイケメンチャラ男な御曹司の社長と、ニコリともしない銀縁眼鏡の副社長が風音を待ち構えていた――  地味系女子が色々巻き込まれながら、イケメンと美形とぶつかって仲良くなっていく王道ラブコメなお話になっていく予定です。  ちょっとだけ三角関係もあるかも? ・表紙はかんたん表紙メーカーで作成しています。 ・毎日11時に投稿予定です。 ・勢いで書いてます。誤字脱字等チェックしてますが、不備があるかもしれません。 ・公開済のお話も加筆訂正する場合があります。

処理中です...