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どうしたら行けるの?黄泉の国

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ある日、急に琴葉を感じなくなった。

そして、琴葉が病院へ搬送された事を察知した。

中村が琴葉を病院へ搬送してくれたらしく、病室の廊下にいた。

俺はまた、中村の身体をかりた。

俺は急いで、琴葉の病室へ向かった。

「琴葉、大丈夫か」

俺は中村の身体を借りている事を忘れて、琴葉の手を握った。

「急に琴葉を感じ取れなくなって焦ったよ」

「霊体さん?」

俺はしまったと言う表情を露わにしてしまった。

「もう、バレバレですよ、だって全くの別人なんですもん」

取り繕うことは出来ないと観念した。

「教えてください、黄泉の国って死なないと行けないんですか」

「うん、そうらしい」

「もう、驍は黄泉の国へ行ったんですか」

俺はどう答えればいいか迷っていた、正体を明かしてはいけないと死神から言われていた。

「残念だけど、黄泉の国へ行くことは変えられないとのことだ」



「霊体さんも行くんですか、黄泉の国」

「ああ」

「それなら、私も連れて行ってください」

俺は琴葉の言葉に驚きを隠せなかった。

「黄泉の国って、生きてる人間はいけないんだよ」

「やっぱりそうなんですね」

「とにかく、ゆっくり休んで」

「はい」

この時まさか、琴葉が死を決意していたなんて思っても見ない事だった。

しばらくして琴葉は退院した。

自分のアパートに戻り、荷物を整理しはじめた。

そして、アパートの外に出た。

俺は琴葉の行動が気になり、あとをつけた。

琴葉は大通りに出た。

タクシーでも拾うのか?

と、次の瞬間、琴葉は大通りに飛び出した。

琴葉、危ない。

俺は琴葉を抱き抱えて、宙に浮き、歩道に琴葉の身体を下ろした。

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