上 下
132 / 147
第十七章 交錯する記憶

しおりを挟む
健吾は寝付けなかった。

深夜十二時を回った頃、健吾の部屋がノックされた。

健吾は慌ててドアを開けた。

そこには由梨が立っていた。

「どうしたんだ、由梨」

「なんか寝付けなくて、一緒に寝てもいいですか」

「ああ、枕持ってこい」

由梨は健吾のベッドに入った。

(由梨は俺の顔を見上げてにっこり微笑んだ、なんて可愛いんだ)

健吾は朝まで理性が保てるか、自信がなかった。

(この五年間、お前はどんなふうに、あいつと暮らしていたんだ、もし、俺の記憶がリセットされたとしても、由梨、お前を手放す気はない)

「どうしたんですか、健吾さん、何を考えているの?」

「この先もずっと、由梨と一緒にいたいと思ってな」

「私も同じです」

由梨はじっと健吾を見つめた。

「そんなにじっと見つめられたら、我慢出来なくなる」

由梨はグッと顔を近づけて、健吾の唇に触れた。

健吾は由梨の唇を啄むようにキスをした。

(ドキドキする、健吾さんが好き、ずっと触れていたい、前にもこんなことがあったような……)

健吾は由梨のスエットを脱がせ、ブラを外して、乳房にむしゃぶりついた。

「ああ、由梨、愛してる、俺はお前じゃなければ、満足出来ねえ」

健吾は由梨の乳房をもみしだき、乳首を吸った。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

保健室の秘密...

とんすけ
大衆娯楽
僕のクラスには、保健室に登校している「吉田さん」という女の子がいた。 吉田さんは目が大きくてとても可愛らしく、いつも艶々な髪をなびかせていた。 吉田さんはクラスにあまりなじめておらず、朝のHRが終わると帰りの時間まで保健室で過ごしていた。 僕は吉田さんと話したことはなかったけれど、大人っぽさと綺麗な容姿を持つ吉田さんに密かに惹かれていた。 そんな吉田さんには、ある噂があった。 「授業中に保健室に行けば、性処理をしてくれる子がいる」 それが吉田さんだと、男子の間で噂になっていた。

Promise Ring

霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
浅井夕海、OL。 下請け会社の社長、多賀谷さんを社長室に案内する際、ふたりっきりのエレベーターで突然、うなじにキスされました。 若くして独立し、業績も上々。 しかも独身でイケメン、そんな多賀谷社長が地味で無表情な私なんか相手にするはずなくて。 なのに次きたとき、やっぱりふたりっきりのエレベーターで……。

ぽっちゃりOLが幼馴染みにマッサージと称してエロいことをされる話

よしゆき
恋愛
純粋にマッサージをしてくれていると思っているぽっちゃりOLが、下心しかない幼馴染みにマッサージをしてもらう話。

病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない

月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。 人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。 2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事) 。 誰も俺に気付いてはくれない。そう。 2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。 もう、全部どうでもよく感じた。

ハイスペ男からの猛烈な求愛

鳴宮鶉子
恋愛
ハイスペ男からの猛烈な求愛

王女、騎士と結婚させられイかされまくる

ぺこ
恋愛
髪の色と出自から差別されてきた騎士さまにベタ惚れされて愛されまくる王女のお話。 性描写激しめですが、甘々の溺愛です。 ※原文(♡乱舞淫語まみれバージョン)はpixivの方で見られます。

大好きな背中

詩織
恋愛
4年付き合ってた彼氏に振られて、同僚に合コンに誘われた。 あまり合コンなんか参加したことないから何話したらいいのか… 同じように困ってる男性が1人いた

獣人の里の仕置き小屋

真木
恋愛
ある狼獣人の里には、仕置き小屋というところがある。 獣人は愛情深く、その執着ゆえに伴侶が逃げ出すとき、獣人の夫が伴侶に仕置きをするところだ。 今夜もまた一人、里から出ようとして仕置き小屋に連れられてきた少女がいた。 仕置き小屋にあるものを見て、彼女は……。

処理中です...