98 / 147
第十ニ章 拉致された由梨
⑥
しおりを挟む
「由梨、健吾だ、大丈夫か、怪我はしてないか、何もさせていないか」
「健吾さん、早く迎えにきてください」
「ああ、すぐ行く、もう少し待ってろ」
由梨は一真にスマホを返した。
「もしもし」
「今から向かう、由梨に手を出したらただじゃおかねえ」
「おい、一つ聞いてもいいか?」
健吾は何を聞かれるのか不思議だった。
「俺が調べさせてもらったところ、西園寺組の姐さんのはずなんだが、
自分は姐さんじゃないって言い張るんだ、どうなってるんだ」
「話せば長くなる、由梨と俺は確かに夫婦だ、とにかくすぐに迎えに行く」
健吾はスマホを切った。
そして、渡辺に頭を下げた。
「俺を由梨のところに行かせてくれ」
「若頭、それが何を意味するのかおわかりですか」
「わかってる、でも、由梨を見捨てるわけにはいかない」
「自分達も姐さんを見捨てるとは言ってないです、自分が迎えに行きます」
「頼む、俺を連れて行ってくれ」
健吾は深々と頭を下げた。
「健吾さん、早く迎えにきてください」
「ああ、すぐ行く、もう少し待ってろ」
由梨は一真にスマホを返した。
「もしもし」
「今から向かう、由梨に手を出したらただじゃおかねえ」
「おい、一つ聞いてもいいか?」
健吾は何を聞かれるのか不思議だった。
「俺が調べさせてもらったところ、西園寺組の姐さんのはずなんだが、
自分は姐さんじゃないって言い張るんだ、どうなってるんだ」
「話せば長くなる、由梨と俺は確かに夫婦だ、とにかくすぐに迎えに行く」
健吾はスマホを切った。
そして、渡辺に頭を下げた。
「俺を由梨のところに行かせてくれ」
「若頭、それが何を意味するのかおわかりですか」
「わかってる、でも、由梨を見捨てるわけにはいかない」
「自分達も姐さんを見捨てるとは言ってないです、自分が迎えに行きます」
「頼む、俺を連れて行ってくれ」
健吾は深々と頭を下げた。
0
お気に入りに追加
21
あなたにおすすめの小説
保健室の秘密...
とんすけ
大衆娯楽
僕のクラスには、保健室に登校している「吉田さん」という女の子がいた。
吉田さんは目が大きくてとても可愛らしく、いつも艶々な髪をなびかせていた。
吉田さんはクラスにあまりなじめておらず、朝のHRが終わると帰りの時間まで保健室で過ごしていた。
僕は吉田さんと話したことはなかったけれど、大人っぽさと綺麗な容姿を持つ吉田さんに密かに惹かれていた。
そんな吉田さんには、ある噂があった。
「授業中に保健室に行けば、性処理をしてくれる子がいる」
それが吉田さんだと、男子の間で噂になっていた。
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
Promise Ring
霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
浅井夕海、OL。
下請け会社の社長、多賀谷さんを社長室に案内する際、ふたりっきりのエレベーターで突然、うなじにキスされました。
若くして独立し、業績も上々。
しかも独身でイケメン、そんな多賀谷社長が地味で無表情な私なんか相手にするはずなくて。
なのに次きたとき、やっぱりふたりっきりのエレベーターで……。
病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない
月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。
人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。
2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事)
。
誰も俺に気付いてはくれない。そう。
2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。
もう、全部どうでもよく感じた。
獣人の里の仕置き小屋
真木
恋愛
ある狼獣人の里には、仕置き小屋というところがある。
獣人は愛情深く、その執着ゆえに伴侶が逃げ出すとき、獣人の夫が伴侶に仕置きをするところだ。
今夜もまた一人、里から出ようとして仕置き小屋に連れられてきた少女がいた。
仕置き小屋にあるものを見て、彼女は……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる