俺様御曹司は十二歳年上妻に生涯の愛を誓う

ラヴ KAZU

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第二十六章 真弓の企み

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「そうか、あれ、蓮也は」

「蓮也は保育園のお泊まり会です」

「なんだ、美希ちゃん羽伸ばしてるところに来ちゃったな」

「美蓮がいるので羽は伸ばせません」

「そうか」

そこで、マンションのドアが開いた。

間が悪いとはこのことを言うのだろう。

リビングのドアを開けようとした時、二人の笑い声が聞こえてきた。

蓮は美希と望月が自分が留守の間に密会しているのかと思ってしまった。

いきなりドアが開いた。

「蓮さん、どうされたんですか」

「俺の留守に望月と密会か」

「蓮さん」

「お前の留守に上がり込んだのは悪かったが密会って、そんなことしてねえよ」

蓮は望月が美蓮を抱っこして、美希と楽しく話していることに嫉妬した。



しかも、真弓の美蓮は望月の子供だと言う言葉が脳裏から離れなかった。

蓮はつい思っていることを口にしてしまった。

「美蓮はお前の子供か」

美希は蓮の言葉に驚きを隠せなかった。

望月は美希を気遣い、蓮の胸ぐらを掴み、言葉を発した。

「蓮、美希ちゃんに謝れ、今の言葉を撤回しろ」

美蓮はいきなり望月に抱っこされていたのを、美希に渡されて、

怒鳴り声にも反応して泣き出した。

「蓮、表に出ろ」

二人はマンションの裏庭に出てきた。

「美蓮は確かにお前の子供だよ」

「それなら、なぜ、美蓮の出産を機に、美希は俺と離婚しようとしたんだ」

「お前、思い出したのか」

「いや、真弓さんから聞いた」

「キャバ嬢か」



「違うよ、蓮也のベビーシッターをしてくれていた女性だ」

「ああ、確かに当時はそうだったが、お前が真弓って女を抱いた時は、
キャバ嬢だった」

「やっぱり、俺は不倫したのか」

「確かにその女を抱いたが、罠に嵌ったんだよ、お前は」

蓮は何も思い出せず、ただただ戸惑っていた。



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