46 / 109
第十九章 楓と麗子
②
しおりを挟む
「お二人さん揃ってどうしたんだ」
「蓮様、麗子ね、赤ちゃんが出来たの」
「あら、おめでとうございます」
美希ちゃんも蓮也を抱っこして、満面の笑みを見せてくれた。
「蓮也くん、かわいい」
その時、蓮が蓮也を抱っこした。
蓮也はすっかり蓮に懐いている様子が伺えた。
「おお、蓮、父親らしくなったじゃないか」
「当たり前だろ、息子はいいぞ、なんか男同士のテレパシーを感じる」
「そうか」
麗子も大きく頷いていた。
「美希ちゃんは大丈夫?」
俺が美希ちゃんを気遣うと、麗子はちょっと拗ねた表情を見せた。
そんな自分の行動を補うように、俺は麗子の肩を抱いて引き寄せた。
「妊娠は嬉しいが、麗子を抱けないのが我慢出来ない」
そう言って、麗子を見つめた。
麗子は嬉しそうに俺の腰に手を回して、じっと俺を見つめていた。
「それじゃ、また」
俺と麗子は挨拶をしてその場を後にした。
「安定期に入るまで、大切にしてください」
美希ちゃんが気遣いの言葉をくれた。
俺は麗子を生涯守って行くと心に誓った。
「良かったですね、蓮」
美希がほっとした表情を見せた。
結婚して、蓮也が産まれて、それでも、美希は麗子の俺に対する気持ちに心配を隠せなかった。
俺だって同じだ、楓の美希を見つめる眼差しに嫉妬したのは揺るぎない事実だ。
「美希、俺だけを見ていろ、お前を一生離さないぞ」
「はい」
俺は美希にキスをした。
俺に抱っこされている蓮也はキョトンとした表情を見せた後、俺と美希の顔に自分の顔をくっつけて来た。
「あぅ~」
蓮也はパパとママ大好きって言ってくれたように聞こえた。
蓮也が寝たあと、美希は俺の部屋をノックした。
「美希、どうかしたのか」
「蓮さん」
美希は俺の名前を呼び、ベッドに腰を下ろし「キスしてください」と囁いた。
今まで見たことがなかった大胆な美希の言動に驚きを隠せずにいた。
俺も美希の妊娠が分かってからずっとお預け状態だったためか、心臓のドキドキが半端なかった。
美希と唇を重ねる。
すぐに舌を割り入れて絡ませた。
ベッドに押し倒して、首筋から胸に唇を這わせた。
胸の形が変わるほど乳房を揉みし出した。
「ああ、美希、興奮してきた、抱いてもいいか」
「蓮さん、抱いてください」
美希の最も感じる部分に触れるとすっかり濡れていた。
「ああ、蓮さん、もっと激しく動かして」
「美希、俺を受け入れてくれ」
俺はゆっくりと俺自身を美希の中に入れた。
「ああ、すごくいい」
「大胆な美希は最高だ」
俺と美希は朝まで何度も何度も最高潮に達した。
ぐったりとベッドに横たえた身体をぴくりとも動かさずにお互いに余韻に浸っていた。
「蓮様、麗子ね、赤ちゃんが出来たの」
「あら、おめでとうございます」
美希ちゃんも蓮也を抱っこして、満面の笑みを見せてくれた。
「蓮也くん、かわいい」
その時、蓮が蓮也を抱っこした。
蓮也はすっかり蓮に懐いている様子が伺えた。
「おお、蓮、父親らしくなったじゃないか」
「当たり前だろ、息子はいいぞ、なんか男同士のテレパシーを感じる」
「そうか」
麗子も大きく頷いていた。
「美希ちゃんは大丈夫?」
俺が美希ちゃんを気遣うと、麗子はちょっと拗ねた表情を見せた。
そんな自分の行動を補うように、俺は麗子の肩を抱いて引き寄せた。
「妊娠は嬉しいが、麗子を抱けないのが我慢出来ない」
そう言って、麗子を見つめた。
麗子は嬉しそうに俺の腰に手を回して、じっと俺を見つめていた。
「それじゃ、また」
俺と麗子は挨拶をしてその場を後にした。
「安定期に入るまで、大切にしてください」
美希ちゃんが気遣いの言葉をくれた。
俺は麗子を生涯守って行くと心に誓った。
「良かったですね、蓮」
美希がほっとした表情を見せた。
結婚して、蓮也が産まれて、それでも、美希は麗子の俺に対する気持ちに心配を隠せなかった。
俺だって同じだ、楓の美希を見つめる眼差しに嫉妬したのは揺るぎない事実だ。
「美希、俺だけを見ていろ、お前を一生離さないぞ」
「はい」
俺は美希にキスをした。
俺に抱っこされている蓮也はキョトンとした表情を見せた後、俺と美希の顔に自分の顔をくっつけて来た。
「あぅ~」
蓮也はパパとママ大好きって言ってくれたように聞こえた。
蓮也が寝たあと、美希は俺の部屋をノックした。
「美希、どうかしたのか」
「蓮さん」
美希は俺の名前を呼び、ベッドに腰を下ろし「キスしてください」と囁いた。
今まで見たことがなかった大胆な美希の言動に驚きを隠せずにいた。
俺も美希の妊娠が分かってからずっとお預け状態だったためか、心臓のドキドキが半端なかった。
美希と唇を重ねる。
すぐに舌を割り入れて絡ませた。
ベッドに押し倒して、首筋から胸に唇を這わせた。
胸の形が変わるほど乳房を揉みし出した。
「ああ、美希、興奮してきた、抱いてもいいか」
「蓮さん、抱いてください」
美希の最も感じる部分に触れるとすっかり濡れていた。
「ああ、蓮さん、もっと激しく動かして」
「美希、俺を受け入れてくれ」
俺はゆっくりと俺自身を美希の中に入れた。
「ああ、すごくいい」
「大胆な美希は最高だ」
俺と美希は朝まで何度も何度も最高潮に達した。
ぐったりとベッドに横たえた身体をぴくりとも動かさずにお互いに余韻に浸っていた。
0
お気に入りに追加
50
あなたにおすすめの小説
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
もつれた心、ほどいてあげる~カリスマ美容師御曹司の甘美な溺愛レッスン~
泉南佳那
恋愛
イケメンカリスマ美容師と内気で地味な書店員との、甘々溺愛ストーリーです!
どうぞお楽しみいただけますように。
〈あらすじ〉
加藤優紀は、現在、25歳の書店員。
東京の中心部ながら、昭和味たっぷりの裏町に位置する「高木書店」という名の本屋を、祖母とふたりで切り盛りしている。
彼女が高木書店で働きはじめたのは、3年ほど前から。
短大卒業後、不動産会社で営業事務をしていたが、同期の、親会社の重役令嬢からいじめに近い嫌がらせを受け、逃げるように会社を辞めた過去があった。
そのことは優紀の心に小さいながらも深い傷をつけた。
人付き合いを恐れるようになった優紀は、それ以来、つぶれかけの本屋で人の目につかない質素な生活に安んじていた。
一方、高木書店の目と鼻の先に、優紀の兄の幼なじみで、大企業の社長令息にしてカリスマ美容師の香坂玲伊が〈リインカネーション〉という総合ビューティーサロンを経営していた。
玲伊は優紀より4歳年上の29歳。
優紀も、兄とともに玲伊と一緒に遊んだ幼なじみであった。
店が近いこともあり、玲伊はしょっちゅう、優紀の本屋に顔を出していた。
子供のころから、かっこよくて優しかった玲伊は、優紀の初恋の人。
その気持ちは今もまったく変わっていなかったが、しがない書店員の自分が、カリスマ美容師にして御曹司の彼に釣り合うはずがないと、その恋心に蓋をしていた。
そんなある日、優紀は玲伊に「自分の店に来て」言われる。
優紀が〈リインカネーション〉を訪れると、人気のファッション誌『KALEN』の編集者が待っていた。
そして「シンデレラ・プロジェクト」のモデルをしてほしいと依頼される。
「シンデレラ・プロジェクト」とは、玲伊の店の1周年記念の企画で、〈リインカネーション〉のすべての施設を使い、2~3カ月でモデルの女性を美しく変身させ、それを雑誌の連載記事として掲載するというもの。
優紀は固辞したが、玲伊の熱心な誘いに負け、最終的に引き受けることとなる。
はじめての経験に戸惑いながらも、超一流の施術に心が満たされていく優紀。
そして、玲伊への恋心はいっそう募ってゆく。
玲伊はとても優しいが、それは親友の妹だから。
そんな切ない気持ちを抱えていた。
プロジェクトがはじまり、ひと月が過ぎた。
書店の仕事と〈リインカネーション〉の施術という二重生活に慣れてきた矢先、大問題が発生する。
突然、編集部に上層部から横やりが入り、優紀は「シンデレラ・プロジェクト」のモデルを下ろされることになった。
残念に思いながらも、やはり夢でしかなかったのだとあきらめる優紀だったが、そんなとき、玲伊から呼び出しを受けて……
一夜限りのお相手は
栗原さとみ
恋愛
私は大学3年の倉持ひより。サークルにも属さず、いたって地味にキャンパスライフを送っている。大学の図書館で一人読書をしたり、好きな写真のスタジオでバイトをして過ごす毎日だ。ある日、アニメサークルに入っている友達の亜美に頼みごとを懇願されて、私はそれを引き受けてしまう。その事がきっかけで思いがけない人と思わぬ展開に……。『その人』は、私が尊敬する写真家で憧れの人だった。R5.1月
お知らせ有り※※束縛上司!~溺愛体質の上司の深すぎる愛情~
ひなの琴莉
恋愛
イケメンで完璧な上司は自分にだけなぜかとても過保護でしつこい。そんな店長に秘密を握られた。秘密をすることに交換条件として色々求められてしまう。 溺愛体質のヒーロー☓地味子。ドタバタラブコメディ。
2021/3/10
しおりを挟んでくださっている皆様へ。
こちらの作品はすごく昔に書いたのをリメイクして連載していたものです。
しかし、古い作品なので……時代背景と言うか……いろいろ突っ込みどころ満載で、修正しながら書いていたのですが、やはり難しかったです(汗)
楽しい作品に仕上げるのが厳しいと判断し、連載を中止させていただくことにしました。
申しわけありません。
新作を書いて更新していきたいと思っていますので、よろしくお願いします。
お詫びに過去に書いた原文のママ載せておきます。
修正していないのと、若かりし頃の作品のため、
甘めに見てくださいm(__)m
W-score
フロイライン
恋愛
男に負けじと人生を仕事に捧げてきた山本 香菜子は、ゆとり世代の代表格のような新入社員である新開 優斗とペアを組まされる。
優斗のあまりのだらしなさと考えの甘さに、閉口する香菜子だったが…
イケメンエリート軍団の籠の中
便葉
恋愛
国内有数の豪華複合オフィスビルの27階にある
IT関連会社“EARTHonCIRCLE”略して“EOC”
謎多き噂の飛び交う外資系一流企業
日本内外のイケメンエリートが
集まる男のみの会社
唯一の女子、受付兼秘書係が定年退職となり
女子社員募集要項がネットを賑わした
1名の採用に300人以上が殺到する
松村舞衣(24歳)
友達につき合って応募しただけなのに
何故かその超難関を突破する
凪さん、映司さん、謙人さん、
トオルさん、ジャスティン
イケメンでエリートで華麗なる超一流の人々
でも、なんか、なんだか、息苦しい~~
イケメンエリート軍団の鳥かごの中に
私、飼われてしまったみたい…
「俺がお前に極上の恋愛を教えてやる
他の奴とか? そんなの無視すればいいんだよ」
孕むまでオマエを離さない~孤独な御曹司の執着愛~
霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
「絶対にキモチイイと言わせてやる」
私に多額の借金を背負わせ、彼氏がいなくなりました!?
ヤバい取り立て屋から告げられた返済期限は一週間後。
少しでもどうにかならないかとキャバクラに体験入店したものの、ナンバーワンキャバ嬢の恨みを買い、騒ぎを起こしてしまいました……。
それだけでも絶望的なのに、私を庇ってきたのは弊社の御曹司で。
副業がバレてクビかと怯えていたら、借金の肩代わりに妊娠を強要されたんですが!?
跡取り身籠もり条件の愛のない関係のはずなのに、御曹司があまあまなのはなぜでしょう……?
坂下花音 さかしたかのん
28歳
不動産会社『マグネイトエステート』一般社員
真面目が服を着て歩いているような子
見た目も真面目そのもの
恋に関しては夢を見がちで、そのせいで男に騙された
×
盛重海星 もりしげかいせい
32歳
不動産会社『マグネイトエステート』開発本部長で御曹司
長男だけどなにやら訳ありであまり跡取りとして望まれていない
人当たりがよくていい人
だけど本当は強引!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる