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番外編 藤ヶ谷琉との出会い

でもいつもどうやって帰ってくるの、私。

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私は朝目覚めると、酷い頭痛に襲われた。
飲み過ぎだあ~と反省する。

でもいつもどうやって帰ってくるの、私。
毎日、玄関に鍵が落ちている。
でもちゃんとベッドに横になっている。

昨夜は変な夢を見た。
拓海が私を部屋まで運んでくれて、私は思わず拓海に抱きつき、キスをした夢。
夢とは思えない程、唇にキスの感触が残っている。

でも、なんか違う、拓海じゃないような・・・

もし拓海なら、酔った私をアパートまで送ってくれるはずがない。
だって、はっきり別れてくれって言われて、しかも、酷い言葉と共に拓海は私の元を去った。

もし第三者なら、なんで私のアパートを知ってるの?
部屋番号まで。
まさか、ずっと送ってくれているの?
私、キスしちゃった。

バッグの中も、部屋の中も、無くなった物はない。
襲われた形跡もない、逆に私が襲っちゃったし・・・

意外と私ちゃんと一人で帰って来たの?
キスはやっぱり夢だったのかな。

もう、わかんない。

私はしばらくバーに行くのはやめにした。
お酒もしばらく禁酒。
早く拓海のことは忘れなくちゃ。

一人で生きていかないといけないんだから、しっかりしなさい、雫。
私は自分に喝を入れた。
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