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第三章 信じられない愛
「そう言う事ってセックスのこと?」
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「日曜日は都合悪い?」
「いえ、大丈夫です、ちょっと急だったから」
「じゃあ、引っ越しは日曜日で、荷物まとめておいてくれ」
「あのう、寝室は別にって言ってくださった事ですが……」
「一緒にしてくれって?」
「違います」
「そんなに力強く言わなくても、なんかショックだな」
俺はわざとしょぼんとした態度を見せた。
「ごめんなさい、そんなつもりじゃ」
「うそ、うそ、何か提案でもあるの?」
「そうじゃなくて、ずっとダメかもしれません」
美鈴は申し訳なさそうに声が小さくなっていった。
「いいよ、それでも」
美鈴は戸惑いを隠せなかった。
「俺は美鈴と結婚したい、共に生活を送り歳を重ねていきたいんだ、だから美鈴は俺の側にいて俺だけ見ててくれればいいよ」
「それじゃ、戸倉さんには彼女がいるってことですか」
「彼女?」
「あのう、そう言うことする相手です」
美鈴の口からそんな言葉が出てくるなんて夢にも思わなかった。
「そう言う事ってセックスのこと?」
「いえ、大丈夫です、ちょっと急だったから」
「じゃあ、引っ越しは日曜日で、荷物まとめておいてくれ」
「あのう、寝室は別にって言ってくださった事ですが……」
「一緒にしてくれって?」
「違います」
「そんなに力強く言わなくても、なんかショックだな」
俺はわざとしょぼんとした態度を見せた。
「ごめんなさい、そんなつもりじゃ」
「うそ、うそ、何か提案でもあるの?」
「そうじゃなくて、ずっとダメかもしれません」
美鈴は申し訳なさそうに声が小さくなっていった。
「いいよ、それでも」
美鈴は戸惑いを隠せなかった。
「俺は美鈴と結婚したい、共に生活を送り歳を重ねていきたいんだ、だから美鈴は俺の側にいて俺だけ見ててくれればいいよ」
「それじゃ、戸倉さんには彼女がいるってことですか」
「彼女?」
「あのう、そう言うことする相手です」
美鈴の口からそんな言葉が出てくるなんて夢にも思わなかった。
「そう言う事ってセックスのこと?」
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