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第三十三章 葉月の決意

葉月お前は俺が守る④

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「会長は身を引くおつもりですか」

「馬鹿、そんなことはしねえよ、葉月は俺には頼らない、迷惑かけるといって甘えてくれねえんだ」

「そうなんですか、姐さんらしいですね、西沢組長が生きていたころも、姐さんは西沢組長や、俺らには頼らなかったです」

「そうか」

「理玖坊ちゃんをお腹にかかえていたときも、一人で病院へ行くって、聞かなくて」

富樫は葉月を影ながら見守ることしか出来ないと痛感した。

そして富樫の言葉通り、葉月が西沢組にやってきて、話を始めた。

組員は黙って葉月の話に耳を傾けていた。
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