お前の身も心も捧げろ〜極道の寵愛は止められない

ラヴ KAZU

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第三十一章 安藤の嫉妬

安藤の願い③

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「必要ありません、自分がちゃんと連絡済みです、それに、今日は冨樫組の会合があるとおっしゃってました、毎日姐さんとの時間に取られて、困っていたとのことです」

(ウソ、そんなこと、雅也さんは言わないはず、でももし、本当なら、
私は迷惑かけてるんだ)

「姐さん、会長はとてもお忙しいお方です、毎日は迷惑だって、少し気づいてください」

そして、西沢家の墓に到着した。

「守さん、ご無沙汰してごめんなさい」

葉月が手を合わせていると、安藤は葉月に言葉を発した。

「姐さん、西沢組長の前で、誓ってください、一生組長だけを愛すると」

安藤の必死な言葉の意味をわかっていた。

(私が雅也さんを愛していることを安藤はわかってるんだわ)

でも、西沢の墓の前で嘘はつけない。

「安藤、帰りましょう、理玖を迎えに行く前に、家事をこなしておきたいの」

「誓っていただけないんですか」

葉月は答えず、車に向かった。

(姐さん、どうしてですか)

安藤は愛する葉月を監禁し、冨樫とは会えないようにしようと、計画していた。

この時、冨樫に対して殺意が芽生えていたことを、安藤自身も気づかなかった。

安藤と葉月はマンションへ向かった。
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