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第二十七章 それぞれの生活、そして冨樫と葉月の再会

富樫と葉月12

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「理玖くんに気に入られないと、葉月さんとは難しいと思います」

「そうだな、全く西沢のやつ、強力な番犬をつけたもんだよ」

その夜、冨樫は酒を飲んでいた。

ウトウトしてると、目の前に西沢が現れた。

「おい、冨樫、俺の葉月に手を出すんじゃない」

「西沢」

「理玖は葉月をちゃんと守ってくれたみたいだな」

「ああ、強力な番犬だよ」

「俺が仕込んだんだ、葉月に変な虫がつくと困るからな」

「俺は本気だ」

西沢はそれ以上何も言わずに消えた。

(よし、理玖ともっと仲良くならないとな)

冨樫は理玖を落とす作戦を立てた。

ところが、仕事が忙しくなり、時間が取れずに時は流れた。

冨樫は過労で入院することになった。

藤間は葉月に冨樫が入院したことを伝えた。

「冨樫会長が入院しました」

「えっ、それは本当ですか、容態はどうなんでしょうか」

「会長は働きすぎなんです、しかもカップ麺で済ますことが多くて……」

「そうなんですか」

「見舞いに行ってあげてください、会長は葉月さんのこと本気なんです」

「でも……」

「お願いします」

藤間は深々と頭を下げてその場を後にした。

その頃、冨樫は体調が回復して、入院が暇で仕方なかった。

それに葉月に会いたい気持ちを抑えることが出来ず、冨樫は病院を抜け出した。



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