お前の身も心も捧げろ〜極道の寵愛は止められない

第二十七章 それぞれの生活、そして冨樫と葉月の再会

富樫と葉月11

理玖はおちんちんをおさえてトイレに走っていった。

「冨樫さん、理玖が失礼なことを言って、すみませんでした」

「いや、俺の配慮が足りなかったな、ごめん」

「もう、元の生活に戻りましょう、夢を見させてくれて感謝します」

「何言ってるんだ、俺は諦めない、理玖にちゃんとわかって貰えば済むことだろう」

葉月は首を横に振った。

「私は西沢の妻です、理玖の母親です、もう、ここには来ないでください」

葉月はキッチンのドアを閉めた。

「葉月」

冨樫は仕方なく西沢のマンションを後にした。

マンションの前に冨樫の運転手藤間が待機していた。

「会長、お疲れ様です」

「すまん、だいぶ待たせたな」

「大丈夫です、葉月さんとはうまくいきましたか」

藤間はニヤッと笑った。

「葉月を抱いてるところを理玖に見られて、ママをいじめるなって睨まれた」

「男の子は母親が命ですからね」

「そうなのか」