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第二十六章 西沢守の告白

見つめ合う富樫と葉月

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駆け寄って抱きつきたい気持ちを堪えて、じっと見つめた。

その後ろに由子が姿を現した。

由子は見せつけるように、冨樫にピタリと寄り添った。

その姿に涙が溢れて止まらない。

冨樫は葉月に声をかけた。

「大丈夫か、葉月」

「大丈夫です、ただ、西沢さんはまだ予断を許さない状況です」

「葉月さん、大変だったわね、もう西沢組の姐さんね、これからもよろしくお願いね」

葉月は黙って俯いた。

「雅也、もう行きましょう、私たちがここにいても、役にたたないのよ」

「ああ、わかった」

冨樫はじっと葉月を見つめた。

葉月も冨樫をじっと見つめた。

二人の間の時間が止まったかのように静寂な時が流れた。

冨樫の中で葉月に愛を誓った時が掠めた。

『「葉月、手袋持ってないのか、こんなに指先が冷えて」
「冨樫さん、ありがとうございます」
次の瞬間、葉月は握ってくれた手を引き寄せ、冨樫の唇に触れた。
冨樫は慌てて葉月から離れた。
葉月はさらに近づき、唇を重ねた。
冨樫は我慢していた気持ちが溢れて、葉月の唇を啄んだ。
舌を入れて、口の中を掻き回した。
葉月のコートを脱がせて、冨樫も上半身裸になった。
ブラウスを脱がせて、ブラからこぼれ落ちそうな乳房の膨らみにキスをした。
「葉月、葉月、愛してる」
「冨樫さん、私も愛しています」
冨樫はもう我慢出来ずに葉月を抱いた。
葉月をうつ伏せにして、背中にキスの嵐を降らせた。
乳房に手を回して、揉みしだいた。
「ああ、冨樫さん、顔が見たいです」
冨樫は葉月の身体を仰向けにして見つめあった。
乳房を大きく動かすと、葉月は色っぽい喘ぎ声を出す。
「葉月、お前の喘ぎ声を聞くと興奮がマックスになる」
「冨樫さん、気持ちいいです」
冨樫は自分自身を葉月の秘所に入れた。
肌がぶつかり合う音が事務所に響いた。
葉月は事務所で一夜を明かした。
冨樫の顔を見上げると、冨樫は葉月の頬に触れてキスを落とした。
「おはよう、葉月、俺はお前と距離を置こうとしたが、無理だった、
可愛すぎるお前が悪い」
「なんで私と距離を置こうって思ったんですか」
冨樫は一糸纏わぬ姿でベッドから立ち上がった。
背中には刺青が施されており、肩の筋肉は盛り上がりを見せていた。
冷蔵庫からミネラルウオーターを取り出し、喉に流し込んだ。
「葉月も飲むか」
「はい、頂きます」
葉月はペットボトルを受け取ろうと、手を差し伸べると、冨樫はペットボトルの
水を自分の口に含ませて、葉月とキスをした。
「激しくお前を求めた、すまん」
葉月は恥ずかしくて俯きながら答えた。
「葉月、俺はお前を愛している、お前に対する愛は異常かもしれないと思うほどだ」』
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