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第十九章 葉月の嫉妬
葉月みえているのか
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そこに、ヤスシと葉月がいたことに驚きの表情を見せた。
「姐さん、組長が帰ってきましたよ」
葉月は冨樫を捉えていた。
ゆっくりと自分に近付いてくる冨樫の姿を……
「葉月、ただいま、出迎えてくれたのか」
葉月はじっと冨樫を見つめた。
いつもは視線がずれているのに、自分をじっと見つめる葉月の視線に
驚いた。
まるで見えているように感じた。
「葉月」
葉月はハッとして、ゆっくりと視線を外した。
「おかえりなさい」
「部屋に戻ろうか」
「はい」
いつからここにいたんだろうか。
葉月は見えないから、由子を抱きしめたことはわからなかったはずだが、
なぜか、一部始終を見られていたような気がした。
決して由子に好意があったわけでは無い、あくまでも、金子組と白金組との関係に
亀裂が入らないようにとの配慮だった。
しかし、冨樫は由子にキスをされて、それを拒めず、さらに抱きしめたのだ。
葉月が目が見えていたら、誤解されるような行為だったのは間違いない。
まさか、見られていたなど予想出来ないことだった。
「ヤスシ、ありがとうな」
「はい、おやすみなさい」
「ヤスシさん、ありがとうございました」
「いえ、失礼します」
ヤスシはマンションをあとにした。
「葉月、今日はごめんな、これも組の付き合いと思ってくれ」
葉月は冨樫に抱きついた。
「どうした?寂しかったのか」
さらに葉月はギュッと冨樫を抱きしめた。
「葉月」
葉月は冨樫にキスをした。
舌を入れて、激しいキスだった。
冨樫もそれに答えるように、ネクタイを緩め、ワイシャツを脱いだ。
葉月を抱き抱えて、寝室に向かった。
「姐さん、組長が帰ってきましたよ」
葉月は冨樫を捉えていた。
ゆっくりと自分に近付いてくる冨樫の姿を……
「葉月、ただいま、出迎えてくれたのか」
葉月はじっと冨樫を見つめた。
いつもは視線がずれているのに、自分をじっと見つめる葉月の視線に
驚いた。
まるで見えているように感じた。
「葉月」
葉月はハッとして、ゆっくりと視線を外した。
「おかえりなさい」
「部屋に戻ろうか」
「はい」
いつからここにいたんだろうか。
葉月は見えないから、由子を抱きしめたことはわからなかったはずだが、
なぜか、一部始終を見られていたような気がした。
決して由子に好意があったわけでは無い、あくまでも、金子組と白金組との関係に
亀裂が入らないようにとの配慮だった。
しかし、冨樫は由子にキスをされて、それを拒めず、さらに抱きしめたのだ。
葉月が目が見えていたら、誤解されるような行為だったのは間違いない。
まさか、見られていたなど予想出来ないことだった。
「ヤスシ、ありがとうな」
「はい、おやすみなさい」
「ヤスシさん、ありがとうございました」
「いえ、失礼します」
ヤスシはマンションをあとにした。
「葉月、今日はごめんな、これも組の付き合いと思ってくれ」
葉月は冨樫に抱きついた。
「どうした?寂しかったのか」
さらに葉月はギュッと冨樫を抱きしめた。
「葉月」
葉月は冨樫にキスをした。
舌を入れて、激しいキスだった。
冨樫もそれに答えるように、ネクタイを緩め、ワイシャツを脱いだ。
葉月を抱き抱えて、寝室に向かった。
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