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第十七章 自分の気持ちに気づいた葉月

たまりかねた激しい愛撫

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「葉月、手袋持ってないのか、こんなに指先が冷えて」

「冨樫さん、ありがとうございます」

次の瞬間、葉月は握ってくれた手を引き寄せ、冨樫の唇に触れた。

冨樫は慌てて葉月から離れた。

葉月はさらに近づき、唇を重ねた。

冨樫は我慢していた気持ちが溢れて、葉月の唇を啄んだ。

舌を入れて、口の中を掻き回した。

葉月のコートを脱がせて、冨樫も上半身裸になった。

ブラウスを脱がせて、ブラからこぼれ落ちそうな乳房の膨らみにキスをした。

「葉月、葉月、愛してる」

「冨樫さん、私も愛しています」

冨樫はもう我慢出来ずに葉月を抱いた。

葉月をうつ伏せにして、背中にキスの嵐を降らせた。

乳房に手を回して、揉みしだいた。

「ああ、冨樫さん、顔が見たいです」

冨樫は葉月の身体を仰向けにして見つめあった。

乳房を大きく動かすと、葉月は色っぽい喘ぎ声を出す。

「葉月、お前の喘ぎ声を聞くと興奮がマックスになる」

「冨樫さん、気持ちいいです」

冨樫は自分自身を葉月の秘所に入れた。

肌がぶつかり合う音が事務所に響いた。

葉月は事務所で一夜を明かした。

冨樫の顔を見上げると、冨樫は葉月の頬に触れてキスを落とした。

「おはよう、葉月、俺はお前と距離を置こうとしたが、無理だった、
可愛すぎるお前が悪い」

「なんで私と距離を置こうって思ったんですか」

冨樫は一糸纏わぬ姿でベッドから立ち上がった。

背中には刺青が施されており、肩の筋肉は盛り上がりを見せていた。

冷蔵庫からミネラルウオーターを取り出し、喉に流し込んだ。

「葉月も飲むか」

「はい、頂きます」

葉月はペットボトルを受け取ろうと、手を差し伸べると、冨樫はペットボトルの

水を自分の口に含ませて、葉月とキスをした。

ペットボトルの水は葉月の喉を潤した。

「美味いか」

「はい、おいしいです」

「激しくお前を求めた、すまん」

「大丈夫です、嬉しいです」

葉月は恥ずかしくて俯きながら答えた。

「葉月、俺はお前を愛している、お前に対する愛は異常かもしれないと思うほどだ」

葉月は黙って冨樫の話を聞いていた。

「お前は心の優しい女だ、俺はもちろん、冨樫組組員を思って、考えも及ばない行動を取る、
お前は俺じゃない男と一夜を共にした」

葉月は驚きの表情を見せた。

「俺はお前を許せなくて監禁したんだ」

「それが私に対する酷い仕打ちですか」

「俺を許せないよな」

「私は私が許せないです」

冨樫は葉月が何を言ってるのかわからなかった。

「私のしたことは冨樫さんに対しての裏切り行為です」

葉月は急に泣き出した。

「葉月、そうじゃないんだ、丸堂組若頭の女をヤスシが好きになっちまって、
でもその女は借金があって、丸堂はお前に一夜を共にしろと強要したんだ」

「私は抱かれてしまったんですか」

「いや、大丈夫だ、何もなかった」

「でも、もし、冨樫さんが他の女性と一夜を共にしたら、私だって何をするかわかりません」

「葉月」

「だから、冨樫さんのしたことはひどくなんかありませんよ」

冨樫は葉月を引き寄せ抱きしめた。
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