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第十五章 あなたの側を離れません

冨樫との結婚

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葉月は冨樫の方に振り向き、冨樫に抱きついた。

「冨樫さん、ごめんなさい、ごめんなさい」

「葉月」

「辛い思いをしたのは、冨樫さんなのに……」

冨樫は葉月をギュッと抱きしめた。

「俺は大丈夫だ、葉月が俺の側にいてくれることだけで、幸せだ」

冨樫は葉月の頬を両手で挟み、唇にキスをした。

葉月は通院でリハビリを続けることになった。

徐々に葉月の足は回復に向かった。

葉月の記憶はまだ、完全ではない。

でも、目の前の冨樫を愛してることは、紛れもない事実だ。

それだけで十分だった。

「冨樫さん、私、もう冨樫さんの側を離れません、約束します」

「葉月、葉月」




葉月はいつも俺の側にいて、笑顔をむけてくれた。

「葉月、結婚しよう」

「冨樫さん」

「俺はお前を極道の世界に引きずり込むことに、迷いがないわけではない、でも
お前と離れて生きていけない、俺が全力でお前を守る、だから俺の妻になってくれ」

「嬉しいです、私だって冨樫さんと離れて生きていけません、生涯冨樫さんの側を離れません」

「葉月」

冨樫組の連中には、正式に葉月を紹介した。

でも、皆んなこうなることはわかっていたらしい。

「組長、葉月さんが姐さんになるって、みんなわかってましたよ」

「そうか、葉月、挨拶して」

「よろしくお願いします」

葉月は頭を下げた。

「これから葉月を守ってもらわないといけない場面もある、俺共々よろしく頼む」

冨樫は組員全員に向かって頭を下げた。

それから、昼間は冨樫組の事務所にいて、夕方、ヤスシが葉月をマンションに送る生活が始まった。

葉月は組員の食事を作り、事務所の仕事も手伝った。

夕方、マンションに戻ると、冨樫の食事を作り、二人で食卓を囲む毎日が続いた。





「葉月、子供が欲しいな」

「そうですね、私も同じことを考えていました」

冨樫は葉月をベッドルームに抱き抱えて移動した。

「葉月」

冨樫は熱いキスを落とした。

「なんか、身体が熱って、いつもと違います」

「お前は俺の愛する葉月だ、そして俺の最愛の妻だ」

「嬉しいです、もう身代わりじゃないんですね」

「ああ、そうだ」

冨樫は葉月の首筋から鎖骨へ唇を這わした。

「ああ、う~ん」

「葉月、葉月」

冨樫は葉月の服を脱がせて、ブラを外した。

乳房がぷるんと揺れて、冨樫はむしゃぶりついた。

「気持ちいい」

「もっと感じろ」

チュッ、チュッっと乳房を吸って、手は下着の中に入れた。

「葉月、もうすごく濡れてる」



「だって、気持ちいいです」

そして、股を開き、葉月の秘所を舐めた。

「いや~ん、すごくいい」

さらに冨樫は指を入れて、掻き回した。

「もう、いっちゃう」

「いいぞ、いけ、俺に蕩けた顔を見せてくれ」

葉月は最高潮に達した。

「葉月、入れるぞ」

冨樫の大きくなった肉棒は葉月の秘所にグイグイ入ってきた。

葉月はまたしても、高みに上り詰めた。

激しく打ちつけられる冨樫の肉棒は、葉月の奥まで届き、身体がピクピク震えた。

「葉月、出すぞ」

気絶しそうな状況に、葉月は堪えて、しっかり受け止めた。

葉月は、ぐったりして、意識が飛んだ。

気づいた時には、あたりが明るくなって、朝を迎えていた。

「葉月、止められなかった、激しすぎたな、すまん」

「身体中が痛いですけど、大丈夫です、幸せです」

「葉月」




                      
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