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第八章 記憶が消えた雅也
葉月の妊娠
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「城之内のマンションを教えろ」
麗美はヘビに睨まれたカエルのように言い返せず、城之内のマンションを教えた。
冨樫は城之内のマンションへ向かった。
冨樫がタクシーに乗り込んだ後、病室にポツンと残された麗美の元にヤスシがやってきた。
「若頭、また抜け出したんですか」
「また?」
「はい、この間も、中々現れない葉月さんの元へ、行っちゃったんです」
「雅也さんの記憶の中に、葉月って女はいないのよね」
「そうですね、不思議ですよね」
その頃、冨樫は城之内のマンションに到着した。
インターホンを鳴らすと城之内が応対した。
「冨樫さん、どうされたんですか」
えっ、冨樫さん?
葉月はびっくりした表情を見せた。
「開けろ、葉月、いるんだろう」
そして、冨樫が部屋に入ってきた。
脇腹を押さえながら、真っ直ぐに葉月に近づいた。
「なんでこんな男の側にいるんだ、俺の元にこい」
冨樫は葉月の手を引き寄せた。
その前に城之内が立ち塞がった。
「勝手な真似は困ります、あなたにはお嬢がいるじゃないですか」
「麗美を俺の側におくと約束した覚えはねえ」
「葉月は俺を愛してくれています」
「だから?」
「だから、勝手に連れて行くことは許されません」
「葉月は俺に惚れてるんだよ、俺も葉月に惚れてる、この間わかったんだ、
葉月の唇から熱さを感じた、もう離れられねえ」
「それはあなたの考えであって、葉月さんの気持ちは無視するんですか」
「別に無視しねえよ、葉月は俺に惚れてる、なあ、葉月」
葉月は何も答えられなかった。
「行くぞ」
冨樫は強引に葉月を連れ去った。
「また、黙って病院を抜け出したんですか」
「ちゃんと言ったぜ、心の中で……」
「冨樫さんったら……」
葉月はニッコリ微笑んだ。
タクシーの中で、冨樫は葉月にキスをした。
冨樫は自分のマンションへ向かった。
部屋に入ると、葉月を廊下の壁に押し当てて、強引に唇を奪った。
「んん~ん」
舌を割り入れて、口の中を掻き回した。
冨樫の唇は首筋を這う。
服の上から大胆に胸を揉みしだいた。
「待ってください」
「俺に抱かれるのは嫌なのか」
「嫌じゃありません、でも……」
冨樫は葉月の服を脱がせ、ブラのホックをはずした。
ぷるんと乳房が揺れた。
乳首を舌で転がし、強く吸った。
「いや、ダメ」
「葉月の身体、ダメって反応じゃないぞ」
冨樫は葉月の太腿を撫でて、下着の中に指を入れた。
「すげえ、もう、トロトロだ、お前を抱きたい」
「お願い、やめて、赤ちゃんが流産しちゃう」
葉月の言葉で、冨樫は身体を離した。
麗美はヘビに睨まれたカエルのように言い返せず、城之内のマンションを教えた。
冨樫は城之内のマンションへ向かった。
冨樫がタクシーに乗り込んだ後、病室にポツンと残された麗美の元にヤスシがやってきた。
「若頭、また抜け出したんですか」
「また?」
「はい、この間も、中々現れない葉月さんの元へ、行っちゃったんです」
「雅也さんの記憶の中に、葉月って女はいないのよね」
「そうですね、不思議ですよね」
その頃、冨樫は城之内のマンションに到着した。
インターホンを鳴らすと城之内が応対した。
「冨樫さん、どうされたんですか」
えっ、冨樫さん?
葉月はびっくりした表情を見せた。
「開けろ、葉月、いるんだろう」
そして、冨樫が部屋に入ってきた。
脇腹を押さえながら、真っ直ぐに葉月に近づいた。
「なんでこんな男の側にいるんだ、俺の元にこい」
冨樫は葉月の手を引き寄せた。
その前に城之内が立ち塞がった。
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「麗美を俺の側におくと約束した覚えはねえ」
「葉月は俺を愛してくれています」
「だから?」
「だから、勝手に連れて行くことは許されません」
「葉月は俺に惚れてるんだよ、俺も葉月に惚れてる、この間わかったんだ、
葉月の唇から熱さを感じた、もう離れられねえ」
「それはあなたの考えであって、葉月さんの気持ちは無視するんですか」
「別に無視しねえよ、葉月は俺に惚れてる、なあ、葉月」
葉月は何も答えられなかった。
「行くぞ」
冨樫は強引に葉月を連れ去った。
「また、黙って病院を抜け出したんですか」
「ちゃんと言ったぜ、心の中で……」
「冨樫さんったら……」
葉月はニッコリ微笑んだ。
タクシーの中で、冨樫は葉月にキスをした。
冨樫は自分のマンションへ向かった。
部屋に入ると、葉月を廊下の壁に押し当てて、強引に唇を奪った。
「んん~ん」
舌を割り入れて、口の中を掻き回した。
冨樫の唇は首筋を這う。
服の上から大胆に胸を揉みしだいた。
「待ってください」
「俺に抱かれるのは嫌なのか」
「嫌じゃありません、でも……」
冨樫は葉月の服を脱がせ、ブラのホックをはずした。
ぷるんと乳房が揺れた。
乳首を舌で転がし、強く吸った。
「いや、ダメ」
「葉月の身体、ダメって反応じゃないぞ」
冨樫は葉月の太腿を撫でて、下着の中に指を入れた。
「すげえ、もう、トロトロだ、お前を抱きたい」
「お願い、やめて、赤ちゃんが流産しちゃう」
葉月の言葉で、冨樫は身体を離した。
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